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第四部 17話 変わらない安心感

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 ベックリンの中心部に到着すると、これまた懐かしい人が出迎えてくれた。
 馬車から降りると、ナタリーが代表して前に出た。
 
「お久しぶりです」
「ええ、前は学生だったかしら?」
「大きくなったな!」「組合に来るとはなぁ」「美人になったもんだ」
 
 ナタリーの言葉にそれぞれが応じた。
 どちらもラルフさんのパーティメンバーだ。
 
『奇跡の担い手』フェリス・フェアリス。
 聖女と呼ばれる女性は飾らない白い服装だ。

『お調子者達』ガロシュ三兄弟。
 こちらは三人とも戦士らしく重装備で固めている。

「……セクハラにならないように気をつけなさいよ」
「あはは、大丈夫ですよ」
 
 フェリスがジト目を向けた。美人発言についてだろう。
 まあ、冒険者組合の先輩だからな……ナタリーが気にするはずもないが。
 
「なんだ? 嫉妬か?」
「心配するなよ、フェリスも美人だよ」
「それにフェリスにはフェリスの魅力があるさ」

 ガロシュ三兄弟が口々に並べ立てる。
 フェリスは「はあ?」と言いながらそっぽを向いた。

「魅力なんてあんたらに言われてもね……。
 ち、ちなみに、どんな魅力があるっていうのよ」

 言いながらちらちらと三人を横目に見ている。
 褒められるのは嬉しいらしい……相変わらず分かりやすい人だ。

「リアクションの最上級宝箱だ」
「一生涯遊べる生きた玩具じゃないか」
「天性の道化にして野生の大道芸人!」
「……このッ! あいた!?」

 三人の言葉にフェリスは一人の足を蹴りつけた。
 しかし、身体能力に差がありすぎて、フェリスの方が痛みに飛び跳ねる。
 
「何するのよっ……! きゃあ!?」
 つま先を押さえながら、ぴょんぴょんと跳んでいたが、バランスを崩して盛大に顔面から転んでしまう。

「ちくしょう! ふざけんな!? 覚えてろよぉ、お前ら……」
 フェリスは顔を真っ赤にして、転んだままで地面をばんばんと叩いた。

 ……正直『お調子者達』の気持ちは分かる。
 というか、きっとさっきの言葉は三つとも事実だろうな。

 何というか、こう……。
 いつも通りで安心した。

「あの……大丈夫ですか?」

 ジークが恐る恐ると声を掛けた。流石に紳士だな。
 まあ、盛大に顔面から転んでいたからな。心配するのも無理はない。

「……大丈夫よ、ありがと」
「っ!」

 しかし、フェリスはすっと立ち上がると、何もなかったように歩き出す。
 ジークの驚いた声。その顔には傷一つなかったのだ。

「付いて来て――」

 そう言って、涙目で鼻を啜った。
 ……この人相手に怪我の心配をするほど馬鹿なこともないだろう。

「――連合の内情について、連携するわ」



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みんなのリアクション



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 ベックリンの中心部に到着すると、これまた懐かしい人が出迎えてくれた。
 馬車から降りると、ナタリーが代表して前に出た。
「お久しぶりです」
「ええ、前は学生だったかしら?」
「大きくなったな!」「組合に来るとはなぁ」「美人になったもんだ」
 ナタリーの言葉にそれぞれが応じた。
 どちらもラルフさんのパーティメンバーだ。
『奇跡の担い手』フェリス・フェアリス。
 聖女と呼ばれる女性は飾らない白い服装だ。
『お調子者達』ガロシュ三兄弟。
 こちらは三人とも戦士らしく重装備で固めている。
「……セクハラにならないように気をつけなさいよ」
「あはは、大丈夫ですよ」
 フェリスがジト目を向けた。美人発言についてだろう。
 まあ、冒険者組合の先輩だからな……ナタリーが気にするはずもないが。
「なんだ? 嫉妬か?」
「心配するなよ、フェリスも美人だよ」
「それにフェリスにはフェリスの魅力があるさ」
 ガロシュ三兄弟が口々に並べ立てる。
 フェリスは「はあ?」と言いながらそっぽを向いた。
「魅力なんてあんたらに言われてもね……。
 ち、ちなみに、どんな魅力があるっていうのよ」
 言いながらちらちらと三人を横目に見ている。
 褒められるのは嬉しいらしい……相変わらず分かりやすい人だ。
「リアクションの最上級宝箱だ」
「一生涯遊べる生きた玩具じゃないか」
「天性の道化にして野生の大道芸人!」
「……このッ! あいた!?」
 三人の言葉にフェリスは一人の足を蹴りつけた。
 しかし、身体能力に差がありすぎて、フェリスの方が痛みに飛び跳ねる。
「何するのよっ……! きゃあ!?」
 つま先を押さえながら、ぴょんぴょんと跳んでいたが、バランスを崩して盛大に顔面から転んでしまう。
「ちくしょう! ふざけんな!? 覚えてろよぉ、お前ら……」
 フェリスは顔を真っ赤にして、転んだままで地面をばんばんと叩いた。
 ……正直『お調子者達』の気持ちは分かる。
 というか、きっとさっきの言葉は三つとも事実だろうな。
 何というか、こう……。
 いつも通りで安心した。
「あの……大丈夫ですか?」
 ジークが恐る恐ると声を掛けた。流石に紳士だな。
 まあ、盛大に顔面から転んでいたからな。心配するのも無理はない。
「……大丈夫よ、ありがと」
「っ!」
 しかし、フェリスはすっと立ち上がると、何もなかったように歩き出す。
 ジークの驚いた声。その顔には傷一つなかったのだ。
「付いて来て――」
 そう言って、涙目で鼻を啜った。
 ……この人相手に怪我の心配をするほど馬鹿なこともないだろう。
「――連合の内情について、連携するわ」