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@ 33話

ー/ー





 遊馬は何を言う? 舞香にどんな眼差しを向ける? 舞羽には見せない心の奥底があるのか、ないのか……。


 


 


 舞羽はずるい言葉が頭に過った……。その言葉が喉を通って口から出そうになる。


 足に力を入れる、聞き耳を立てていた美都が、二人の元へと飛び出そうとした正にそのとき、舞羽が言った。


「舞羽よ、あたし……」


 


(……良かった……)


 美都は胸を撫で下ろす。そして多分舞羽も、同じように緊張を解いたはずだと確信している。


 舞羽がやろうとしたことは、確かに可能だったかもしれない。しかしそんなことをして得たものに、何ほどの価値があるだろうか? 失うことの方が多いのではないだろうか? 


 美都は舞羽にそれをさせたくなかった。だから飛び出そうとした。しかし舞羽は思い止まった。


 


 


「あ? ゴメン。舞羽だった?」


 遊馬が少し悪びれた声を出す。けれども『全く分からなかった』と笑う遊馬、それはイノセンスでしかない。


『これで良かった』二人とも、その想いが胸に広がっていた。




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 遊馬は何を言う? 舞香にどんな眼差しを向ける? 舞羽には見せない心の奥底があるのか、ないのか……。
 舞羽はずるい言葉が頭に過った……。その言葉が喉を通って口から出そうになる。
 足に力を入れる、聞き耳を立てていた美都が、二人の元へと飛び出そうとした正にそのとき、舞羽が言った。
「舞羽よ、あたし……」
(……良かった……)
 美都は胸を撫で下ろす。そして多分舞羽も、同じように緊張を解いたはずだと確信している。
 舞羽がやろうとしたことは、確かに可能だったかもしれない。しかしそんなことをして得たものに、何ほどの価値があるだろうか? 失うことの方が多いのではないだろうか? 
 美都は舞羽にそれをさせたくなかった。だから飛び出そうとした。しかし舞羽は思い止まった。
「あ? ゴメン。舞羽だった?」
 遊馬が少し悪びれた声を出す。けれども『全く分からなかった』と笑う遊馬、それはイノセンスでしかない。
『これで良かった』二人とも、その想いが胸に広がっていた。