次の日__
ルナ、ただいま起床であります。
ルナ、ただいま本を読んでおります。
ルナ、思考加速発動中でございます。
一日のまとめはこの三文である。
なぜこうなったかというと、話は朝まで遡る。
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今日は自由に行動できる!
何故なら、今日は両親ともに家にいないからだ。
朝使用人に私の世話を任せて家を出たのを私は目撃している。
ずっと思っていたけど私の両親ってどんだけお金持ちなんだろう?
使用人は五十人ほど、家は豪邸、庭もあるし、体育館みたいなのもある。
もしかして貴族かな?
忙しそう…でも私にとっては好機。
あれ、お金持ちということは、かなり本とかあるんじゃない?
色々なジャンルの。
まだ私はこの世界について何も知らない。
それでは強くなったところで弱いままだ。
まずベビーベッドから降り…れないぞ?
まず私の周りにあるのは私の脱出を拒む柵である。
それに手をかけ、一気に上へと体を持ち上げる。
無理はいけない。
首が折れちゃうから。
せっかく異世界に転生できたのにベビーベッドを登ろうとして首を折って死亡、 なんてことにはなりたくない。
首も据わってないしね。
私は近くにあるクッションに狙いを定め、ジャンプ!
距離が足りない!
私は咄嗟に首をかばい、受け身の姿勢をとった。
ドテン!
それが功を奏したのか怪我や痛むところなどはなかった。
ベビーベッドが低い物だったという理由もあるだろうけど。
私はそのまま立ってみる。
すぐ倒れた。
私は顔を顰めた。
まず、立つ練習からしなければいけないらしい。
私はいそいそとベビーベッドに戻り、赤ちゃん生活の醍醐味、昼寝を堪能した。
立つ練習ももちろんした。
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一週間後__
私は立ってよろよろしながらも歩くことに成功していた。
ここまでの道のりは長かった。
思い立ったが吉日、とはいかない。
今日はちゃんと両親が居ない日である。
私は本がある場所を調べるためメイドの控え室に耳を当てた。
「そういえばお嬢様、あのセルヴィナの討伐学園に受かったらしいわよ」
「え〜!流石はムーンライト侯爵家のご令嬢!」
想定通り私の両親は貴族だったようだが…。
侯爵家って二番目くらいに高い家柄じゃなかった?
せいぜい男爵程度だと思ってた。
メイドたちは学校の話をしているのだろうか?
私はどうやら受かったらしいが受けたつもりはない。
「旦那様が強くて有名だからってその娘まで強いと信じ込むのはどうかと思うけどね…っとこんなこと言っちゃいけないんだった」
『条件を満たしたことにより、スキル[聴力強化]Level1を獲得しました』
え、スキルゲットできた!
こんなに簡単で良いのかな?
それともスキルって獲得するのは簡単なの?
私は疑問を押さえ込み、意識を情報収集に集中させる。
あとで答え合わせの時間はいくらでも取れる。
今は、情報収集に専念だ。
メイドが控え室から出てきそうだったので隠れる。
私は観葉植物の後ろに隠れた。
かくれんぼなんていつぶりだろう。
少しドキドキするな〜。
お、メイドが出てきた。
「え〜っと今日の私の担当は、書庫の整理、ね」
早速あったったようだ。
私はメイドを尾行することにした。
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一時間後__
私はメイドの整理が終わるまで待っている。
「ふぅ〜、お昼食べよ〜っと」
と言いながらメイドが私の隠れている棚の横を通ってどこかへ行った。
恐らく食堂。
私は書庫に忍び込んだ。
まずは情報系。
私は世界のことについて書かれた本を見つけ、手に取った。
お、重い。
そして床に本を置き、寝転がりながら読んでみる。
これはこの世界について書かれた本みたいだ。
この世界の歴史と、ステータスやスキルについて。
まあ、それが分かってて取ったんだけど。
本当に[全言語理解]が役に立つなぁ。
本の内容をまとめると、こうだった。
この世界は約一億年前にできて、人類が生まれたのは約十万年前。
初めは他の種族、つまり魔族や妖精族、精霊族、炭鉱族、獣人族などだね。
に負けていたが、魔法を使って対抗。
この時スキルやステータスの概念が世界共通で生まれたようだ。
創造神が生まれた年として聖歴0年となっている。
そして聖歴0年には何か宗教が生まれている。
ソルト教?
塩を食べるのだろうか。
は・か・た・の⚪︎みたいな?。
どこかで聞いたことあるような…。
私が住んでいるこの国の名前はレングルシカ王国。
かなりの大きさを誇る超大国らしい。
レングルシカ王国が、800年前にできている。
800年前に起こった第二次世界大戦によって生まれた国、なのか。
元々ギルドという国だったが世界大戦を続ける派と続けない派に分かれて新たに国を立ち上げたのだ。
軍事力も世界でTOP3だとか。
二番目は、、武装国家的な国らしい?
まあいいや。
この国は大陸が違うので今は良いだろう。
ちなみに一位はナルキラドス帝国というらしい。
名前カッコ良いな〜。
この国の西部に隣接し、レングルシカ王国と並ぶ超先進国。
お、地図が載ってる。
それは、この大陸の大体の地図だ。
まず大陸は、北に精霊族の住まう天大陸。
北東に迷宮資源の宝、迷宮大陸。
北西に魔王の根城、魔族の住まう魔大陸。
そして人類の住まう我らが中央大陸。
南西に位置し、人類未開拓で魔王の領地でもある魔物の巣窟、魔物大陸。
南東に位置し、妖精族や炭鉱族、獣人族などの亜人が住んでいる亜大陸に分けられる。
私がいるのが中央大陸の中心部から少し北東に行ったところ。
レングルシカ王国は八百年前から戦争では負けなし。
しかし、五十年ほど前から中央大陸の西側に位置するナルキラドス帝国と睨み合いが続いている。
しかし、兵力では劣るものの、レングルシカ王国の王都セルヴィナには討伐学園があり、量より質、という考えで、魔法や剣技を習い、討伐者や兵士となる人が多いため、その均衡は保たれている。
さっきメイドが言っていた学園だ。
本に書いてある限り他の学校よりいじめは少なそうだけど…。
不安だ。
まあ、とりあえず帝国には兵士の質で対抗している、と捉えれば良いだろう。
さっきから出ている討伐者、というものは何なのだろう?
お、討伐者とはどういうものかもちゃんと書いてある。
討伐者とは、魔物を討伐する人たちのことだ。
討伐者本部が全討伐者をまとめている。
S〜Fまでのランクで構成され、S級討伐者は全世界で二百人にも満たないほどだという。
S級の中でも序列はある。
そして、その上には特級討伐者というものもあるらしいが、詳しくは書いていない。
S級討伐者の中から選りすぐりの最強のものだけ選ばれるとかそういうものしか書いていない。
S級討伐者以上の討伐者は主神スキルを悪用するものや、主神スキルに乗っ取られている人たちを討伐、および捕縛するものも任務に含まれるらしい。
主神スキルに乗っ取られることなんてあるんだ。
スキルについても書いてあるな。
スキルは、熟練度が一定に達するとレベルアップし、レベルが10になると他のスキルへと進化する。
レベルと言えば、自分のレベルも上げることができる。
レベルが一定に達するとスキルを獲得できたり、ステータスが大幅に増えたりするんだそう。
これを狙っていきたい。
主神スキルについても書いてある。
主神スキルとは、この世界の創造神から授けられた神そのものであり、能力である。
普通のスキルと同じで、レベルを上げるごとに進化したりして強くなる。
ただしその主神スキルが元は悪神であったり、相性が悪いと乗っ取られる。
乗っ取られる、というのは意識が神に乗っ取られるという意味もあるが、他には悪神の囁きに耳を貸した者も乗っ取られた、と表現することもあるらしい。
伝説によると主神スキルをカンストさせると神になれるとか。
難しすぎてカンストさせたなんて人はいないらしいけど。
主神スキル、早く使ってみたいなぁ。
しかし、主神スキルの使用は5歳の鑑定の儀まで認められてないらしい。
ちょっぴり残念。
私は時計を見て、両親が帰ってくる時間が近づいていることを悟り、片付けをして部屋に戻った。
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〈基本ステータス〉
個体名:ルナ・ムーンライト
二つ名:無し
年齢 :0
職業 :無職
レベル:1
筋力 :1
敏捷力:1
精神力:943
体力 :1
魔力 :2943
耐性 :無し
加護 :転生者の加護
称号 :無し
技能 :無し
使用可能魔法:無し
主神スキル :[陰影]Level1
主神権能 :[影纏][影縫]
保持スキル :[全言語理解][能力奪取][経験値増加]Level1 [食事]Level1[思考加速]Level1[鑑定]Level2[魔力感知]Level1[魔力操作]Level1[聴力強化]Level1
保持タイトル:無し