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第三話 魔法習得の鍛錬

ー/ー



 そうして、私は両親がいない時に本を読むのが日課となった。
 半年経つと使用人が専属で就くらしいから急がないと。
 そして、書庫である大発見をした。
「ま、魔導書!?」
 そう、地理や世界のルールだけでなく、魔法を習得するために必要な魔導書や、剣技の手本の書などがあった。
 まずは魔導書。
 と言うかずっと魔導書。
 魔導書とは、自分に合う属性を習得するためのものだ。
 魔法は使うとに成長するものの、習得していないと使えない。
 習得できるのは下級魔法。
 適性があっても習得するのは難しい。
 でも、適性がなかったら習得するのは不可能に近い。
 仮に習得できたとしてもそこからレベルが上がらない、らしい。
 そこからは使ったり魔道具で上げていくしかない。
 何かの拍子でスキルとかで使えるようになったりするらしいけど。
 まあ、普通は鑑定の儀で適正属性を教えてもらった後に習得するんだけど。
 属性とは、火、水、地、毒、風、氷だ。
 スキルで花魔法とか気魔法とか回復魔法や治癒魔法もあるらしいけど。
 闇とか光は主神スキルや珍しいスキルがないと使えないので属性に入っていない。
 私は闇でも光でもなく影だけどね。
 ま、早速習得していくとしますか。
 まずは、私の好きそうな属性からやっていこうかな。
 順番は、氷、地、火、水、毒の順番。
 毒の適性がある人は珍しいんだとか。
 私はどうかな。
 まず、氷。
 え〜っと
 体内の魔力を氷属性に変換して、と。
 それを手に集めて、、外に押し出す。
「氷魔法下級[氷球(アイスボール)!]
「え!使えた!」
 私は手のひらから出た雷の球を見て思った。
 でも、速度はゆっくりで、雷も指先くらいちっちゃい。
 本当は魔力によって大きくなったり小さくなったりできるはずなのに。
 威力調節ができていないのは、習得できていない証。
 でも、使えたということは適正属性である、ということ。
 え?なんで詠唱を破棄しなかったのかって?
 詠唱は破棄できるものの、詠唱した方が威力が少し高い。
 それに、詠唱した方が魔法のイメージがつきやすく使いやすい、改良したり繊細な魔法を使えたりする、らしい。
 詠唱する時間がない時や声を出せない時なんかに無詠唱を使うと良いらしい。
 喋れるようになっているのは[全言語理解]の応用というか特典である。
「あれ…やばい」
 私の生み出した氷球(アイスボール)は書庫に当たろうとしている。
 そんなことになったら大惨事。
 本も燃えちゃう。
 どうやったら良い?
「考えろ…」
 氷球は魔力でできている。
 ただそれが氷属性ってだけで。
 じゃあ、属性をなくせば良いのでは?
 遠隔だけど、やってみるしかない。
「ふんっ!」
 氷属性に変換した魔力を無属性の魔力に戻していく。
 体の中は簡単だけど、外は難しい。
 あと数秒で着弾する。
「はぁぁあぁああ!」
 あれ、なんだか魔法と私が繋がっている糸が見える。
 気合いを入れ、私が放った魔法と私が繋がっている糸に働きかけようとする。
 すると、魔法の速度と大きさが少し落ちた。
 できる!
 さらにその糸に働きかけて、魔力を、無属性に変換する!
 戻れ戻れ戻れぇ!!!
「はぁ、はぁ、で…できたぁ」
 書庫が広くて助かった。
 逆に相手の魔法と繋がっている糸を断ち切るのも良いかもしれない。
 いや、それだと魔法が暴走するだけ。
 その糸に働きかけることができれば良いのだけど。
 無属性じゃなくて他の属性に変えてみても面白いかも。
 適性があればだけど。
 さて、次は地属性だ。
「地魔法下級[地弾(アースブレッド)]!」
 出た!
 速度がめっちゃ遅く、土の塊は途中で消えてしまった。
 私はそれから全属性を試した。
 火、水、毒。
 どれも習得には至らなかったものの、
 すると、全ての属性が使えたのだ。
「え?そんなことある?」
 もしかしたら珍しくないのかも。
 私はそう思い、まだ習得には程遠い魔法の鍛錬へと戻った。
 何日で習得できるかな?
 私は期待と不安が入り混じった感じでそう思った。
 結果から言おう。
 氷、地は三日。
 火は三日半。
 水は四日。
 そして毒は一週間で習得できた。
 適性が高ければ高いほど習得にかかる日数は少なくなるらしい。
 適正がどれだけ良かったとしても、習得には一ヶ月以上かかるらしいのだが。
 私に才能があるのだろうか?
 いや、慢心は禁物。
 きっと五歳だから覚えやすいのだろう。
 きっと私みたいに五歳で覚えた人は強いはず。
 虐められないように頑張らなきゃ。
 私の頭に虐められないように男を好きになるという選択肢は存在しなかった。
 まあ、苦手っていうのは治すけど、好きになることはないだろう。
 次に剣の型みたいなやつ。
 鳥流と牙流ってのが強いとされているらしいけど、まだ見つかっていないらしい。
 流派は主神スキルによって決まる。
 前の剣聖がそうだったらしいけど、それ以来現れたことはないらしい。
 あ、剣聖ってのは剣を極めて聖人へと至った人ね。
 主神スキルが剣系で聖人に至れたら良いらしいけど。
 他にも、魔法を極めると魔神、知能を極めると賢神、体術を極めると拳神、使役術を極めると操神なんてふうに色々あるようだ。 
 誰もなれたことがないが、主神スキルの概要として存在が確認されているらしい。
 ちなみに神へと至るためのプロセスは例えば剣だとしたら剣聖、剣王、剣帝、剣神まではわかっているとされている。
 今までに確認された数は剣聖一人のみ。
 他のプロセス、魔法や体術も似たり寄ったり。
 王へと至ったものはいない。
 長い道のりだなぁ。
 いじめられなくなるためにはやっぱり神、を狙うべきだよねぇ〜。
 難しいのはわかっている。
 でも、やらなきゃいけないことがある。
 私は、そう決心したのだから。
 その決心を大変だからと言ってここで曲げると、自分に嘘をついたことになる。
 自分に嘘をつくことがどれだけ悲しいか、私は知っているつもりだ。
 虐められた時、私は「悲しくない」「痛くない」「悔しくない」と繰り返し言って、気を紛らわせていた。
 でも、逆効果だった。
 言霊ってあるんだろうか。
 それによってさらにストレスは増え、心身の負担が大きくなり、さらに自分へと嘘を吐き重ねてゆく。
 その先は、廃人。
 そんなことにはなりたくないので、私は一度決めたということは簡単に変えない。
 決心したことは変えないけど、意味のないことだ、と気づいた時には変える。
 そうやって私は柔軟に、生きて来たのだから。
 前世でもそうだったし、今世でもそうやって柔軟に対応することに重きを置くつもりだ。
 ま、私は神へと至るため、猛特訓をしなければいけないわけだ。
 がんばろ。

⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎

二十分後__
 ベビーベッドに入ったらトレーニング開始!
スキルの一つである魔力感知と魔力操作を発動することにより魔法を使えるようになる。
 私はバレないように魔法の練習をする必要があるため、魔法を発動させた後、魔力を霧散させる方法をとっている。
 まあ、さっきやったやつね。
 慎重派だからね〜。
 これは応用すれば敵にも使えるかもっていう思いつきをなんとか形にしたいし。
 経験は積んでおいた方が得するのだ。
 神になるためにも、ね。
 さあ、今日から特訓頑張るぞ〜〜!!

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

〈基本ステータス〉
 個体名:ルナ・ムーンライト
 二つ名:無し
 年齢 :0
 職業 :無職
 レベル:1
 筋力 :1
 敏捷力:1
 精神力:943
 体力 :1
 魔力 :2943
 耐性 :無し
 加護 :転生者の加護
 称号 :無し
 技能(アーツ) :無し
 使用可能魔法:無し
 主神スキル :[陰影(カゲノモト)]Level1
 主神権能  :[影纏(シャドウウェア)][影縫(シャドウソーイング)
 保持スキル :[全言語理解][能力奪取][経験値増加]Level2 [食事]Level4[思考加速]Level5[鑑定]Level3[魔力感知]Level5[魔力操作]Level5[聴力強化]Level2
 保持タイトル:無し


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 そうして、私は両親がいない時に本を読むのが日課となった。
 半年経つと使用人が専属で就くらしいから急がないと。
 そして、書庫である大発見をした。
「ま、魔導書!?」
 そう、地理や世界のルールだけでなく、魔法を習得するために必要な魔導書や、剣技の手本の書などがあった。
 まずは魔導書。
 と言うかずっと魔導書。
 魔導書とは、自分に合う属性を習得するためのものだ。
 魔法は使うとに成長するものの、習得していないと使えない。
 習得できるのは下級魔法。
 適性があっても習得するのは難しい。
 でも、適性がなかったら習得するのは不可能に近い。
 仮に習得できたとしてもそこからレベルが上がらない、らしい。
 そこからは使ったり魔道具で上げていくしかない。
 何かの拍子でスキルとかで使えるようになったりするらしいけど。
 まあ、普通は鑑定の儀で適正属性を教えてもらった後に習得するんだけど。
 属性とは、火、水、地、毒、風、氷だ。
 スキルで花魔法とか気魔法とか回復魔法や治癒魔法もあるらしいけど。
 闇とか光は主神スキルや珍しいスキルがないと使えないので属性に入っていない。
 私は闇でも光でもなく影だけどね。
 ま、早速習得していくとしますか。
 まずは、私の好きそうな属性からやっていこうかな。
 順番は、氷、地、火、水、毒の順番。
 毒の適性がある人は珍しいんだとか。
 私はどうかな。
 まず、氷。
 え〜っと
 体内の魔力を氷属性に変換して、と。
 それを手に集めて、、外に押し出す。
「氷魔法下級[|氷球《アイスボール》!]
「え!使えた!」
 私は手のひらから出た雷の球を見て思った。
 でも、速度はゆっくりで、雷も指先くらいちっちゃい。
 本当は魔力によって大きくなったり小さくなったりできるはずなのに。
 威力調節ができていないのは、習得できていない証。
 でも、使えたということは適正属性である、ということ。
 え?なんで詠唱を破棄しなかったのかって?
 詠唱は破棄できるものの、詠唱した方が威力が少し高い。
 それに、詠唱した方が魔法のイメージがつきやすく使いやすい、改良したり繊細な魔法を使えたりする、らしい。
 詠唱する時間がない時や声を出せない時なんかに無詠唱を使うと良いらしい。
 喋れるようになっているのは[全言語理解]の応用というか特典である。
「あれ…やばい」
 私の生み出した|氷球《アイスボール》は書庫に当たろうとしている。
 そんなことになったら大惨事。
 本も燃えちゃう。
 どうやったら良い?
「考えろ…」
 氷球は魔力でできている。
 ただそれが氷属性ってだけで。
 じゃあ、属性をなくせば良いのでは?
 遠隔だけど、やってみるしかない。
「ふんっ!」
 氷属性に変換した魔力を無属性の魔力に戻していく。
 体の中は簡単だけど、外は難しい。
 あと数秒で着弾する。
「はぁぁあぁああ!」
 あれ、なんだか魔法と私が繋がっている糸が見える。
 気合いを入れ、私が放った魔法と私が繋がっている糸に働きかけようとする。
 すると、魔法の速度と大きさが少し落ちた。
 できる!
 さらにその糸に働きかけて、魔力を、無属性に変換する!
 戻れ戻れ戻れぇ!!!
「はぁ、はぁ、で…できたぁ」
 書庫が広くて助かった。
 逆に相手の魔法と繋がっている糸を断ち切るのも良いかもしれない。
 いや、それだと魔法が暴走するだけ。
 その糸に働きかけることができれば良いのだけど。
 無属性じゃなくて他の属性に変えてみても面白いかも。
 適性があればだけど。
 さて、次は地属性だ。
「地魔法下級[|地弾《アースブレッド》]!」
 出た!
 速度がめっちゃ遅く、土の塊は途中で消えてしまった。
 私はそれから全属性を試した。
 火、水、毒。
 どれも習得には至らなかったものの、
 すると、全ての属性が使えたのだ。
「え?そんなことある?」
 もしかしたら珍しくないのかも。
 私はそう思い、まだ習得には程遠い魔法の鍛錬へと戻った。
 何日で習得できるかな?
 私は期待と不安が入り混じった感じでそう思った。
 結果から言おう。
 氷、地は三日。
 火は三日半。
 水は四日。
 そして毒は一週間で習得できた。
 適性が高ければ高いほど習得にかかる日数は少なくなるらしい。
 適正がどれだけ良かったとしても、習得には一ヶ月以上かかるらしいのだが。
 私に才能があるのだろうか?
 いや、慢心は禁物。
 きっと五歳だから覚えやすいのだろう。
 きっと私みたいに五歳で覚えた人は強いはず。
 虐められないように頑張らなきゃ。
 私の頭に虐められないように男を好きになるという選択肢は存在しなかった。
 まあ、苦手っていうのは治すけど、好きになることはないだろう。
 次に剣の型みたいなやつ。
 鳥流と牙流ってのが強いとされているらしいけど、まだ見つかっていないらしい。
 流派は主神スキルによって決まる。
 前の剣聖がそうだったらしいけど、それ以来現れたことはないらしい。
 あ、剣聖ってのは剣を極めて聖人へと至った人ね。
 主神スキルが剣系で聖人に至れたら良いらしいけど。
 他にも、魔法を極めると魔神、知能を極めると賢神、体術を極めると拳神、使役術を極めると操神なんてふうに色々あるようだ。 
 誰もなれたことがないが、主神スキルの概要として存在が確認されているらしい。
 ちなみに神へと至るためのプロセスは例えば剣だとしたら剣聖、剣王、剣帝、剣神まではわかっているとされている。
 今までに確認された数は剣聖一人のみ。
 他のプロセス、魔法や体術も似たり寄ったり。
 王へと至ったものはいない。
 長い道のりだなぁ。
 いじめられなくなるためにはやっぱり神、を狙うべきだよねぇ〜。
 難しいのはわかっている。
 でも、やらなきゃいけないことがある。
 私は、そう決心したのだから。
 その決心を大変だからと言ってここで曲げると、自分に嘘をついたことになる。
 自分に嘘をつくことがどれだけ悲しいか、私は知っているつもりだ。
 虐められた時、私は「悲しくない」「痛くない」「悔しくない」と繰り返し言って、気を紛らわせていた。
 でも、逆効果だった。
 言霊ってあるんだろうか。
 それによってさらにストレスは増え、心身の負担が大きくなり、さらに自分へと嘘を吐き重ねてゆく。
 その先は、廃人。
 そんなことにはなりたくないので、私は一度決めたということは簡単に変えない。
 決心したことは変えないけど、意味のないことだ、と気づいた時には変える。
 そうやって私は柔軟に、生きて来たのだから。
 前世でもそうだったし、今世でもそうやって柔軟に対応することに重きを置くつもりだ。
 ま、私は神へと至るため、猛特訓をしなければいけないわけだ。
 がんばろ。
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
二十分後__
 ベビーベッドに入ったらトレーニング開始!
スキルの一つである魔力感知と魔力操作を発動することにより魔法を使えるようになる。
 私はバレないように魔法の練習をする必要があるため、魔法を発動させた後、魔力を霧散させる方法をとっている。
 まあ、さっきやったやつね。
 慎重派だからね〜。
 これは応用すれば敵にも使えるかもっていう思いつきをなんとか形にしたいし。
 経験は積んでおいた方が得するのだ。
 神になるためにも、ね。
 さあ、今日から特訓頑張るぞ〜〜!!
◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇
〈基本ステータス〉
 個体名:ルナ・ムーンライト
 二つ名:無し
 年齢 :0
 職業 :無職
 レベル:1
 筋力 :1
 敏捷力:1
 精神力:943
 体力 :1
 魔力 :2943
 耐性 :無し
 加護 :転生者の加護
 称号 :無し
 |技能《アーツ》 :無し
 使用可能魔法:無し
 主神スキル :[|陰影《カゲノモト》]Level1
 主神権能  :[|影纏《シャドウウェア》][|影縫《シャドウソーイング》]
 保持スキル :[全言語理解][能力奪取][経験値増加]Level2 [食事]Level4[思考加速]Level5[鑑定]Level3[魔力感知]Level5[魔力操作]Level5[聴力強化]Level2
 保持タイトル:無し