「ある研究データによると風速5メートルが最もスカートをめくり上げる、という報告も聞いている。
ベルヌーイの定理を使うと、風の持つ力……『スカートを持ち上げようとする力』は『空気の密度 × スカートに下部から風が吹き込む面積 × 風速 × 風速 / 2』≒0.85N(
N= ニュートン)。
俺には風速5メートルの条件下に美術室が組み合わさればパンチラなんて見放題さ!」
それで優香がジャージを穿いていることも知っているというのなら、恭吾は数々の獲物をその目に掛け、記憶してきたことに他ならない。
「何てことなの……美術室の前で何度か変な風にあったことがあったのは、あなたのせいだったのね!!」
「去年の9月22日、恋実、君は純白のニャンピースのパンツを穿いていたね……」
「……見たのね……」
「しかし……腑に落ちない点があるんだ」
睨む恋実を歯牙にもかけず怪訝な趣をぶつけてくる。
「……何よ」
「ニャンピースのパンツは以前からあった白と、新色発売によるピンクで二色に増えたのは知っている。
しかし1月11日金曜日、恋実が穿いていたパンツの色はやや黄色掛かった……カスタードクリームのような感じのニャンピースパンツ! 純白ではなかった」
「よく見てるわね……」
自身の下着の話題でこれほど盛り上がろうとは思ってもいなかった。
これも恋のパッションなのかもしれないと感じてしまうほどに。