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第百六十七話

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「お見事ー、ナイスだよエヴァちゃん」
「……学園長は、一人で四人相手にしておいて暢気しているんですね」
「いくらやりすぎないよう生身で相手したとしても、私がたかだかちょっと凄いくらいの一般人(パンピー)に劣る訳にはいかないでしょ?」
 「ですね」とだけ呟くエヴァ。あろうことかこんな状況にありながらも、気絶し山のように積み重なった忍者たちの上に座り、どこから取り出したか不明の紅茶にて優雅なティータイムを楽しんでいた信一郎。同じくどこから取り出したか不明な、高級なティーカップも用意してのものである。
 大体、エヴァがヌンチャクを用意した時点で終わっていたらしく、あとは観戦を楽しんでいたらしい。
「――で、さ。何で味方のはずの忍者が、私たちを襲ってきた訳? 頭目がこのこと知ったら……カンカンじゃあないかな?」
「それは……」
「――まあ、粗方察しは付いているんだけどね。ここからは……らしくない尋問タイムと行こうか」
 信一郎は紅茶を飲みきり、その人山の頂点にティーセットを置いてから地に降り立つと、エヴァと対峙していた忍者の眼前に立つ。
「……悪いが、並の拷問は意味がないぞ。そういったものには耐性がある」
「だろうね。知ってるよ。だ・か・ら……」
 突然、手をワキワキと蠢かせる信一郎。その瞬間、彼がやることをそれ以外の二人は察してしまった。痛みを伴った拷問など効果がないとしたら。『笑い』を伴った拷問こそ効果があるものである。特に、そういったことをまずされないであろう人間なら抵抗力は落ちているはず。
「人ってさ……『笑いすぎる』と死ぬらしいよ??」
「あ……止めて、ください……私は特段笑い上戸なんです――――」
 これまでの強気な口調から一変。唐突に敬語に変わり、形を変えた命乞いをするものの、その後――一切の情け無用なくすぐり攻撃により、すぐに口を割ることとなった。その秒数、何と二十秒。忍者のくせに、忍耐力の無いものであった。


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「お見事ー、ナイスだよエヴァちゃん」
「……学園長は、一人で四人相手にしておいて暢気しているんですね」
「いくらやりすぎないよう生身で相手したとしても、私がたかだかちょっと凄いくらいの|一般人《パンピー》に劣る訳にはいかないでしょ?」
 「ですね」とだけ呟くエヴァ。あろうことかこんな状況にありながらも、気絶し山のように積み重なった忍者たちの上に座り、どこから取り出したか不明の紅茶にて優雅なティータイムを楽しんでいた信一郎。同じくどこから取り出したか不明な、高級なティーカップも用意してのものである。
 大体、エヴァがヌンチャクを用意した時点で終わっていたらしく、あとは観戦を楽しんでいたらしい。
「――で、さ。何で味方のはずの忍者が、私たちを襲ってきた訳? 頭目がこのこと知ったら……カンカンじゃあないかな?」
「それは……」
「――まあ、粗方察しは付いているんだけどね。ここからは……らしくない尋問タイムと行こうか」
 信一郎は紅茶を飲みきり、その人山の頂点にティーセットを置いてから地に降り立つと、エヴァと対峙していた忍者の眼前に立つ。
「……悪いが、並の拷問は意味がないぞ。そういったものには耐性がある」
「だろうね。知ってるよ。だ・か・ら……」
 突然、手をワキワキと蠢かせる信一郎。その瞬間、彼がやることをそれ以外の二人は察してしまった。痛みを伴った拷問など効果がないとしたら。『笑い』を伴った拷問こそ効果があるものである。特に、そういったことをまずされないであろう人間なら抵抗力は落ちているはず。
「人ってさ……『笑いすぎる』と死ぬらしいよ??」
「あ……止めて、ください……私は特段笑い上戸なんです――――」
 これまでの強気な口調から一変。唐突に敬語に変わり、形を変えた命乞いをするものの、その後――一切の情け無用なくすぐり攻撃により、すぐに口を割ることとなった。その秒数、何と二十秒。忍者のくせに、忍耐力の無いものであった。