9話 かわいいいきものたち
ー/ーエレは大人しく花を見ている。ゼロは花を見ているエレを見ている。
これが遊んでいると言えるのかと言われれば言えるとは言えないけど、二人が楽しいならそれで良いかな。それに、二人とも大人しくしていてくれれば僕は他の仕事ができる。
とは言っても、僕がここから離れるとエレが泣き出してゼロが探しに向かうだろうからここから離れる事はできない。
まずは連絡魔法具を取り出して、何かきていないか確認する。
ミュンティンから協調完了ってメッセージが届いている。
他には何も来ていない。
仕事の方も大事だけど、昨日寝てみてエレが寝づらい硬いベッドでほとんど家具がないから買うために何が良いか調べるか。
エレが気に入りそうなのは、可愛いふかふかふわふわ。ゼロが気に入りそうなのは、エレが気にいるのと物理的に涼しい系。
ベッドから調べようかな。連絡魔法具でカタログ見れるから。
サイズは三人入るくらいの大きいのじゃないとエレが寝てくれない。布団が暑いとゼロが布団をエレに着せてエレが寝苦しそうにする。
二人が気持ち良く寝てくれるには、暑すぎずふかふかで大きいベッド。できれば可愛いの。
そんなのあれば良いけど。
意外と多い。人気のだとエレの好みに合いそうなデザインはない。姫系っていうので調べてみようかな。
大きめ姫系。
天幕付きのベッドがある。しかもピンクと水色。エレの好きそうな色でフリルつき。これは絶対に喜ぶ。
ふかふか度もなぜか書いてあるけど、極上になっている。
これはもう買うしかない。エレとゼロが必要最低限の家具だけなら他の部屋のベッドとかはないのか。まぁ、なんとかしてくれるでしょ。
絨毯とか壁紙を可愛くしてあげたいからそれも見ようかな。
「……じぃー」
「じぃー」
エレとゼロが僕をじっと見つめている。
何をしているのか気になっているのかな。
「ふにゃ? これエレががんばったのだ。エルグにぃに頼まれてカタログつくったの」
だからか。エレの好みが一部の場所に固まっているのは。
エレが連絡魔法具を見ながら表情をころころ変えている。エレの表情を見ていればそどれが好きなのか分かる。
好みの家具だけを買うようにしていると、エレが嬉しそうに抱きついてくれた。
「エレが嬉しそう……俺も嬉しい」
エレが喜んでいるという理由だけで喜ぶゼロがいる。二人を喜ばせるには一人を喜ばせるだけで良いのは楽なんだよね。
エレとゼロがぴょんぴょん跳ねている隙に急ぎで注文しておかないと。急ぎだと少し高いから気を遣われる。
二人に気づかれないように急ぎで注文すると明日着く予定となった。
ついでに主様に祭りの件がどこまで進んでいるのか聞いてみようかな。連絡しても出るか分からないけど。
だめもとで主様に連絡してみるとすぐにでた。やっぱ暇なのかな。
「ぷ……エルグにぃなの。にゃ……エレの魔法具ショップどうなったか答えろなの。調合魔法具ショップだっけ」
『とりあえず祭りで店を出すという話を前にしていたはずだ』
「そのお祭りのお話すらないの。いつやるとかも何も教えてくれないの。ゼロに内緒でいっぱい準備進めないとなんだから早く教えてほしいの。あと調合室と魔法具製作のためのお仕事部屋充実したいの」
させてあげたほうがギュリエンのためではあるんだろうね。
それにしても、ゼロは祭りに関して何も知らなかったのにエレだけ知っているという事は主宮に一人でこっそり行っていたんじゃないかな。
『……今進めてはいるが、初めての事で色々と決められていないんだ。何か決まれば連絡する』
普段の仕事はちゃんとこなすのにこういうのは苦手なのか。普段エレとゼロにばかり構っていたから主様の苦手な事なんて知らなかった。
でも、苦手だったら誰かに任せるとかすれば良いのに。
エレが僕を見た後にゼロと見つめあっている。何も言っていないけど会話しているみたい。
「エレとゼロにお任せなの……かわいいいきもの達にお任せなの。エレとゼロがお祭りどうするのか考えるの。エレがお外に出る事ができなくてもフォルに頼んでエルグにぃに伝えるの」
今回は勝手に決めているけどその方が良いのかな。ギュリエンに住んでいるほとんどの人が外の世界に対して疎い。でも、エレとゼロは違う。外に詳しくて、精霊祭だけじゃなくて予定がなくて興味がある祭りには良く行っていた。
今回はエレとゼロが良く行っていたような祭りとは違う形になるだろうけど、そこは僕が手伝うから大丈夫だと思う。
というのが、エレとゼロが適任だという理由。
僕個人としては、二人が噂と違うというのが知られてギュリエンに馴染むきっかけになるかもしれないからぜひやってほしいかな。都で二人が笑顔で遊んでいる姿を見れるようになるのは喜ばしい事だけど、噂が原因で今はそれができないから。
それでも、主様が大変だからとかで手伝うなんていうなら止めていたけど。二人ともまだ主様が良いと言っていないのにはしゃいでいる。そういうのに興味があるみたい。
『頼んで良いだろうか? 報告に関しては定期的に連絡するからその時にしてもらいたい』
「任せるの。ふっふっふ、エレががんばってゼロが楽しめるお祭りにしてやるの。ゼロは笑顔でお祭りを楽しめば良いの」
そのゼロも一緒に考える事になっているのには気づいているのかな。
「……協調性……それぞれの宮の部署毎に店出せば面白そう。けど、店を出すなら土地の確保も重要。都を出て安全な場所を探してそこで店を出すとする」
ゼロはもう具体的な事まで考えている。エレに雰囲気を任せて具体的な事はゼロに任せようかな。
喧嘩にならないようにちゃんと見ておかないと。二人とも目を離していなくても喧嘩になるから。
それと、デューゼとルノにも伝えて協力してもらうか。エレとゼロだけだと、ただ二人の好みを集めただけになりそうだから。
「……エレお部屋戻るの。お部屋に戻ってどんなお祭りがいいのか考えるの。エレのかわいさをお祭りにするの」
「俺のエレ。エレの俺なんだ。エレの可愛さを見れるのはエレの俺だけだ。しゃぁするぞ」
「しゃ、しゃぁはやなの。しゃぁだけはご勘弁を。まじめに良い感じになるように頑張るから、しゃぁだけはご勘弁を」
ゼロに泣きつくエレ。ゼロはエレにバレずガッツポーズ。
エレは威嚇されないと気づいて安心そうにゼロの匂いを嗅いでる。
「……このままねむねむするの。お祭りの事はねむねむしてから考えれば良いの。ゼロとフォルも一緒にねむねむしろなの」
「俺のエレが頼むなら」
僕までそれに巻き込まないでほしいんだけど。その間にできる事どれだけあると思ってるんだか。
なんて思っても逆らえない。エレとゼロのきらきらと期待に満ちた目を見ていると。
二人とも、僕と一緒に寝るのが好きらしいから。一緒に寝れるのを楽しみにしているみたい。
いくら中身が十六歳だとはいえ、どうしても見た目に引きずられてしまう。五、六歳の可愛らしい子供がこんな目で見ているのを断れるわけがない。
「……わ、分かった」
「ついでに既成事実も」
「それはだめ」
ゼロがこの好機を逃さないと言わんばかりに既成事実とか言ってくる。エレは理解していないようで僕に抱きついてゼロを見ている。
「……なぁ、ここではっきりさせ解きたい事があるんだ。エレにとっての俺とフォルを」
突然何言ってるんだろう。しかも真剣な顔で。
「そんなの決まってるの。ゼロはもちもの。フォルは恋人なの。ついでにゼムとフィルはおにぃちゃんなの……エレがゼロのもちものかも」
もちものは確定なんだ。
「俺が一番エレに近いー」
もちもので喜べるゼロを尊敬するよ。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
エレは大人しく花を見ている。ゼロは花を見ているエレを見ている。
これが遊んでいると言えるのかと言われれば言えるとは言えないけど、二人が楽しいならそれで良いかな。それに、二人とも大人しくしていてくれれば僕は他の仕事ができる。
とは言っても、僕がここから離れるとエレが泣き出してゼロが探しに向かうだろうからここから離れる事はできない。
まずは連絡魔法具を取り出して、何かきていないか確認する。
ミュンティンから協調完了ってメッセージが届いている。
他には何も来ていない。
仕事の方も大事だけど、昨日寝てみてエレが寝づらい硬いベッドでほとんど家具がないから買うために何が良いか調べるか。
エレが気に入りそうなのは、可愛いふかふかふわふわ。ゼロが気に入りそうなのは、エレが気にいるのと物理的に涼しい系。
ベッドから調べようかな。連絡魔法具でカタログ見れるから。
サイズは三人入るくらいの大きいのじゃないとエレが寝てくれない。布団が暑いとゼロが布団をエレに着せてエレが寝苦しそうにする。
二人が気持ち良く寝てくれるには、暑すぎずふかふかで大きいベッド。できれば可愛いの。
そんなのあれば良いけど。
意外と多い。人気のだとエレの好みに合いそうなデザインはない。姫系っていうので調べてみようかな。
大きめ姫系。
天幕付きのベッドがある。しかもピンクと水色。エレの好きそうな色でフリルつき。これは絶対に喜ぶ。
ふかふか度もなぜか書いてあるけど、極上になっている。
これはもう買うしかない。エレとゼロが必要最低限の家具だけなら他の部屋のベッドとかはないのか。まぁ、なんとかしてくれるでしょ。
絨毯とか壁紙を可愛くしてあげたいからそれも見ようかな。
「……じぃー」
「じぃー」
エレとゼロが僕をじっと見つめている。
何をしているのか気になっているのかな。
「ふにゃ? これエレががんばったのだ。エルグにぃに頼まれてカタログつくったの」
だからか。エレの好みが一部の場所に固まっているのは。
エレが連絡魔法具を見ながら表情をころころ変えている。エレの表情を見ていればそどれが好きなのか分かる。
好みの家具だけを買うようにしていると、エレが嬉しそうに抱きついてくれた。
「エレが嬉しそう……俺も嬉しい」
エレが喜んでいるという理由だけで喜ぶゼロがいる。二人を喜ばせるには一人を喜ばせるだけで良いのは楽なんだよね。
エレとゼロがぴょんぴょん跳ねている隙に急ぎで注文しておかないと。急ぎだと少し高いから気を遣われる。
二人に気づかれないように急ぎで注文すると明日着く予定となった。
二人に気づかれないように急ぎで注文すると明日着く予定となった。
ついでに主様に祭りの件がどこまで進んでいるのか聞いてみようかな。連絡しても出るか分からないけど。
だめもとで主様に連絡してみるとすぐにでた。やっぱ暇なのかな。
「ぷ……エルグにぃなの。にゃ……エレの魔法具ショップどうなったか答えろなの。調合魔法具ショップだっけ」
『とりあえず祭りで店を出すという話を前にしていたはずだ』
「そのお祭りのお話すらないの。いつやるとかも何も教えてくれないの。ゼロに内緒でいっぱい準備進めないとなんだから早く教えてほしいの。あと調合室と魔法具製作のためのお仕事部屋充実したいの」
させてあげたほうがギュリエンのためではあるんだろうね。
それにしても、ゼロは祭りに関して何も知らなかったのにエレだけ知っているという事は主宮に一人でこっそり行っていたんじゃないかな。
『……今進めてはいるが、初めての事で色々と決められていないんだ。何か決まれば連絡する』
普段の仕事はちゃんとこなすのにこういうのは苦手なのか。普段エレとゼロにばかり構っていたから主様の苦手な事なんて知らなかった。
でも、苦手だったら誰かに任せるとかすれば良いのに。
エレが僕を見た後にゼロと見つめあっている。何も言っていないけど会話しているみたい。
「エレとゼロにお任せなの……かわいいいきもの達にお任せなの。エレとゼロがお祭りどうするのか考えるの。エレがお外に出る事ができなくてもフォルに頼んでエルグにぃに伝えるの」
今回は勝手に決めているけどその方が良いのかな。ギュリエンに住んでいるほとんどの人が外の世界に対して疎い。でも、エレとゼロは違う。外に詳しくて、精霊祭だけじゃなくて予定がなくて興味がある祭りには良く行っていた。
今回はエレとゼロが良く行っていたような祭りとは違う形になるだろうけど、そこは僕が手伝うから大丈夫だと思う。
というのが、エレとゼロが適任だという理由。
僕個人としては、二人が噂と違うというのが知られてギュリエンに馴染むきっかけになるかもしれないからぜひやってほしいかな。都で二人が笑顔で遊んでいる姿を見れるようになるのは喜ばしい事だけど、噂が原因で今はそれができないから。
それでも、主様が大変だからとかで手伝うなんていうなら止めていたけど。二人ともまだ主様が良いと言っていないのにはしゃいでいる。そういうのに興味があるみたい。
『頼んで良いだろうか? 報告に関しては定期的に連絡するからその時にしてもらいたい』
「任せるの。ふっふっふ、エレががんばってゼロが楽しめるお祭りにしてやるの。ゼロは笑顔でお祭りを楽しめば良いの」
そのゼロも一緒に考える事になっているのには気づいているのかな。
「……協調性……それぞれの宮の部署毎に店出せば面白そう。けど、店を出すなら土地の確保も重要。都を出て安全な場所を探してそこで店を出すとする」
ゼロはもう具体的な事まで考えている。エレに雰囲気を任せて具体的な事はゼロに任せようかな。
喧嘩にならないようにちゃんと見ておかないと。二人とも目を離していなくても喧嘩になるから。
それと、デューゼとルノにも伝えて協力してもらうか。エレとゼロだけだと、ただ二人の好みを集めただけになりそうだから。
「……エレお部屋戻るの。お部屋に戻ってどんなお祭りがいいのか考えるの。エレのかわいさをお祭りにするの」
「俺のエレ。エレの俺なんだ。エレの可愛さを見れるのはエレの俺だけだ。しゃぁするぞ」
「しゃ、しゃぁはやなの。しゃぁだけはご勘弁を。まじめに良い感じになるように頑張るから、しゃぁだけはご勘弁を」
ゼロに泣きつくエレ。ゼロはエレにバレずガッツポーズ。
エレは威嚇されないと気づいて安心そうにゼロの匂いを嗅いでる。
「……このままねむねむするの。お祭りの事はねむねむしてから考えれば良いの。ゼロとフォルも一緒にねむねむしろなの」
「俺のエレが頼むなら」
僕までそれに巻き込まないでほしいんだけど。その間にできる事どれだけあると思ってるんだか。
なんて思っても逆らえない。エレとゼロのきらきらと期待に満ちた目を見ていると。
二人とも、僕と一緒に寝るのが好きらしいから。一緒に寝れるのを楽しみにしているみたい。
二人とも、僕と一緒に寝るのが好きらしいから。一緒に寝れるのを楽しみにしているみたい。
いくら中身が十六歳だとはいえ、どうしても見た目に引きずられてしまう。五、六歳の可愛らしい子供がこんな目で見ているのを断れるわけがない。
「……わ、分かった」
「ついでに既成事実も」
「それはだめ」
ゼロがこの好機を逃さないと言わんばかりに既成事実とか言ってくる。エレは理解していないようで僕に抱きついてゼロを見ている。
「……なぁ、ここではっきりさせ解きたい事があるんだ。エレにとっての俺とフォルを」
突然何言ってるんだろう。しかも真剣な顔で。
「そんなの決まってるの。ゼロはもちもの。フォルは恋人なの。ついでにゼムとフィルはおにぃちゃんなの……エレがゼロのもちものかも」
もちものは確定なんだ。
「俺が一番エレに近いー」
もちもので喜べるゼロを尊敬するよ。