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@ 34話 アナグラム

ー/ー





「天恵……どうしてもこれを君に渡したかったんだ」


 真一は一枚の紙を出す、それとプレゼントの箱が一つ。天恵に差し出す紙が小刻みに揺れている。真一の手は震えに震えていた。早く取ってあげないと真一の震度は彼に災害をもたらすかもしれない、そう思って真一の震える手を包み、優しく紙を受け取った。


 


「そう言えば真一、ちゃんと言葉で伝えてなかったね、ありがとう真一。真一に相談してよかった」


「改まって言われると、て、照れるな……。蓮水の力添えが無きゃうまくいかなかった……でも……天恵が元気になれたのなら、それが何よりだ」


「ホントありがと。……で、これ、見るよ?!」


 フル


【縦10の鍵 結婚式場、誓いの?】


今までのパズルから   印の文字を並び替えて答えを導き出すこと


「え?」


「あとでゆっくり考えてよ、時間はまだまだ……」


 真一の言葉を遮るように着信音が鳴った。それはピタゴラスイッチの曲だった。真一が天恵の顔を見ると、天恵は『どうぞ電話に出て』とジェスチャーする。


 


「教えてもらった情報なんだけどさ、4日月曜日から部活始まるんだけど、冬休み中でも平日は夕方の方がいいのかな? コンビニ」


 夏陽からの連絡だった。夏陽にとっては大事なことなんだろう、彼女には借りがある、丁寧に対応を終えると、恐る恐る天恵の方を見る。


 


「あたし、真一に着信音をプレゼントしようと思ってたんだけど。真一にはそっちの方がピッタリくるね。それをプレゼントしてくれた人、とってもセンスがいいわ。このプレゼントも開けて良い?」


 ピタゴラスイッチの曲はリコーダーで奏でられることが多い。リコーダーは1/fゆらぎの特性を持つ音源。


 真一は、夏陽の着信音がピタゴラスイッチのテーマだと蓮水が知ったとき、きっと蓮水はこの間のことを記憶から蘇らせるのだろう、と感じた。


 


「どうぞどうぞ」


 真一の答えに封を開ける天恵。中から出てきたのは耳当てだ。


 


「……真一。ありがと」


「使ってくれるかな?」


「もちろん。気に入ったわ!」




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「天恵……どうしてもこれを君に渡したかったんだ」
 真一は一枚の紙を出す、それとプレゼントの箱が一つ。天恵に差し出す紙が小刻みに揺れている。真一の手は震えに震えていた。早く取ってあげないと真一の震度は彼に災害をもたらすかもしれない、そう思って真一の震える手を包み、優しく紙を受け取った。
「そう言えば真一、ちゃんと言葉で伝えてなかったね、ありがとう真一。真一に相談してよかった」
「改まって言われると、て、照れるな……。蓮水の力添えが無きゃうまくいかなかった……でも……天恵が元気になれたのなら、それが何よりだ」
「ホントありがと。……で、これ、見るよ?!」
【縦10の鍵 結婚式場、誓いの?】
今までのパズルから   印の文字を並び替えて答えを導き出すこと
「え?」
「あとでゆっくり考えてよ、時間はまだまだ……」
 真一の言葉を遮るように着信音が鳴った。それはピタゴラスイッチの曲だった。真一が天恵の顔を見ると、天恵は『どうぞ電話に出て』とジェスチャーする。
「教えてもらった情報なんだけどさ、4日月曜日から部活始まるんだけど、冬休み中でも平日は夕方の方がいいのかな? コンビニ」
 夏陽からの連絡だった。夏陽にとっては大事なことなんだろう、彼女には借りがある、丁寧に対応を終えると、恐る恐る天恵の方を見る。
「あたし、真一に着信音をプレゼントしようと思ってたんだけど。真一にはそっちの方がピッタリくるね。それをプレゼントしてくれた人、とってもセンスがいいわ。このプレゼントも開けて良い?」
 ピタゴラスイッチの曲はリコーダーで奏でられることが多い。リコーダーは1/fゆらぎの特性を持つ音源。
 真一は、夏陽の着信音がピタゴラスイッチのテーマだと蓮水が知ったとき、きっと蓮水はこの間のことを記憶から蘇らせるのだろう、と感じた。
「どうぞどうぞ」
 真一の答えに封を開ける天恵。中から出てきたのは耳当てだ。
「……真一。ありがと」
「使ってくれるかな?」
「もちろん。気に入ったわ!」