……なんて呼ばれているけど
ー/ー「今日も沢山の新聞を読んで、時折ぽけーっと外を眺めて……」
“充実した1日だったなぁ”と呟いた俺は、窓際族と揶揄されて5年目の50代男性である。
そんな俺が仕事を与えられていないにも拘わらず、いつまでも会社に居座っている理由。
それは……
「鍵山さん、6時を過ぎていても特売品がある八百屋って何処かしら?」
「それなら、駅前の八百屋で確か安売りをやっているはずだ。
ほら、手作りのチラシが○○新聞に入っていたから、行ってみるといい」
「有難う、早速寄ってみるわ!」
「す、済みません……鍵山さん」
「奥さんを説得するんだね?」
「いつもこんなことを頼んでしまって、申し訳ありません」
「いいよ、その代わり後で手土産宜しくな」
「はい……」
「お付き合いも大変だね」
そう言って、俺はいそいそと差し出す携帯を手に取り、彼の奥さんに飲み会の許可を取る。
このように、俺の仕事は午後6時から本格的に始まる。
愚痴は言っていられなかった。
その為に、あらゆる新聞を読んだり、テレビを番組を見たりして、夜を楽しむ人々の役に立つという仕事をするのである。
「た、大変です、鍵山さ-ん!」
どうやらまた一件仕事がきたようだ。
「どうしたんだい?」
「社長が階段から転げ落ちました!」
「救急車を呼んで下さい!」
「はい!」
「今日は、入院かな?」
……これで何回目なんだろう?
お仕舞い
令和4(2022)年3月8日12:09~12:40作成
Mのお題
令和4(2022)年3月8日
「窓際族のアフター6」
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
作者の他の作品
この作者の他作品はありません。
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。