「おい!アキ!またぼーっと空眺めやがって、何考えてんだ?」
幼馴染のオサムだ。身長は186cmと高く、顔もイケメン、優男で街へ出るとモテモテで帰ってこれなくなるほどだ。
「ん…あぁ今じゃいつ戦争になってもおかしくないからさ、見納めみたいなもんさ。今月に入ってスクランブルだけでも30回は超えてるぜ?これからどうなるんだろうな」
「仕方ねぇよ、以前の戦争が終わってからずっと国連防衛軍と反国連部隊が睨み合ってるからな」
7年前 国連防衛政府と反国連政府が衝突、数ヶ月の戦争だったが死者32万人超える、大規模な衝突だった。
アキ達はその戦争に巻き込まれ家族や友人を失った、もう同じ思いを増やしたくないと言う思いで、国連防衛軍ベース398の第125戦闘飛行隊に所属している。
「何話してんの?私も混ぜて!」
同じく幼馴染のソラだ、サラサラの茶髪で髪には少し古びた髪留めをしている、とても明るい女の子。
「おっこれはこれは、125隊の女神様じゃねぇか」
「ソラ、FG15戦闘機の整備はすんだのか?」
ソラは戦闘が始まる1週間前に、アキ達の住んでる街に引っ越してきた。はっちゃけている雰囲気があるがこの子も辛い過去の持ち主だ。
「もちろんだよ!アキくんこそ、定期整備終わってないって隊長が怒ってたよ!」
「しまった…忘れてた」
青ざめるアキ、今まで整備をサボって何回も叱られているからだ。基地の滑走路を10周、これが尋常じゃなくキツい。1,500mの滑走路を休みなしで走らされた後、ボロカスに言われながら整備するという、地獄の罰だ。
「…ったく、お前って奴は、昔から全く変わらねぇな」
「おい!アキ!それとそこの2人!」
隊長が物凄い大きな声で呼んでいる、恐る恐る振り返ると本当なら怒り狂った顔をしてるはずが、真剣な表情だ。
「ちょっと作戦室に来てくれ、緊急召集だ」
「はっ!」
(緊急招集?おかしいな…スクランブルならとっくに警報が鳴っているはずだ)
不思議に思いながらも3人は作戦室へ向かう。