皆さんおはようございます。
きょうもいい天気ですね。
この箱庭の中では毎日変わらない素敵な日が続きます。
小鳥は美しく歌い、青空が空高く広がり、毎日街ではお祭り騒ぎです。
いったい、いつになれば、ここから抜け出せるのでしょうか?300年前にここに迷いこんでからちっとも変わらないようなのです。
やっと一日が終わったと思ったらまた、きょうが始まります。
さて、ここはどこなのでしょうか?
困ったものです。
白兎さんがある日突然私の目の前に来てくれたら、追いかけて木の根もとの穴に入れば私は別の世界に行けるのでしょうか?
それとも森で歩いていて
あらあら、狼さん私はいまからお婆様のお家に行くのと告げれば狼さんがガブリとちがう世界につれていってくれるのかしら?
本当にどうしたものかしら?
きょうも相変わらず妄想だけが膨らんで嫌になっちゃうわ。
王子さまを待っていますよ。
早く目覚めさせてくださいね?
なーんてね。
…
魔女はスノードームを片手に
そのなかを睨み付ける。
死した彼女を永遠に許さないだろう。
誰もが羨む美しい姿なのは“私”だと。
意識のみそこに残して
彼女を忘れぬように。
輪廻などさせない。