@34話 9月22日
ー/ー
「ふ~ん……」
「何よぉ~」
「別にぃ~」
(恋実の好きな男性は『時巻の可能性あり』と付け加えておこう……やはり俺ではなかったか……)
恭吾が何を考えているのか不安に襲われる恋実……心の内を覗かれている気がしてしまうのは自意識過剰ではない、乙女心だ。
「ゆ、優香のパンツがどうしたって言うのよ? スカート巻いてミニにしてれば、そりゃ……見えちゃう時、だって、あるでしょう……時巻君が……見たんだって?」
優香の下着は全ての男を魅了するのであろうか? 恋をするには、男に意識してもらうためには、必要なことなのだろうか? 恋実は考える。
「いや、時巻は情報だけだ。時巻が聞いた話では優香ちゃんはピンクのニャンピースの下着を穿いていたというんだ……」
「それが?」
「おかしいんだ」
「何が?」
「俺の実験によると優香ちゃんは、かなりの高い確率でジャージの短パンを中に穿いているんだ」
スカートの中に隠れている……それだけで期待値が跳ね上がる。体育の時には見慣れているジャージには旧日本時代のブルマほどの魅力もない。
そして苦労して潜り抜けたスカートの中身がジャージだった時の喪失感……。それは勝利を確信した後のどんでん返し。
学校指定ジャージの短パンに恨みを持つ世の中の男子が思いの外多いのを、指定したジャージ着用を立法した側である学校に、分かってくれとは言わないが……。
「どうしてそんなこと知っているのよ」
恋実のその問いに恭吾は満足そうに答える。
「新校舎に挟まれた風がビル風のようになって、常に強い風を生み出している。これは有名だから知っているね?」
「あそこの渡り廊下は、なるべく通らないようにしているわ」
「そう……その迂回路にある美術室前の廊下……美術室の窓と二つを繋ぐドア、そして廊下に繋がる美術準備室のドア。
必要な距離、対角線上の空気の流れ……一方を小さく、もう一方を大きく開くことで気流を生み出すんだ。
これらと新校舎からのビル風を利用して、俺は風速5メートル強の風を廊下に流し込むことができるのさ!!」
「そんな……ことができるなんて……」
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。
「ふ~ん……」
「何よぉ~」
「別にぃ~」
(恋実の好きな男性は『時巻の可能性あり』と付け加えておこう……やはり俺ではなかったか……)
恭吾が何を考えているのか不安に襲われる恋実……心の内を覗かれている気がしてしまうのは自意識過剰ではない、乙女心だ。
「ゆ、優香のパンツがどうしたって言うのよ? スカート巻いてミニにしてれば、そりゃ……見えちゃう時、だって、あるでしょう……時巻君が……見たんだって?」
優香の下着は全ての男を魅了するのであろうか? 恋をするには、男に意識してもらうためには、必要なことなのだろうか? 恋実は考える。
「いや、時巻は情報だけだ。時巻が聞いた話では優香ちゃんはピンクのニャンピースの下着を穿いていたというんだ……」
「それが?」
「おかしいんだ」
「何が?」
「俺の実験によると優香ちゃんは、かなりの高い確率でジャージの短パンを中に穿いているんだ」
スカートの中に隠れている……それだけで期待値が跳ね上がる。体育の時には見慣れているジャージには旧日本時代のブルマほどの魅力もない。
そして苦労して潜り抜けたスカートの中身がジャージだった時の喪失感……。それは勝利を確信した後のどんでん返し。
学校指定ジャージの短パンに恨みを持つ世の中の男子が思いの外多いのを、指定したジャージ着用を立法した側である学校に、分かってくれとは言わないが……。
「どうしてそんなこと知っているのよ」
恋実のその問いに恭吾は満足そうに答える。
「新校舎に挟まれた風がビル風のようになって、常に強い風を生み出している。これは有名だから知っているね?」
「あそこの渡り廊下は、なるべく通らないようにしているわ」
「そう……その迂回路にある美術室前の廊下……美術室の窓と二つを繋ぐドア、そして廊下に繋がる美術準備室のドア。
必要な距離、対角線上の空気の流れ……一方を小さく、もう一方を大きく開くことで気流を生み出すんだ。
これらと新校舎からのビル風を利用して、俺は風速5メートル強の風を廊下に流し込むことができるのさ!!」
「そんな……ことができるなんて……」