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ロメオの直弥

ー/ー



 今日はサトちゃんとゴハンの約束。

 お客さんとゴハンはキャバの基本。

 待ち合わせは定番の歌舞伎町ドンキの前に8時。……のつもりだったけど、予定変更! なぜかって言うと、急にクラブ『ロメオ』のホスト、直弥(なおや)から電話がかかって来たから。

『なあ、莉奈。お前今夜暇だったら、店に来てくれないか? 俺、今月もう少し売り上げ頑張ればNo.3んだよ!』

 直弥は今、アタシの一番大好きな人。超イケメンだし、服もオシャレだし、優しいし、だから好き。直弥とだったらディズニーランド行くのもOKなんだから!

 直哉言ってた。いつか俺がNo.1やるんだって。アタシもスゴく応援してるから、売り上げ協力しないと!

 そんな訳だから、サトちゃん、今日約束すっぽかしてごめんね。
 同伴の予定だったけど、お店も休まないと……罰金になっちゃうから、店長に電話しなくちゃ。


 ♢♢♢


「カンパァ―――イ」
 今、アタシはホストクラブ『ロメオ』で直弥とカンパイしてる。
 いつもは飲み放題のブランデーだけど、今日は直弥の為にを入れてカンパイ。1本2万円ナリ。

「サンキュー莉奈、来てくれて嬉しいよ。今月、俺マジにチャンスなんだ」
「うん、ガンバってね直弥。アタシも応援してるから」
「そりゃあモチ、頑張るさ」
 そう言って笑う直弥。もう、その笑顔がカッコ良過ぎ!

 ♪~♪♪~

「ん、スマホ鳴ってるぞ?莉奈」
「あっ、ホントだ」

 LINE入ってる……って、サトちゃんからだよ……もしかして、まだドンキにいるのかな?既読になっちゃうから開かないけど。

「ロメオにいる間、電源切っておけよ。今は俺だけいればいいだろ?」
「うん、そうする」

 サトちゃんゴメンね。ゴハンはまた今度行こうね。

「直弥、アタシちょっとトイレに行ってくる」
「わかった。待ってるよ」

 アタシがトイレから帰る時、席の方を見たら直弥とヘルプの(じゅん)君が何か話してた。二人で何話してるのかな?

「直弥さん、いいんすか?こんな余裕ぶっこいてて。こんな調子じゃ、よ?」
「まあ、焦んなって純。勝負はこれからだよ、莉奈はキャバで結構稼いでんだ。これからからよ!……おっと、莉奈が帰ってくる。まあ、見てろって」


 ♢♢♢


「ただいま、直弥」
「お帰り、寂しかったよ莉奈」
「またぁ~大げさなんだから、直弥は。ところで、さっき純君と何話してたの?」
「ああ、さっきのね。純がまだ飲み足りないらしい。莉奈、純にもっと飲ませてやれよ」

 なんだ、そんな事か……純君、ヘルプだから遠慮してるのかな。

「純君、全然構わないよ。遠慮しないで飲んで」

 そしたら純君。

「あざぁ~~す莉奈さん。それじゃ遠慮なく、行かせてもらいまぁ~~す!」

 は?……ちょっと純君!ボトルイッキってやり過ぎでしょ!アタシと直弥の飲む分がなくなっちゃうじゃない!

「ハハハッ純、お前なかなかワイルドだな」
「直弥、笑いごとじゃないよ!アタシ達の分が無くなっちゃったじゃない」

 そしたら直弥、アタシの耳に顔を近づけて、こう言ったの。

「なあ、莉奈。カフェパばっかりじゃ飽きるだろ?よ」

 え?直弥、まぢで言ってるの?
 ロメオでのドンピンの値段。……1本18万円ナリ……
 さすがにアタシも考えちゃう……



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 今日はサトちゃんとゴハンの約束。
 お客さんとゴハンはキャバの基本。
 待ち合わせは定番の歌舞伎町ドンキの前に8時。……のつもりだったけど、予定変更! なぜかって言うと、急にクラブ『ロメオ』のホスト、直弥《なおや》から電話がかかって来たから。
『なあ、莉奈。お前今夜暇だったら、店に来てくれないか? 俺、今月もう少し売り上げ頑張れば《《No.3に上がれるかもしれねえ》》んだよ!』
 直弥は今、アタシの一番大好きな人。超イケメンだし、服もオシャレだし、優しいし、だから好き。直弥とだったらディズニーランド行くのもOKなんだから!
 直哉言ってた。いつか俺が《《ロメオのNo.1ホストに上り詰めて》》やるんだって。アタシもスゴく応援してるから、売り上げ協力しないと!
 そんな訳だから、サトちゃん、今日約束すっぽかしてごめんね。
 同伴の予定だったけど、お店も休まないと……罰金になっちゃうから、店長に電話しなくちゃ。
 ♢♢♢
「カンパァ―――イ」
 今、アタシはホストクラブ『ロメオ』で直弥とカンパイしてる。
 いつもは飲み放題のブランデーだけど、今日は直弥の為に《《カフェパ》》を入れてカンパイ。1本2万円ナリ。
「サンキュー莉奈、来てくれて嬉しいよ。今月、俺マジにチャンスなんだ」
「うん、ガンバってね直弥。アタシも応援してるから」
「そりゃあモチ、頑張るさ」
 そう言って笑う直弥。もう、その笑顔がカッコ良過ぎ!
 ♪~♪♪~
「ん、スマホ鳴ってるぞ?莉奈」
「あっ、ホントだ」
 LINE入ってる……って、サトちゃんからだよ……もしかして、まだドンキにいるのかな?既読になっちゃうから開かないけど。
「ロメオにいる間、電源切っておけよ。今は俺だけいればいいだろ?」
「うん、そうする」
 サトちゃんゴメンね。ゴハンはまた今度行こうね。
「直弥、アタシちょっとトイレに行ってくる」
「わかった。待ってるよ」
 アタシがトイレから帰る時、席の方を見たら直弥とヘルプの純《じゅん》君が何か話してた。二人で何話してるのかな?
「直弥さん、いいんすか?こんな余裕ぶっこいてて。こんな調子じゃ、《《翔さんとの差開いちゃいます》》よ?」
「まあ、焦んなって純。勝負はこれからだよ、莉奈はキャバで結構稼いでんだ。これから《《ガッツリと吐き出してもらう》》からよ!……おっと、莉奈が帰ってくる。まあ、見てろって」
 ♢♢♢
「ただいま、直弥」
「お帰り、寂しかったよ莉奈」
「またぁ~大げさなんだから、直弥は。ところで、さっき純君と何話してたの?」
「ああ、さっきのね。純がまだ飲み足りないらしい。莉奈、純にもっと飲ませてやれよ」
 なんだ、そんな事か……純君、ヘルプだから遠慮してるのかな。
「純君、全然構わないよ。遠慮しないで飲んで」
 そしたら純君。
「あざぁ~~す莉奈さん。それじゃ遠慮なく、《《カフェパ一気》》行かせてもらいまぁ~~す!」
 は?……ちょっと純君!ボトルイッキってやり過ぎでしょ!アタシと直弥の飲む分がなくなっちゃうじゃない!
「ハハハッ純、お前なかなかワイルドだな」
「直弥、笑いごとじゃないよ!アタシ達の分が無くなっちゃったじゃない」
 そしたら直弥、アタシの耳に顔を近づけて、こう言ったの。
「なあ、莉奈。カフェパばっかりじゃ飽きるだろ?《《今度はドンピン入れろ》》よ」
 え?直弥、まぢで言ってるの?
 ロメオでのドンピンの値段。……1本18万円ナリ……
 さすがにアタシも考えちゃう……