@37話
ー/ー
(私の下着で興奮したの?)
それは逆らえない本能……女子は虜にするため、魅了する。突如訪れるそのセクシーに、男子は心奪われる。それがパンチラの正体だ。
恭吾が敗北の淵から素に戻ったのは恋実のパンツのおかげだ。恭吾は少し興奮気味だ。
「……ところで恋実、今君は何て言った?」
「え?」
興奮……内面から湧き上がる、とろけるような甘い刺激的な高鳴りと、熱く燃えたぎり、表面にあふれ出す意気込み……恭吾のそれは完全に後者のものだった。
パンツ系の興奮ではないのは確かだ。
「日付まで……そうだ、先週の金曜日は俺は美術室に居た……あの日は理想の風が吹いていたんだ……」
「何で美術室に居るのよ……」
「C組は昼休み直後の5限目が体育だった。年明け最初の体育の授業で、女子が縄跳びのテストをすることを知っていた俺は、昼休みを返上して美術室に立て籠っていたんだ」
「バカなの?」
恋実はそう言いつつも、一瞬でも恭吾が自分に『ドキッ』としたのではないか、というシチュエーションに心躍らせていたことを恥ずかしく思う。
(ボッサードの法則……恐るべし)
ボッサードの法則とは、『男女の関係は物理的な距離が近いほど、心理的な距離が狭まる』簡単に言うとそういう法則である。
恋実の心の呟きは、もはや恭吾に感化されていることに気付いていない。
恭吾はマイペースで話し続ける。その瞳はどこまでも真直ぐ前を見つめている。
「あの日なら優香ちゃんのスカートをめくる風が吹いていた……」
「恭吾の他にその風を吹かせられる人……そんな人いないか」
恋実は優香を少し羨ましく思うも、歩幅を合わせるよう努める。
「いや、一人知っている」
「うそぉ? 恭吾の他にもそんな人いるの?」
「美術部の高田だ……」
「美術室の主……」
「そう、そして奴は以前『風』というタイトルの絵を描いていた……」
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恭吾が敗北の淵から素に戻ったのは恋実のパンツのおかげだ。恭吾は少し興奮気味だ。
「……ところで恋実、今君は何て言った?」
「え?」
興奮……内面から湧き上がる、とろけるような甘い刺激的な高鳴りと、熱く燃えたぎり、表面にあふれ出す意気込み……恭吾のそれは完全に後者のものだった。
パンツ系の興奮ではないのは確かだ。
「日付まで……そうだ、先週の金曜日は俺は美術室に居た……あの日は理想の風が吹いていたんだ……」
「何で美術室に居るのよ……」
「C組は昼休み直後の5限目が体育だった。年明け最初の体育の授業で、女子が縄跳びのテストをすることを知っていた俺は、昼休みを返上して美術室に立て籠っていたんだ」
「バカなの?」
恋実はそう言いつつも、一瞬でも恭吾が自分に『ドキッ』としたのではないか、というシチュエーションに心躍らせていたことを恥ずかしく思う。
(ボッサードの法則……恐るべし)
ボッサードの法則とは、『男女の関係は物理的な距離が近いほど、心理的な距離が狭まる』簡単に言うとそういう法則である。
恋実の心の呟きは、もはや恭吾に感化されていることに気付いていない。
恭吾はマイペースで話し続ける。その瞳はどこまでも真直ぐ前を見つめている。
「あの日なら優香ちゃんのスカートをめくる風が吹いていた……」
「恭吾の他にその風を吹かせられる人……そんな人いないか」
恋実は優香を少し羨ましく思うも、歩幅を合わせるよう努める。
「いや、一人知っている」
「うそぉ? 恭吾の他にもそんな人いるの?」
「美術部の高田だ……」
「美術室の主……」
「そう、そして奴は以前『風』というタイトルの絵を描いていた……」