最終羽 ありがとう! 生きてて良かった!!
ー/ー
「これはまずい......! 春香、今すぐ助けるぞ!!!」
みゆきさんは日本を代表する女子サッカー選手。そんなアスリートがここに居合わせたのはすごい偶然! でも、どうやってこむぎちゃんを助けるんだろう??
「みゆきさん、うさちゃんをお願い!」
もう一人のお姉さんは春香さんって言うらしい。みゆきさんとアイコンタクトを交わすと、春香さんは懐からサッカーボールを取り出したの。えっ、まさか......!??
「いっけぇぇぇっっっ!!!」
噓でしょ!!? 春香さんはカラスさん目掛けてボールを打ち上げた!! そんなことしたら、こむぎちゃんにも当たっちゃうよ!!!
「ぎゃあぁぁぁっっっ!!!」
ボールはカラスさんだけを狙い撃ち。春香さんのシュートは神懸っているけど、こむぎちゃんが落下しちゃったよ!!!
「うわぁぁぁっっっーーー!!!」
このままだとこむぎちゃんが地面に叩き落とされちゃう!!! 神様、どうかこむぎちゃんを助けて下さい......!!!
「うおぉぉぉーーーっっっ!!!」
みゆきさんは全速力でこむぎちゃんの落下地点へ向かってるけど、このままじゃ間に合わないよ!!!
「ゆきちゃぁぁぁーーーんっっっ!!!」
瞬く間にこむぎちゃんは地面まで落下してきてる。このままじゃこむぎちゃんが死んじゃうよ!!!
「てやぁぁぁーーーっっっ!!!」
みゆきさんはダメ押しにヘッドスライディングで滑り込むけど、どう考えたって間に合わないよぉっ......。あぁ、こむぎちゃん......!!!
「うわっ!!!」
その瞬間、私は神様が舞い降りたと思った。信じられないかも知れないけど、みゆきさんの掌へこむぎちゃんがすぅっと吸い込まれていったの。
「よし! ウサギさんは無事だ!!」
全身擦り傷だらけのみゆきさんは勝ち誇った笑顔でガッツポーズ。この人、やっぱり神懸ってる!
「こむぎちゃーーーん!!!」
わたしはすかさずこむぎちゃんへ駆け寄る。怯えた目をしてるけれど、こむぎちゃんには怪我一つ見当たらない。
「ゆきちゃん、怖かったよぉっ!!」
こむぎちゃんは私の懐で泣きじゃくってる。大変な目に遭ったけど無事で良かった!
「どうやら、うさちゃんは無事みたいだね!」
後からやってきた春香さんも、私の表情を見て安心したみたい。二人とも、こむぎちゃんを助けてくれてありがとう!
「ありがとう! 生きてて良かった!!」
こむぎちゃんも涙ながらに鼻をぶぅぶぅ鳴らしてる。お父さんとお母さんも漸く駆けつけてきた。こむぎちゃんは、もはやペットじゃなくて立派な我が家の一員だ!
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
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