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第三部 21話 帰宅

ー/ー



 ナタリーは顎に手を当てて考えている。無理もない。
『連合の反乱』と『帝国のクーデター』のどちらも鬼は成功させた。

 連合と帝国への影響力を手に入れた。
 次は何をするつもりだ?

「ナタリーさん達はソフィアとどういう関係なんですか?」
 グレイが訊いた。まあ、気になるだろうな。

「死んじゃったあたしのお兄ちゃんがソフィアちゃんの教育係だったのよ」
「公爵家の教育係……?」
「あはは。そこだけ聞いたら凄い人みたいだね」
 そう言って、皆笑っていた。アリスに至ってはツボに入っている。笑うな。

 分かってはいたが、村までは三日かかった。
 グレイの村はアッシュの故郷の手前だった。

 俺はこの村でグレイの家に泊まる予定だった。
 時機を見てセシルの方も訪ねる計画である。

「おぉ……」
 グレイの家は村では裕福な方らしい。他の家よりも随分と立派だった。

 グレイは家の中へと入っていった。
 しかし、すぐに戻ってくる。

「すまん! 今、お客さんが泊まってるらしくて泊まる場所がない!」
「なんだと!?」
 聞けば、手紙を送ったのにまだ届いていなかったらしい。

 俺は大急ぎで馬車へと戻る。
 そうして、俺はアッシュの故郷へと帰ることになった。

 村に着いたのは夜も更けた頃だった。
 真っ暗だが、懐かしさがあった。

「あら、いらっしゃい」
「……お世話になります」
 キースとして両親に挨拶して、アッシュの部屋に泊まる。
 
 妙な罪悪感があった。その正体は良く分からなかった。
 死んでしまったことなのか。死なせてしまったことなのか。



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 ナタリーは顎に手を当てて考えている。無理もない。
『連合の反乱』と『帝国のクーデター』のどちらも鬼は成功させた。
 連合と帝国への影響力を手に入れた。
 次は何をするつもりだ?
「ナタリーさん達はソフィアとどういう関係なんですか?」
 グレイが訊いた。まあ、気になるだろうな。
「死んじゃったあたしのお兄ちゃんがソフィアちゃんの教育係だったのよ」
「公爵家の教育係……?」
「あはは。そこだけ聞いたら凄い人みたいだね」
 そう言って、皆笑っていた。アリスに至ってはツボに入っている。笑うな。
 分かってはいたが、村までは三日かかった。
 グレイの村はアッシュの故郷の手前だった。
 俺はこの村でグレイの家に泊まる予定だった。
 時機を見てセシルの方も訪ねる計画である。
「おぉ……」
 グレイの家は村では裕福な方らしい。他の家よりも随分と立派だった。
 グレイは家の中へと入っていった。
 しかし、すぐに戻ってくる。
「すまん! 今、お客さんが泊まってるらしくて泊まる場所がない!」
「なんだと!?」
 聞けば、手紙を送ったのにまだ届いていなかったらしい。
 俺は大急ぎで馬車へと戻る。
 そうして、俺はアッシュの故郷へと帰ることになった。
 村に着いたのは夜も更けた頃だった。
 真っ暗だが、懐かしさがあった。
「あら、いらっしゃい」
「……お世話になります」
 キースとして両親に挨拶して、アッシュの部屋に泊まる。
 妙な罪悪感があった。その正体は良く分からなかった。
 死んでしまったことなのか。死なせてしまったことなのか。