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第四部 62話 戦いっぷり

ー/ー



 何度かの集団戦の後、俺は別の集団に狙いを定めた。
 上空から見ると、三色の鬼が混在しているようだ。

「ふ――」

 小さく息を吐き出す。
 俺は障壁を蹴ると、地面へと飛び出した。

 周囲を無数の魔弾剣が付いてくる。
 レンブラントの上空で反射させて待機させたものだ。
 しばらくしたら魔力が尽きて霧散するが、もう少しくらいは保つだろう。

「……来たぞ!」

 鬼の一人が叫ぶ。
 随分と暴れたからだろう。

 俺はそいつ目掛けて、飛び掛かる。
 順手のナイフをその首へと鋭く払う。

 そいつは長剣で上空の俺を迎え撃つ。
 さらに周囲にいた数人の鬼たちが俺へと長剣や槍を突き出した。

「!?」

 ギン、と言う音が連続で響いた。鬼たちの驚いた顔。
 鬼たちの武器を俺の魔弾剣が弾いたのだ。

 俺は手を止めず、目の前で武器を浮かせた鬼の首を裂く。
 地面に着地すると同時に、一度転がって勢いを殺す。

 そのまま前に踏み出して、ナイフを逆手に握り直す。
 後ろに下がろうとする鬼を追撃した。

 集団を囲むように障壁を展開する。
 障壁の内側を魔弾剣が跳ね回った。

 俺は飛んできた魔弾剣の一つを掴むと、魔弾剣で魔弾剣を弾きながら、鬼たちの間を自分も一緒に跳ね回る。

 少し前から『青い幻』の精度が上がっていた。
 加えて体が慣れたのだろう。以前はすぐに頭痛が出ていたが、今は長時間の使用にも耐えられている。

「?」

 あらかた倒し終えた頃、声が聞こえて振り返る。
 見れば組合員が加勢に来てくれたようだ。立て直したらしい。

 後は追撃だけだったので、俺は後ろに跳ぶ。
 そのまま組合員に合流した。



「『乱反射』キース・クロスさんですね?」

 若い組合員の男性が俺に歩み寄った。
 レンブラントの組合員のリーダーらしい。
 俺が頷くと、男性は小さく笑った。

「二つ名通りの戦いっぷりですね。加勢に感謝します」
「建て直したようで良かった。ここは一度任せても大丈夫ですか?」

 少し息を荒げながら俺が言うと、男性は頷いてくれた。
 アリスのサポートもあったとは言え、ここまで動きっぱなしだ。

 出来れば馬車に戻りたい。
 そろそろレンブラントに入った頃だろう。

 それに、ティアナが馬車に乗っているんだ。
 ジークの時に使った仕掛けを再利用して隠れている。



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 何度かの集団戦の後、俺は別の集団に狙いを定めた。
 上空から見ると、三色の鬼が混在しているようだ。
「ふ――」
 小さく息を吐き出す。
 俺は障壁を蹴ると、地面へと飛び出した。
 周囲を無数の魔弾剣が付いてくる。
 レンブラントの上空で反射させて待機させたものだ。
 しばらくしたら魔力が尽きて霧散するが、もう少しくらいは保つだろう。
「……来たぞ!」
 鬼の一人が叫ぶ。
 随分と暴れたからだろう。
 俺はそいつ目掛けて、飛び掛かる。
 順手のナイフをその首へと鋭く払う。
 そいつは長剣で上空の俺を迎え撃つ。
 さらに周囲にいた数人の鬼たちが俺へと長剣や槍を突き出した。
「!?」
 ギン、と言う音が連続で響いた。鬼たちの驚いた顔。
 鬼たちの武器を俺の魔弾剣が弾いたのだ。
 俺は手を止めず、目の前で武器を浮かせた鬼の首を裂く。
 地面に着地すると同時に、一度転がって勢いを殺す。
 そのまま前に踏み出して、ナイフを逆手に握り直す。
 後ろに下がろうとする鬼を追撃した。
 集団を囲むように障壁を展開する。
 障壁の内側を魔弾剣が跳ね回った。
 俺は飛んできた魔弾剣の一つを掴むと、魔弾剣で魔弾剣を弾きながら、鬼たちの間を自分も一緒に跳ね回る。
 少し前から『青い幻』の精度が上がっていた。
 加えて体が慣れたのだろう。以前はすぐに頭痛が出ていたが、今は長時間の使用にも耐えられている。
「?」
 あらかた倒し終えた頃、声が聞こえて振り返る。
 見れば組合員が加勢に来てくれたようだ。立て直したらしい。
 後は追撃だけだったので、俺は後ろに跳ぶ。
 そのまま組合員に合流した。
「『乱反射』キース・クロスさんですね?」
 若い組合員の男性が俺に歩み寄った。
 レンブラントの組合員のリーダーらしい。
 俺が頷くと、男性は小さく笑った。
「二つ名通りの戦いっぷりですね。加勢に感謝します」
「建て直したようで良かった。ここは一度任せても大丈夫ですか?」
 少し息を荒げながら俺が言うと、男性は頷いてくれた。
 アリスのサポートもあったとは言え、ここまで動きっぱなしだ。
 出来れば馬車に戻りたい。
 そろそろレンブラントに入った頃だろう。
 それに、ティアナが馬車に乗っているんだ。
 ジークの時に使った仕掛けを再利用して隠れている。