じだんだイズム
ー/ー「カップ麺、落としましたよ」ボソッ(小さい声)。隠れて見てたの。ええ、ええ、高校生のうちの息子です。
またなんです。そうそう、焼きそばですねー。当たり!
お湯切ってる時に何でそんなに激しい?
「またなん?」だなんて言えません。「わかっとるわい!」って返ってくるもん。つむじを曲げるもの。
悲しそう。息子も焼きそばさんも。母・箸子は逃げます。息子氏は機嫌悪いから。
ただ「あと1個しかないで」と、念は押しときました。もったいないからさ。
そこへ母のダーリンから電話がかかって来た。
「ダーリン、こんにちは」
「うむ。ハロー。息子氏・和樹くんは元気か」
「はい、ダーリン・・・あのぅ..」
「なに」
「零れました」
「なぬ!?涙か?麵か?どっちだ」
「ああ、いつも通りです」
「そうか…」
すると電話の向こうからピ――――ヒュルヒュルピ―、とファックスを送れ、みたいな音がする。
「うぉぉおおお!!」
??!
「ダーリンッ!?だいじょうぶですか!!?」
「うぇええッいやあぁッちちちちち」
「ヒッ!」
「この星にテレポーテーションしてきたぞ!焼きそば軍が!」
「息子のですか?」
「恐らくそうだ」
ダーリンは『そばかうどんかはっきり星』に住んでいる。
「でもダーリン?和そばでもうどんでもないのに? ほんで焼きそばってなに麵?」
「おい!箸子、こんな時に悠長なことを言うな!」
「あ、あぁ御免。でもあたし何にもできひんやん?ここ地球やし、たぶん関西やし」
「ぅぅううぉおおー、絡まるぅ!助けてくれぇ――――!」
プー プー プー・・・・・・
「うわぁあああん!ダーリンが焼きそばに食べられた―っ!」
振り向くと、息子が焼きそばを立ち食いしながらこっちを見ている。
「ねぇ、和樹?さっきの落ちた焼きそばどこへやったの?」
「ん..『ごめんなさい』って言ってビニールに入れてごみ箱に捨てさせてもらったよ...」
「そうなんだ。まぁ、そうするよね。うん、わかった」
モゾモゾモゾ!やっだ~。ごみ箱の中でなんか動いてる!!
(ムム・・・もしや!)見るとやっぱりそう。
箸子は、息子の和樹が口を結んで捨てたうごめくビニール袋を嫌々取り出した。
深呼吸をし・・・開けた。
ギャ――――――ッ!
ダーリンだ~。普通なら「キャー♡」なのだが、焼きそばと闘い、喰われてなるものかと怪獣と化した焼きそばを負けじと食べていっている。
グロい! エグい! そばかうどんかはっきり星の王子の名がすたれる。
「がんばれー!がんばれー!王子様!!がんばってっ!」和樹が早食いし終わり、ダーリンを応援する。小さな手乗りダーリンだ。
(ダーリン、このままちっこいまんまなんかな。いつもは人とおんなじ大きさやのに)
恋人の生き死にがかかっている時に、箸子はそんなことを思う。そこは「がんばって!ダーリン、死なないで!!」じゃないのか。
家立ち食いのお行儀の悪い息子のほうが、よっぽど人の血が通っているのではなかろうか。
「う~~ぬぬぬぬ!ズルズルズル!パクパク!」ダーリン強い! 口の端から垂れた焼きそばが、今際の際で悪あがきをする。
「ハー、ハー・・・ハー、勝負はついた」汗まみれのミニチュア王子様。
ちっちゃな王子に拍手を送る息子・和樹。
「ありがとう、和樹くん!」
それでも、(そんなことより)とこの期に及んで考える箸子。
「ダーリン?体は小さいまんまなの?」
その時だ。和樹が怒り始めた。
「ママ!?王子がやっとの思いで命拾いしたのに、なんやねんっヘンなことばっかり言うて!ママはね『好きか嫌いかはっきり星』にでも行けばええわ!!」
箸子はしょんぼり。「御免・・・なさい」
「ありがとうね、和樹くん。ママは素直なだけさ。大丈夫。わたしは気にしていないから!」
「ねーねー、ダーリン?どうやって そばかうどんかはっきり星に帰るの?そもそも星に居る必要ないやん?謎過ぎる。あ、ほんでしつこいようやけど、はよ大きくなりぃや。あ、ほんでついでに、あたしらどうやって出逢ったんかも忘れたわ。それに・・・そうだ!・・・ほんで、あれは・・・・・・あ、ファックスつこてんの?」
和樹と小さな王子様は箸子に圧倒されている。
「そやし、こんなんでお話読んでる人納得するおもてんの?ちゃんちゃらおかしいわキャハ♪」
カップ麺は落ちたけど、話はオチナイ・・・
またなんです。そうそう、焼きそばですねー。当たり!
お湯切ってる時に何でそんなに激しい?
「またなん?」だなんて言えません。「わかっとるわい!」って返ってくるもん。つむじを曲げるもの。
悲しそう。息子も焼きそばさんも。母・箸子は逃げます。息子氏は機嫌悪いから。
ただ「あと1個しかないで」と、念は押しときました。もったいないからさ。
そこへ母のダーリンから電話がかかって来た。
「ダーリン、こんにちは」
「うむ。ハロー。息子氏・和樹くんは元気か」
「はい、ダーリン・・・あのぅ..」
「なに」
「零れました」
「なぬ!?涙か?麵か?どっちだ」
「ああ、いつも通りです」
「そうか…」
すると電話の向こうからピ――――ヒュルヒュルピ―、とファックスを送れ、みたいな音がする。
「うぉぉおおお!!」
??!
「ダーリンッ!?だいじょうぶですか!!?」
「うぇええッいやあぁッちちちちち」
「ヒッ!」
「この星にテレポーテーションしてきたぞ!焼きそば軍が!」
「息子のですか?」
「恐らくそうだ」
ダーリンは『そばかうどんかはっきり星』に住んでいる。
「でもダーリン?和そばでもうどんでもないのに? ほんで焼きそばってなに麵?」
「おい!箸子、こんな時に悠長なことを言うな!」
「あ、あぁ御免。でもあたし何にもできひんやん?ここ地球やし、たぶん関西やし」
「ぅぅううぉおおー、絡まるぅ!助けてくれぇ――――!」
プー プー プー・・・・・・
「うわぁあああん!ダーリンが焼きそばに食べられた―っ!」
振り向くと、息子が焼きそばを立ち食いしながらこっちを見ている。
「ねぇ、和樹?さっきの落ちた焼きそばどこへやったの?」
「ん..『ごめんなさい』って言ってビニールに入れてごみ箱に捨てさせてもらったよ...」
「そうなんだ。まぁ、そうするよね。うん、わかった」
モゾモゾモゾ!やっだ~。ごみ箱の中でなんか動いてる!!
(ムム・・・もしや!)見るとやっぱりそう。
箸子は、息子の和樹が口を結んで捨てたうごめくビニール袋を嫌々取り出した。
深呼吸をし・・・開けた。
ギャ――――――ッ!
ダーリンだ~。普通なら「キャー♡」なのだが、焼きそばと闘い、喰われてなるものかと怪獣と化した焼きそばを負けじと食べていっている。
グロい! エグい! そばかうどんかはっきり星の王子の名がすたれる。
「がんばれー!がんばれー!王子様!!がんばってっ!」和樹が早食いし終わり、ダーリンを応援する。小さな手乗りダーリンだ。
(ダーリン、このままちっこいまんまなんかな。いつもは人とおんなじ大きさやのに)
恋人の生き死にがかかっている時に、箸子はそんなことを思う。そこは「がんばって!ダーリン、死なないで!!」じゃないのか。
家立ち食いのお行儀の悪い息子のほうが、よっぽど人の血が通っているのではなかろうか。
「う~~ぬぬぬぬ!ズルズルズル!パクパク!」ダーリン強い! 口の端から垂れた焼きそばが、今際の際で悪あがきをする。
「ハー、ハー・・・ハー、勝負はついた」汗まみれのミニチュア王子様。
ちっちゃな王子に拍手を送る息子・和樹。
「ありがとう、和樹くん!」
それでも、(そんなことより)とこの期に及んで考える箸子。
「ダーリン?体は小さいまんまなの?」
その時だ。和樹が怒り始めた。
「ママ!?王子がやっとの思いで命拾いしたのに、なんやねんっヘンなことばっかり言うて!ママはね『好きか嫌いかはっきり星』にでも行けばええわ!!」
箸子はしょんぼり。「御免・・・なさい」
「ありがとうね、和樹くん。ママは素直なだけさ。大丈夫。わたしは気にしていないから!」
「ねーねー、ダーリン?どうやって そばかうどんかはっきり星に帰るの?そもそも星に居る必要ないやん?謎過ぎる。あ、ほんでしつこいようやけど、はよ大きくなりぃや。あ、ほんでついでに、あたしらどうやって出逢ったんかも忘れたわ。それに・・・そうだ!・・・ほんで、あれは・・・・・・あ、ファックスつこてんの?」
和樹と小さな王子様は箸子に圧倒されている。
「そやし、こんなんでお話読んでる人納得するおもてんの?ちゃんちゃらおかしいわキャハ♪」
カップ麺は落ちたけど、話はオチナイ・・・
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