3
ー/ーここじゃ狭いからな。ってパンダのおじさんは外へとジンを誘導した。空き地があるからそこでやるぞってね。
俺は……どうすればいいんだろう。2人の間でただ突っ立ってるだけで。何もできないし。
「負けたらザンのことを話してもらうぞ」
「ケンカっ早い性格は損だぞ」パンダの方はごく自然体というか、ジンや俺と比べてもかなりの上背あるからそれだけでもう脅威。
両腕をだらんと垂らして「どこからでも来なさい」だって。
ヤバいな。ゲームでもよくあるタイプ。めっちゃ達人スタイルだ。
案の定、痺れを切らしたジンが軽く飛び上がり、そのままパンダの顔に一発パンチを見舞おうと空中で振りかぶり……
ドン!!
見えなかった。ジンが一撃を入れる寸前にパンダの右半身がゆらりと前に出て、ぶっとい足が地響きするほど踏み込んだんだ。たった一歩だけなのに、すげえ音!
もちろん右手も。空中のジンに触れるか触れないか、つまりは寸止め。
でも……今の俺はワーウルフで、それによって動体視力が高くなってたのかも知れない。
だって、パンダの拳から物凄い圧力というか、衝撃波みたいな氣の塊がジンの腹を直撃したのがハッキリと見えたから。
まるで殺虫剤食らったハエが突然ポトリと落っこちちゃうみたいに、そう。ジンもパンダの前へ力なく落ちてしまって。あの衝撃波だけで、つまりは触れずにジンを倒したってこと?
「貴様ァ!」けどあれがノーダメージだったかのように、すぐにジンは起き上がった。でも。
ガクリと膝をつき、唐突にうげえと吐き出したんだ、ちょっと待てジン、うわ汚ねえ!
「立てただけでも凄いものだ。普通ならあの一撃で肋骨は粉々になっていたろうに」
えええ、ジンのやつようやくケガ治ったばかりだってのに、それは……
「フザケん……じゃねえ!」でもあいつもタフだった。ふらつきながらも起き上がって、一歩一歩……いやそこ、お前吐いたところ踏んだろ。余計汚ねえし!
「俺は、お前……に」ダメだ、ジンの目にはもうパンダしか映ってない!
「まだやるのか? もう一度食らえばお前の命は……」
「ダメーっっっ!」俺は反射的にジンの身体を押さえつけた。パンダのおじさんは本気だ、あんなヤバい衝撃波パンチを2度も受けたら、ただでさえ傷の治りきってないジンは、マジで死んじゃう!
俺のタックルが強すぎたのか、崩れ落ちたジンは這いずってなおパンダのおじさんの元へ向かおうとしていた。
「やめてジン! これ以上はもう……!」
…………
……あ。
ジンは、白目をむいて気絶していた。
いや、力尽きたんじゃない。その……
イタチの時と同じく、俺は倒れ込んだジンの身体を引き剥がそうと、ついアイツの鼻に蹴り……
というか踏んづけちゃったというか……
どうしよう、以前コタローにも言われたんだっけ。俺の足って人間の時よりワーウルフの時の方が臭さが増してるって。
ごめんよジン!!
俺は……どうすればいいんだろう。2人の間でただ突っ立ってるだけで。何もできないし。
「負けたらザンのことを話してもらうぞ」
「ケンカっ早い性格は損だぞ」パンダの方はごく自然体というか、ジンや俺と比べてもかなりの上背あるからそれだけでもう脅威。
両腕をだらんと垂らして「どこからでも来なさい」だって。
ヤバいな。ゲームでもよくあるタイプ。めっちゃ達人スタイルだ。
案の定、痺れを切らしたジンが軽く飛び上がり、そのままパンダの顔に一発パンチを見舞おうと空中で振りかぶり……
ドン!!
見えなかった。ジンが一撃を入れる寸前にパンダの右半身がゆらりと前に出て、ぶっとい足が地響きするほど踏み込んだんだ。たった一歩だけなのに、すげえ音!
もちろん右手も。空中のジンに触れるか触れないか、つまりは寸止め。
でも……今の俺はワーウルフで、それによって動体視力が高くなってたのかも知れない。
だって、パンダの拳から物凄い圧力というか、衝撃波みたいな氣の塊がジンの腹を直撃したのがハッキリと見えたから。
まるで殺虫剤食らったハエが突然ポトリと落っこちちゃうみたいに、そう。ジンもパンダの前へ力なく落ちてしまって。あの衝撃波だけで、つまりは触れずにジンを倒したってこと?
「貴様ァ!」けどあれがノーダメージだったかのように、すぐにジンは起き上がった。でも。
ガクリと膝をつき、唐突にうげえと吐き出したんだ、ちょっと待てジン、うわ汚ねえ!
「立てただけでも凄いものだ。普通ならあの一撃で肋骨は粉々になっていたろうに」
えええ、ジンのやつようやくケガ治ったばかりだってのに、それは……
「フザケん……じゃねえ!」でもあいつもタフだった。ふらつきながらも起き上がって、一歩一歩……いやそこ、お前吐いたところ踏んだろ。余計汚ねえし!
「俺は、お前……に」ダメだ、ジンの目にはもうパンダしか映ってない!
「まだやるのか? もう一度食らえばお前の命は……」
「ダメーっっっ!」俺は反射的にジンの身体を押さえつけた。パンダのおじさんは本気だ、あんなヤバい衝撃波パンチを2度も受けたら、ただでさえ傷の治りきってないジンは、マジで死んじゃう!
俺のタックルが強すぎたのか、崩れ落ちたジンは這いずってなおパンダのおじさんの元へ向かおうとしていた。
「やめてジン! これ以上はもう……!」
…………
……あ。
ジンは、白目をむいて気絶していた。
いや、力尽きたんじゃない。その……
イタチの時と同じく、俺は倒れ込んだジンの身体を引き剥がそうと、ついアイツの鼻に蹴り……
というか踏んづけちゃったというか……
どうしよう、以前コタローにも言われたんだっけ。俺の足って人間の時よりワーウルフの時の方が臭さが増してるって。
ごめんよジン!!
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