そんなある日のことです。リスはお花を見て、よいことを思いつきました。「そうだ! お花のかんむりをつくろう」 心が温かくなるきいろいお花と、心がおちつくしろいお花をあんだら、きっと、すてきな花かんむりができます。 リスはお花をあみはじめました。 しかし、花かんむりをつくるのがはじめてのリスは、うまくつくることができません。ぐちゃぐちゃにしてしまっては、ほどいてあみなおして……そんなことをくりかえしているうちに、お外はすっかりと暗くなってしまいました。「どうしよう……ぜんぜん、うまくできないや」 いつもなら、おうちに帰っているころになってしまい、リスはなきそうになりました。 するとそこへ、しろい月見草をくわえたモモンガがにゅっと顔を出しました。「あれ? きみは、だれ?」 おどろいたリスがたずねると、モモンガはくわえていたお花を手にもってこたえました。「ぼくは、モモンガ。いつも、ここへしろいお花をもって来ていたんだ。きみは……もしかして、ここへきいろいお花をもって来てくれていたの?」 リスはなきそうになっていたのも忘れて、とてもうれしくなりました。だって、いつもここにしろいお花をはこんでくれていたのは、目の前にいるモモンガだというのです。だから、元気いっぱいにうなずきました。「うん! ぼくは、リス。きみが、ここへお花をもってきてくれていたんだね」 いつもはお昼にしか起きていないリスと、夜にしか起きていないモモンガ。二ひきはお花を通してつながって、こうして会えたことを心からよろこびました。 それから二ひきは、力を合わせてタンポポと月見草の花かんむりをあみました。それは夜を通しての作業になりましたが、お月さまがしずんでお日さまがのぼりはじめるころには、きれいなきれいな、きいろとしろの花かんむりが二つ、できあがりました。「わぁ、かわいい花かんむり。これは、ぼくたちのおともだちのしるしだよ」「うん! とってもすてきなたからもの……ずっと、ずっと大事にする!」 ふだんは会うことはないリスとモモンガ。 力を合わせてつくった花かんむりは、二ひきのかけがえのないたからものになったのでした。