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@27話

ー/ー





「優香ちゃんの次に並んでいたのは優香ちゃんの親友、津田さんだ」


「あっ!!」


「気付いたか? そう……菊池は津田さんのことが好きだって噂になっている……いとをかし」


 


 


 ここは陸の孤島……県立的山高等学校。菊池如きが好きな女なんぞはすぐ判る。


 一たび噂になればそれは全てに知れ渡る……そしてそれは否定されても、決して消えることはない……。


 


 


「曲が短くなったせいで菊池君は津田さんに届かなかった……」


「そう、もし菊池が『曲が短くなった』ことに気付いていたのなら、きっと奴は俺を恨んでいる!!」


 


「ってあなたを恨んでる犯人じゃん」


「……よし、菊池は容疑者から外そう……」


「……」


 


 捜査は進展した……?


 


 


 


 


「あれ?」


 


 恋実が声を上げる。


 


「え? 何か間違いがあるとでも?」


 


 恭吾は恋実の声に自身の推理におかしなことがあったのかと、視線をぶつけようとしたが、当の恋実は廊下の方を見ていた。


 


「ん? どうかした?」


 


 恭吾も恋実の視線を追いかけるように振り返る。


 


「あ、うん……今、誰かが覗いていたような気がしたんだけど……気のせいかな?」


 


 首を傾げる恋実は怯えているも不安な様子もないので、恭吾は立ち上がって廊下を確認するまでもないと判断。


 


 少しだけ開いた隙間が廊下の冷たい空気を吸い込んでいたが、大きく開いた窓からの冷気で気にもならない。


 


 廊下と教室を繋ぐ扉は、静かにその役目を果たしているかに思えた。




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「優香ちゃんの次に並んでいたのは優香ちゃんの親友、津田さんだ」
「あっ!!」
「気付いたか? そう……菊池は津田さんのことが好きだって噂になっている……いとをかし」
 ここは陸の孤島……県立的山高等学校。菊池如きが好きな女なんぞはすぐ判る。
 一たび噂になればそれは全てに知れ渡る……そしてそれは否定されても、決して消えることはない……。
「曲が短くなったせいで菊池君は津田さんに届かなかった……」
「そう、もし菊池が『曲が短くなった』ことに気付いていたのなら、きっと奴は俺を恨んでいる!!」
「ってあなたを恨んでる犯人じゃん」
「……よし、菊池は容疑者から外そう……」
「……」
 捜査は進展した……?
「あれ?」
 恋実が声を上げる。
「え? 何か間違いがあるとでも?」
 恭吾は恋実の声に自身の推理におかしなことがあったのかと、視線をぶつけようとしたが、当の恋実は廊下の方を見ていた。
「ん? どうかした?」
 恭吾も恋実の視線を追いかけるように振り返る。
「あ、うん……今、誰かが覗いていたような気がしたんだけど……気のせいかな?」
 首を傾げる恋実は怯えているも不安な様子もないので、恭吾は立ち上がって廊下を確認するまでもないと判断。
 少しだけ開いた隙間が廊下の冷たい空気を吸い込んでいたが、大きく開いた窓からの冷気で気にもならない。
 廊下と教室を繋ぐ扉は、静かにその役目を果たしているかに思えた。