「そうか……いとをかし……今井か……三連休があったから日をずらしていたのか……」
一体恭吾は何を知っているというのだろう? もはや恋実も何を知られているのか怖くなる。
さっき声を張った時一緒に出てしまった『おなら』は聞かれていないだろうか? 不安を隠すように話を先に進める。
「どういうこと?」
「またまたお手柄だよ恋実!」
お褒めの言葉と恭吾の表情にホッと胸を撫で下ろすと、強気も出てくる。
「じゃ、バカチンってもう言わないでよね」
「ま、考えておくよ」
「で? お手柄の内容は?」
迷宮入りかと思われた難事件の突破口が見えた恭吾は、おだてられた猿のように自慢の情報力を披露し始める。
「今井は毎週月水の二日間だけ、合唱部の練習が始まる前に一人で体育館のステージで練習をするんだ」
「へ~。あれ、でもその日は金曜日だけど?」
「そう、だから俺も抜けていたんだ。1月14日月曜日は成人の日で休みとなる、だから繰り上げて金曜日に体育館に行っていたんだ」
「あ、そういうこと!」
誰かの役に立つ……その素晴らしさに満足する。