「急死ですって?」
「騒音がひどかったらしくて、クレームを受けた不動産屋が見つけたそうよ」
「四六時中壁を叩いてたみたい」
「私は奇声を上げてたって聞いたわ」
「昼夜問わず、突然叫び声を上げたって聞いたけど」
「そんなふうには見えなかったけど」
「幽霊みたいな顔で何考えてるのかわからないって感じじゃなかった?」
「隣に住んでた人もたまったもんじゃないわね」
「こっちが挨拶しても見もしないのよ」
「時々子供達、特に女の子のことをじっと見ている時があって嫌だったわ」
「部屋で亡くなってたの?」
「なんでも心臓発作だとか」
「まだお若いんじゃなかった?」
「スーツ姿しか見たことないけど」
「持病でもあったのかしら」
「それが本当は窒息死らしいわよ」
「あらやだ、じゃあもしかして自殺?」
「辛気臭い顔してたもの」
「じゃあ心を病んで?」
「さあ、そこまでは」
「詳しくは私も知らないんですけどね」
「さっき大家さんがぼやいてるのを遠巻きに聞いただけですし」
「一体何なのかしらね」
「なんだか物騒で嫌だわ」
「ちょっと聞きました? 不審死ですって」
「満面の笑みで亡くなってたらしいわよ」
「そんなことってあるのかしら」
「変な薬でもやってんじゃない?」
「この前も隣町で同じようなことがあったらしいわよ」
「事件なら事件で早く解決してほしいですね」
「子供たちが影響を受けていて心配だわ」
「都市伝説みたいな話が流行ってるもの」
「降霊術だとか、異世界に行く方法だとか」
「ショートムービーとかもよく見てるわ」
「こないだ子供に見せられた動画、本当に怖かった」
「自分達でそういうのやり出さないか心配よ」
「私たちの頃のこっくりさんなんてかわいいものね」
「ネットでなんでも情報入れるから困っちゃって」
「それにしても静かな街なのに嫌になっちゃう」
「ほんと、そうよね……」