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@ 48話

ー/ー





 駿吾は舞羽のケガを大層心配していた。舞香から見てそれは、『舞羽を心から案じている』のか、『舞羽の才能を心配していた』のか、正直、舞香には分からないでいる。


 そんな不安も残るオランダ生活の中、舞香の馬術生活の今後を左右する出来事が起こる。


 


 


「舞香……今日はあなたに素敵なプレゼントがあるわ」


 渡蘭後一週間ほどでアンキーが舞香に言った。この一週間でアンキーは舞香をとても気に入っていた。


 内向的ではあるが、真面目で一生懸命。決して要領が良い訳ではないが、手を抜かない。何より馬にもアンキーにも誠実であった。


 そして馬術の才能も……。


 お昼のサンドウィッチを急いで口に放りこんでいるところへ、アンキーが声を掛けてきた。馬場には二頭の馬がいる。


 


「『ウィジス』」と『レミリア』よ。どちらか選ぶといいわ」


 アンキーは『乗って決めたら?』と言ってきたが、舞香は一目で決まっていた。滑らかなトップラインと表現力豊かな頭、足の長い栗色が見事な馬。


「こっちに決めました。乗ってもいいですか?」


「ふふふ……舞香なら、そう言うと思ったわ」


 


 


 舞香は色を見ていた……常歩から速歩、速歩から駆歩……馬が駆ける景色は絵の具が混ざるように溶けていく。それは未来とも過去とも繋がっていくような、まるで光をも超えたスピード。光の速さで進むその時間は、ゆっくり、ゆっくりと流れていく。そう……舞香と馬はゆっくりとその流れを愉しめばいい。


 舞香の愛馬『レミリア』。アンキーからの贈り物。


「大きい体をしているのに心はとても優しくて、すごく可愛い馬なんだ!」


 


 舞香は舞羽の電話を受け、最高の笑声でそう告げた。




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 駿吾は舞羽のケガを大層心配していた。舞香から見てそれは、『舞羽を心から案じている』のか、『舞羽の才能を心配していた』のか、正直、舞香には分からないでいる。
 そんな不安も残るオランダ生活の中、舞香の馬術生活の今後を左右する出来事が起こる。
「舞香……今日はあなたに素敵なプレゼントがあるわ」
 渡蘭後一週間ほどでアンキーが舞香に言った。この一週間でアンキーは舞香をとても気に入っていた。
 内向的ではあるが、真面目で一生懸命。決して要領が良い訳ではないが、手を抜かない。何より馬にもアンキーにも誠実であった。
 そして馬術の才能も……。
 お昼のサンドウィッチを急いで口に放りこんでいるところへ、アンキーが声を掛けてきた。馬場には二頭の馬がいる。
「『ウィジス』」と『レミリア』よ。どちらか選ぶといいわ」
 アンキーは『乗って決めたら?』と言ってきたが、舞香は一目で決まっていた。滑らかなトップラインと表現力豊かな頭、足の長い栗色が見事な馬。
「こっちに決めました。乗ってもいいですか?」
「ふふふ……舞香なら、そう言うと思ったわ」
 舞香は色を見ていた……常歩から速歩、速歩から駆歩……馬が駆ける景色は絵の具が混ざるように溶けていく。それは未来とも過去とも繋がっていくような、まるで光をも超えたスピード。光の速さで進むその時間は、ゆっくり、ゆっくりと流れていく。そう……舞香と馬はゆっくりとその流れを愉しめばいい。
 舞香の愛馬『レミリア』。アンキーからの贈り物。
「大きい体をしているのに心はとても優しくて、すごく可愛い馬なんだ!」
 舞香は舞羽の電話を受け、最高の笑声でそう告げた。