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@ 22話

ー/ー



 ただ大会が終わると他の3人に比べてすぐ切り替わった。多分それは『僕にはモーグルがある』と思っていたからだと思う。どこか他人事だと思っていたのかも……そこにはスキー部の仲間になり切れていない僕がいたのだと感じた。




 スキー部の中でもそういう浮いた存在で、やはり僕は黒星の負け組だったのかもしれない。


 インラインスケートや走り込み、筋トレなどは一緒に練習をし、全体練習が終わった後、みんなが帰るのを横目に一人トランポリンでエアの練習してたっけ……。
 そして相変わらず週末のお祖母ちゃん家への行くのは続けた。夏は『ウォータージャンプ』と言ってヘルメット・ウェットスーツ・ブーツに板を履いて、ライフジャケットも着こんでプールにジャンプする。今ではレクレーションにもなっているが、この練習はトランポリンではやれないことができるので、このエアの練習は欠かせない。


 冬のシーズンは可愛い女の子たちもたくさんいて、目の保養にはなるがとにかく混んでいる。
 ゲレンデでの出会いをひそかに期待したりもしたけれど、僕にはモーグルが上手くなる以上のものではなかった、と言いたい。






 あの日、病院を後にするとき千晶と約束した『一緒に表彰台に乗ろう』って。暖空がいってくれた『空澄くんならきっと上手くなる』って。


 僕はこの高校生活、自分の可能性を懸けた。


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 ただ大会が終わると他の3人に比べてすぐ切り替わった。多分それは『僕にはモーグルがある』と思っていたからだと思う。どこか他人事だと思っていたのかも……そこにはスキー部の仲間になり切れていない僕がいたのだと感じた。
 スキー部の中でもそういう浮いた存在で、やはり僕は黒星の負け組だったのかもしれない。
 インラインスケートや走り込み、筋トレなどは一緒に練習をし、全体練習が終わった後、みんなが帰るのを横目に一人トランポリンでエアの練習してたっけ……。
 そして相変わらず週末のお祖母ちゃん家への行くのは続けた。夏は『ウォータージャンプ』と言ってヘルメット・ウェットスーツ・ブーツに板を履いて、ライフジャケットも着こんでプールにジャンプする。今ではレクレーションにもなっているが、この練習はトランポリンではやれないことができるので、このエアの練習は欠かせない。
 冬のシーズンは可愛い女の子たちもたくさんいて、目の保養にはなるがとにかく混んでいる。
 ゲレンデでの出会いをひそかに期待したりもしたけれど、僕にはモーグルが上手くなる以上のものではなかった、と言いたい。
 あの日、病院を後にするとき千晶と約束した『一緒に表彰台に乗ろう』って。暖空がいってくれた『空澄くんならきっと上手くなる』って。
 僕はこの高校生活、自分の可能性を懸けた。