第19話 芳子の捜索3
ー/ー
20世紀のいつか、良子大学1、芳子大学1、明彦大学2、雅子大学3
金曜日いっぱい歩き回ったが戦果なしだった。浩司に電話をかけたが、向こうも聞き回ってみたが、美姫って子が補導されたとかの話は、中華街の管区じゃないってよ、と言われた。仲里美姫、どこに消えちまったんだ?木曜、金曜と授業をフケたから、出席が気になったが、連絡するとなんとか友だちが代返してくれたようだ。
今日で最後に彼氏の明彦が美姫を見かけてから後、6日経っている。日曜日から月曜日の間に家から衣服を持ち出したんだろう。封書の投函日はその翌日。明彦のアパートに封書がついたのが水曜日。美姫はどこに行きやがったんだ?新しいボーイフレンドとかと部屋にこもってやりまくっているのか?それとも輪姦されてでもいるのか?まったく世間知らずのお嬢様だ。案外、ケロッとして見つかって、家に帰りたくない、とか言いそうだ。
今朝、良子に電話した。良子も大学を休んで美姫を探している。優等生の良子が大学を休むなんて、お天道様が西から昇るよ。良子、出席、大丈夫なのか?お前、代返なんて知らないだろ?と聞くと、あらあ、私が夜電話かけて、ちょっと生理痛ひどくって、代返お願いできないかしら?って男子生徒に言ったら、いくらでもどうぞ、良子姫って多数からオファーが来たわ、と言う。こ、この女!
一応、目星をつけた中華街の区域を良子には説明してあるが(郵便局の高田局長にブラとパンツを見せたのは良子に受けた。真面目な顔して下ネタが好きなんだ、あいつは)、中村川を渡って中華街よりの郵便ポストに投函した可能性もある、というので、良子は元町の裏通りを探っている。
我が家には1時間に1度電話を入れたが、誰からも連絡はなかった。アニメなんかに出てくる携帯型の電話でもあれば、公衆電話を探して十円玉を浪費することもないんだけどなあ。バックの中で両替した十円玉が唸ってるよ。仲里美姫、見つけたらタダじゃおかん。ビンタの1、2発、食らわせてやる。
中華街をうろつき回った。中村川沿いのアパートなんかを覗いて回った。一昨日、話をしたプータローどもがまたたむろしていた。
「お!ファンファンじゃねえか?今、お前ん家に電話しようと思ってたんだぜ」とプータローの兄貴分が言う。
「なんか情報がはいったかい?」
「おお、耳に入ったことがあっぜ。これで、ファンファン、デート1回だな。やらせてくれねえか?」
「このバカ!さっさと話せ!」
「こいつらにも」とプータロー仲間を見回して「探しとけ、って写真のコピーを渡しといたんだ。ファンファンと1発、できるぜって」
「お前ら、私とやることしか考えてないのかね?」
「そりゃあ、あんたはここいらのトロフィーだからな。口の割には身持ちが固いし、あんたとやったヤツなんか見たことがないよ。そんなにいい体なのに」
「やれやれ。それで?」
「ああ、林田、知ってるだろ?達夫?」
「あのH飯店のばあさんの孫息子か?ばあさん、激怒していて、勘当寸前って話だけど?」
「そうそう。ばあさんに家を叩き出されて、ばあさんに内緒でオヤジが金を渡して、中村川沿いのアパートを借りてんだけどよ。その達夫のダチがサテンで話してるのをこいつらが盗み聞きしたんだ。なんでも、この前の月曜日に丘の上の女の子を達夫がひっかけて、アパートに住まわせてるんだと。その達夫のダチが女を見て、いい女だから輪姦させてくれって頼んだけど、達夫はこいつは商品で金づるになるからダメだ、って断られたって話だ」
「商品?金づる?なんのことだろう?」
「あれじゃねえか?ファンファンのところと仲の悪い、台湾野郎どもがやっているビジネスじゃねえか?」
「人身売買か?達夫はいつのまに台湾とつるんだんだ?H飯店のばあさんは上海系だろ?」
「さあなあ、勘当同然で金に困って、台湾野郎どものビジネスを嗅ぎつけて女を売っ飛ばそうって台湾連中に持ちかけたんじゃないか?」
「林田達夫か・・・ヤツの住所はわかるかい?」
「おう、わかるぜ。書くもの持ってるか?」私は手帳とボールペンを渡した。彼が住所を書いた。私が何度も行き来した場所の中村川沿いだ。彼にお礼を言った。「体で払ってくれたらいいなあ」と言うので腹にパンチをお見舞いした。デート1回、ぜんぶお前の奢りだかんな、とほっぺにチュウをしてやる。ファンファン、その話持ってきたの俺だよ、というヤツにウインクしてやる。
早速林田達夫のアパートに行った。窓にはカーテンが引いてあって、照明はついてない。誰も居ないんだろうか?それとも、美姫が縛られていて、達夫は外出しているんだろうか?後で来てみるしかないな。こっちは一人なんだから。プータローの手下を借りてくればよかったぜ。いや、借りが増えるだけか。あんな連中、役に立たない。
う~ん、達夫にはやられちゃってるだろう。達夫のダチが輪姦しちゃったら、お嬢ちゃんの心折れちゃうだろうな。私も輪姦されたら折れるだろう、お嬢ちゃんじゃないけど。頼むから輪姦しだけは勘弁してくれ。助け出すのに集中しよう。他の余計なのはあとだ。
これ以上、一人では無理。良子に手伝ってもらおう。
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。
《《20世紀のいつか、良子大学1、芳子大学1、明彦大学2、雅子大学3》》
金曜日いっぱい歩き回ったが戦果なしだった。浩司に電話をかけたが、向こうも聞き回ってみたが、美姫って子が補導されたとかの話は、中華街の管区じゃないってよ、と言われた。仲里美姫、どこに消えちまったんだ?木曜、金曜と授業をフケたから、出席が気になったが、連絡するとなんとか友だちが代返してくれたようだ。
今日で最後に彼氏の明彦が美姫を見かけてから後、6日経っている。日曜日から月曜日の間に家から衣服を持ち出したんだろう。封書の投函日はその翌日。明彦のアパートに封書がついたのが水曜日。美姫はどこに行きやがったんだ?新しいボーイフレンドとかと部屋にこもってやりまくっているのか?それとも輪姦されてでもいるのか?まったく世間知らずのお嬢様だ。案外、ケロッとして見つかって、家に帰りたくない、とか言いそうだ。
今朝、良子に電話した。良子も大学を休んで美姫を探している。優等生の良子が大学を休むなんて、お天道様が西から昇るよ。良子、出席、大丈夫なのか?お前、代返なんて知らないだろ?と聞くと、あらあ、私が夜電話かけて、ちょっと生理痛ひどくって、代返お願いできないかしら?って男子生徒に言ったら、いくらでもどうぞ、良子姫って多数からオファーが来たわ、と言う。こ、この女!
一応、目星をつけた中華街の区域を良子には説明してあるが(郵便局の高田局長にブラとパンツを見せたのは良子に受けた。真面目な顔して下ネタが好きなんだ、あいつは)、中村川を渡って中華街よりの郵便ポストに投函した可能性もある、というので、良子は元町の裏通りを探っている。
我が家には1時間に1度電話を入れたが、誰からも連絡はなかった。アニメなんかに出てくる携帯型の電話でもあれば、公衆電話を探して十円玉を浪費することもないんだけどなあ。バックの中で両替した十円玉が唸ってるよ。仲里美姫、見つけたらタダじゃおかん。ビンタの1、2発、食らわせてやる。
中華街をうろつき回った。中村川沿いのアパートなんかを覗いて回った。一昨日、話をしたプータローどもがまたたむろしていた。
「お!ファンファンじゃねえか?今、お前ん家に電話しようと思ってたんだぜ」とプータローの兄貴分が言う。
「なんか情報がはいったかい?」
「おお、耳に入ったことがあっぜ。これで、ファンファン、デート1回だな。やらせてくれねえか?」
「このバカ!さっさと話せ!」
「こいつらにも」とプータロー仲間を見回して「探しとけ、って写真のコピーを渡しといたんだ。ファンファンと1発、できるぜって」
「お前ら、私とやることしか考えてないのかね?」
「そりゃあ、あんたはここいらのトロフィーだからな。口の割には身持ちが固いし、あんたとやったヤツなんか見たことがないよ。そんなにいい体なのに」
「やれやれ。それで?」
「ああ、林田、知ってるだろ?達夫?」
「あのH飯店のばあさんの孫息子か?ばあさん、激怒していて、勘当寸前って話だけど?」
「そうそう。ばあさんに家を叩き出されて、ばあさんに内緒でオヤジが金を渡して、中村川沿いのアパートを借りてんだけどよ。その達夫のダチがサテンで話してるのをこいつらが盗み聞きしたんだ。なんでも、この前の月曜日に丘の上の女の子を達夫がひっかけて、アパートに住まわせてるんだと。その達夫のダチが女を見て、いい女だから輪姦させてくれって頼んだけど、達夫はこいつは商品で金づるになるからダメだ、って断られたって話だ」
「商品?金づる?なんのことだろう?」
「あれじゃねえか?ファンファンのところと仲の悪い、台湾野郎どもがやっているビジネスじゃねえか?」
「人身売買か?達夫はいつのまに台湾とつるんだんだ?H飯店のばあさんは上海系だろ?」
「さあなあ、勘当同然で金に困って、台湾野郎どものビジネスを嗅ぎつけて女を売っ飛ばそうって台湾連中に持ちかけたんじゃないか?」
「林田達夫か・・・ヤツの住所はわかるかい?」
「おう、わかるぜ。書くもの持ってるか?」私は手帳とボールペンを渡した。彼が住所を書いた。私が何度も行き来した場所の中村川沿いだ。彼にお礼を言った。「体で払ってくれたらいいなあ」と言うので腹にパンチをお見舞いした。デート1回、ぜんぶお前の奢りだかんな、とほっぺにチュウをしてやる。ファンファン、その話持ってきたの俺だよ、というヤツにウインクしてやる。
早速林田達夫のアパートに行った。窓にはカーテンが引いてあって、照明はついてない。誰も居ないんだろうか?それとも、美姫が縛られていて、達夫は外出しているんだろうか?後で来てみるしかないな。こっちは一人なんだから。プータローの手下を借りてくればよかったぜ。いや、借りが増えるだけか。あんな連中、役に立たない。
う~ん、達夫にはやられちゃってるだろう。達夫のダチが輪姦しちゃったら、お嬢ちゃんの心折れちゃうだろうな。私も輪姦されたら折れるだろう、お嬢ちゃんじゃないけど。頼むから輪姦しだけは勘弁してくれ。助け出すのに集中しよう。他の余計なのはあとだ。
これ以上、一人では無理。良子に手伝ってもらおう。