そう、それで今の俺が此処にいるわけだ。
そんな事を考えながら、俺は一人山小屋に戻り、静かに木椅子に腰かける。
「で、調子はどうだ?」と俺の正面に座っていたゲンさんがコーヒーを飲みながら話しかけてくる。
俺は「ああ! お陰で絶好調さ!」と、手に持った刃をゲンさんに見せつけ、親指を立てる。
ゲンさんは「そうだろうな。なんせ、こちらまで地鳴りが聞こえて来るくらいだしな」と、俺に対してウィンクして見せた。
「ゲンさんには感謝しているよ」
そう、実際ゲンさんが組合に入れてくれなければ今の俺はなかったし、感謝してもしきれない。
報酬もしっかりもらえているしね。
「そうか……。そいつは嬉しいな」
ゲンさんは飲み干したコーヒーカップを静かにテーブルの上に置き、静かに立ちあがる。
ゲンさんは首をコキコキと鳴らし、「どれ、じゃあ俺が可愛い後輩にお手本を見せてやるよ?」と山小屋のドアノブに手をかける。
「いよっ! 待ってましたっ!」
こうして、俺達は再びさっきいた場所に赴くのであった。