「……いとをかし……その手があったか……」
恭吾の反応は意外だった、そして『goddamn(ガッデム)!』そんなことに気付かなかったのかと地団駄を踏んでいた。
「まず……可能性を考える」
「可能性?」
「そう、事件は現場で起きている、しかし会議室でも事件は解決できる、いや手がかりを……謎に迫ることはできるってことさ」
「?」
目的を見出すと男の行動は滑らかに滞りない。
「いいかい……」
そう言うと恭吾は黒板を使って説明を始める。まるで事件を整理する刑事のよう、とはいかず教育実習生の授業に近い。
「学年生徒数40人×3クラス=120名。
因みに部活動の内訳はバドミントン男6、女4名。バレーボール男7、女9人。
バスケットボール男7、女6人。卓球男3、女0。化学部男3、女1。
美術部……男1、女4。合唱部も男1、女4。ソフトボール男0、女12。
サッカー男11、女1。野球男12、女2。吹奏楽は男2の女10。
帰宅部の男5(俺含)、女9名(恋実含)、男58、女62の総勢120名」
「全員把握しているの? 怖い……」
「そして俺の調査によると、現在21組の男女のカップルが存在している浮気がないと仮定した場合、優香ちゃんと付き合うことができる噂の候補は……」
クラス別に表にした名前を、次々に消し込んでいく。
「21組のカップル……え、望月さんも! 池田さん彼氏いたの? 相手はだれ? あぁ……名前消していくのが速すぎてわからない」
迷いのない恭吾のスピードについて行けない。
「そこはいずれ教えてやるよ、今はそれより……」
「え~絶対だよ」