表示設定
表示設定
目次 目次




それ、サイテーだよ。

ー/ー



「なあ莉奈、頼むよ。今月売り上げ応援するって言ってただろ?」

「それは言ったけど、ドンピンなんて高価(たか)過ぎるよ……」

「そんな事言わないでさ。莉奈だけが頼りなんだよ。ここで莉奈がドンピン入れてくれれば、んだ!」

翔はロメオの不動のNo.3。
その翔と並んでるって事は、直弥ホントに今月はチャンスなんだ。

「直弥、アタシがドンピン入れればホントに翔に勝てるの?」

「ああ、こっちがリードしたら、もう簡単には抜かせないさ。こんなチャンスかもしれないんだよ! 頼む、莉奈! 俺を男にしてくれ!」

直弥、ホントに真剣だ。そうだよね……こんなチャンスめったにないんだもんね。

「わかったよ直弥。アタシ、ドンピン入れる!」

「ありがとう、莉奈! やっぱりお前は最高の女だよ!」

直弥、スゴく喜んでた。18万はイタイけど、これで直弥No.3になれるね!


今、直弥はトイレに行ってる。なんか、安心したら急にオシッコしたくなっちゃったんだって。ちょっとカワイイとこあるね。






「直弥さん、やりましたね。ドンピンゲットおめでとうざぁ~~す」

「おう、純。さっきは、イッキありがとな。莉奈には、この調子でから」

「マジっすか! 直弥さん、なかなか鬼っすね!」

「当たり前だろ、その為に呼んだんだからよ」





 トイレから帰ってきた直弥は、どうしちゃたんだろう?なんか、元気なかった。

「直弥、どうしたの? ドンピン入れたのに、なんか元気ないよ?」

「ん? そうかな……別に何でもないよ。気のせいじゃないのか?」

気のせいなんかじゃない。直弥、アタシに何か隠してる……顔を見ればわかるんだからね。

「ねえ、直弥。なにかイヤな事でもあったの? アタシに話してよ」

そしたら直弥、やっとその訳を話してくれたんだけど……

「さすがだな。やっぱり莉奈の目はごまかせないか……実はさ、今、翔のところに常連の客が飲みに来てるんだけどさ……ほら、あのテーブルで翔が付いてる客……」

直弥の言う方を見たら、翔とお客さんが並んで座ってた。見たカンジ、40歳位のオバサン。

「あの客、翔のでさ、エステか何かの社長やってるんだよね。さっき、ドンピン入れてんの見ちまった……せっかく莉奈がドンピン入れてくれたのに、追いつかれちゃったよ」

そうかぁ……それで直弥、元気なかったんだ。

「でも直弥、またガンバレばいいじゃない。まだ抜かれた訳じゃないんだから!」

アタシ、一生懸命直弥を励ましたんだよ!

それなのに……

「なあ、莉奈。一生のお願いだ! ドンピンもう一本入れてくれっ!」

えっ! そんなのムリだよ直弥! 気持ちはわかるけど、アタシにはムリ!

「ムリだよ直弥。それに、まだ今入れたドンピンだって空いてないし」

「そんなの全然問題無いから! このボトルは、俺と純で責任持って空けるし!」

直弥も必死。翔との勝負が懸かってるから。

でも、やっぱりドンピン2本はムリだよ………

「やっぱり、ムリ。ごめんなさい、直弥………」

その後の、直弥が言った言葉。

スゴくショックだった。

「そうか………だったんだな。もう、帰っていいよ」


それ、サイテーだよ。直弥………



スタンプを贈って作者を応援しよう!

次のエピソードへ進む 誰かたすけて。


みんなのリアクション



おすすめ作品を読み込み中です…



「なあ莉奈、頼むよ。今月売り上げ応援するって言ってただろ?」
「それは言ったけど、ドンピンなんて高価《たか》過ぎるよ……」
「そんな事言わないでさ。莉奈だけが頼りなんだよ。ここで莉奈がドンピン入れてくれれば、《《翔にも差をつけられる》》んだ!」
翔はロメオの不動のNo.3。
その翔と並んでるって事は、直弥ホントに今月はチャンスなんだ。
「直弥、アタシがドンピン入れればホントに翔に勝てるの?」
「ああ、こっちがリードしたら、もう簡単には抜かせないさ。こんなチャンス《《二度とはない》》かもしれないんだよ! 頼む、莉奈! 俺を男にしてくれ!」
直弥、ホントに真剣だ。そうだよね……こんなチャンスめったにないんだもんね。
「わかったよ直弥。アタシ、ドンピン入れる!」
「ありがとう、莉奈! やっぱりお前は最高の女だよ!」
直弥、スゴく喜んでた。18万はイタイけど、これで直弥No.3になれるね!
今、直弥はトイレに行ってる。なんか、安心したら急にオシッコしたくなっちゃったんだって。ちょっとカワイイとこあるね。
「直弥さん、やりましたね。ドンピンゲットおめでとうざぁ~~す」
「おう、純。さっきは、イッキありがとな。莉奈には、この調子で《《もう一本入れさせる》》から」
「マジっすか! 直弥さん、なかなか鬼っすね!」
「当たり前だろ、その為に呼んだんだからよ」
 トイレから帰ってきた直弥は、どうしちゃたんだろう?なんか、元気なかった。
「直弥、どうしたの? ドンピン入れたのに、なんか元気ないよ?」
「ん? そうかな……別に何でもないよ。気のせいじゃないのか?」
気のせいなんかじゃない。直弥、アタシに何か隠してる……顔を見ればわかるんだからね。
「ねえ、直弥。なにかイヤな事でもあったの? アタシに話してよ」
そしたら直弥、やっとその訳を話してくれたんだけど……
「さすがだな。やっぱり莉奈の目はごまかせないか……実はさ、今、翔のところに常連の客が飲みに来てるんだけどさ……ほら、あのテーブルで翔が付いてる客……」
直弥の言う方を見たら、翔とお客さんが並んで座ってた。見たカンジ、40歳位のオバサン。
「あの客、翔の《《太客》》でさ、エステか何かの社長やってるんだよね。さっき、ドンピン入れてんの見ちまった……せっかく莉奈がドンピン入れてくれたのに、追いつかれちゃったよ」
そうかぁ……それで直弥、元気なかったんだ。
「でも直弥、またガンバレばいいじゃない。まだ抜かれた訳じゃないんだから!」
アタシ、一生懸命直弥を励ましたんだよ!
それなのに……
「なあ、莉奈。一生のお願いだ! ドンピンもう一本入れてくれっ!」
えっ! そんなのムリだよ直弥! 気持ちはわかるけど、アタシにはムリ!
「ムリだよ直弥。それに、まだ今入れたドンピンだって空いてないし」
「そんなの全然問題無いから! このボトルは、俺と純で責任持って空けるし!」
直弥も必死。翔との勝負が懸かってるから。
でも、やっぱりドンピン2本はムリだよ………
「やっぱり、ムリ。ごめんなさい、直弥………」
その後の、直弥が言った言葉。
スゴくショックだった。
「そうか………《《所詮、お前はその程度の女》》だったんだな。もう、帰っていいよ」
それ、サイテーだよ。直弥………