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石炭を掘りながら

ー/ー



『♪ Many minds so many lives all the time make me so crazy
Every time go every line for the mind Let me go faith way
No one's gonna stop beats and flow……♪(※)』


「何だ、この耳障りな音楽は……!」

 俺は前方から流れ出る、その音楽に顔をしかめた。

 この音楽……聞き覚えがある。
 まるで中南米の難民が石炭を掘りながら歌っているかのような……そう。あの髪を栗色に染め、ピアスをジャラジャラつけた腐れ教祖が、神聖な授業中にしょっちゅう流していた。
 確か……ラップとかいう、『今時』を代表するような、言葉の羅列。

 その音楽が流れる先を見ると、『Tiger Ash 特設ステージ』という看板の立て掛けられた檜舞台。そして、その上には何と……忘れもしない、高校で俺を虐げ続けてきた腐れ教祖・藤谷が、その石炭を掘りながら歌うような野蛮なる歌を歌っているではないか!

 そして、更なる嘆かわしきことには……

「きゃー、藤谷。ステキー!」

「こっち、向いてー!」

 何人もの、ギャル、ギャル、ギャル……今時の女子達が、この俺ではなく、ステージ上の腐れ教祖に向かって黄色い声援を送っていたのだ。



※『Life goes on』 Dragon Ash,2002


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『♪ Many minds so many lives all the time make me so crazy
Every time go every line for the mind Let me go faith way
No one's gonna stop beats and flow……♪(※)』
「何だ、この耳障りな音楽は……!」
 俺は前方から流れ出る、その音楽に顔をしかめた。
 この音楽……聞き覚えがある。
 まるで中南米の難民が石炭を掘りながら歌っているかのような……そう。あの髪を栗色に染め、ピアスをジャラジャラつけた腐れ教祖が、神聖な授業中にしょっちゅう流していた。
 確か……ラップとかいう、『今時』を代表するような、言葉の羅列。
 その音楽が流れる先を見ると、『Tiger Ash 特設ステージ』という看板の立て掛けられた檜舞台。そして、その上には何と……忘れもしない、高校で俺を虐げ続けてきた腐れ教祖・藤谷が、その石炭を掘りながら歌うような野蛮なる歌を歌っているではないか!
 そして、更なる嘆かわしきことには……
「きゃー、藤谷。ステキー!」
「こっち、向いてー!」
 何人もの、ギャル、ギャル、ギャル……今時の女子達が、この俺ではなく、ステージ上の腐れ教祖に向かって黄色い声援を送っていたのだ。
※『Life goes on』 Dragon Ash,2002