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第三部 6話 魔力特性

ー/ー



 実技演習はこれから毎日行われ、各チームが一試合ずつ組まれるらしい。
 この実技演習は入学直後で一番大きなイベントとのことだ。

 今日のところは班決めだけで終わった。
 実際に戦うのは明日からだ。

 今、俺は行商人の前に座っている。
 場所は前回と同じ店である。

「随分なスケジュールじゃないですか?」
「すみませんすみません……」
 初老の男性が学生に頭を下げる悲しい絵面だった。

「昨日、できるだけ資料を読み込みました。
 今日の様子を見た限りだと、どうにかキースとして振舞えると思います」
「あぁ、それは良かったです」
「それで、今日はもう少し詳しい説明が欲しいんです。
 特にキース自身の能力について。魔法が使えるんですよね?」
「ええ、そうですよぉ。
 魔力量も高いですし、魔術の腕も高いと聞いています」
 俺の言葉に、行商人は不自然に高い声で答えた。

 俺は手元に置いた資料を示す。
 そのままさらに踏み込んだ質問を続けた。

「じゃあ、この『魔力特性』というのは?」
「あれ? ご存じなかったですか?」
 キースに関する資料で魔力特性『弾性』という記述があったのだ。

「魔力とは個人が生成する万能なエネルギーです。本来は性質など持ちません。
 ですが、稀に特殊な性質を持って魔力を生成する人がいるのです」
「それが、魔力特性ですか」
「はい。例えば魔力特性『可燃性』であれば、魔力自体を燃焼させることができる」
「俺の場合は、それが『弾性』ということか……」

 例えば魔弾と魔弾がぶつかった場合は互いに弾かれる。
 その弾かれ方は石と石がぶつかった場合と同じだ。今までの経験からそれは分かる。

 だが、俺の場合はそれが過剰に弾かれるということだろう。
 どの程度弾かれるのか、確認する必要がありそうだった。

 授業とは言え、明日から戦うことになる。
 魔法を使う姿は何度も見てきたが、使ったことはない。



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 実技演習はこれから毎日行われ、各チームが一試合ずつ組まれるらしい。
 この実技演習は入学直後で一番大きなイベントとのことだ。
 今日のところは班決めだけで終わった。
 実際に戦うのは明日からだ。
 今、俺は行商人の前に座っている。
 場所は前回と同じ店である。
「随分なスケジュールじゃないですか?」
「すみませんすみません……」
 初老の男性が学生に頭を下げる悲しい絵面だった。
「昨日、できるだけ資料を読み込みました。
 今日の様子を見た限りだと、どうにかキースとして振舞えると思います」
「あぁ、それは良かったです」
「それで、今日はもう少し詳しい説明が欲しいんです。
 特にキース自身の能力について。魔法が使えるんですよね?」
「ええ、そうですよぉ。
 魔力量も高いですし、魔術の腕も高いと聞いています」
 俺の言葉に、行商人は不自然に高い声で答えた。
 俺は手元に置いた資料を示す。
 そのままさらに踏み込んだ質問を続けた。
「じゃあ、この『魔力特性』というのは?」
「あれ? ご存じなかったですか?」
 キースに関する資料で魔力特性『弾性』という記述があったのだ。
「魔力とは個人が生成する万能なエネルギーです。本来は性質など持ちません。
 ですが、稀に特殊な性質を持って魔力を生成する人がいるのです」
「それが、魔力特性ですか」
「はい。例えば魔力特性『可燃性』であれば、魔力自体を燃焼させることができる」
「俺の場合は、それが『弾性』ということか……」
 例えば魔弾と魔弾がぶつかった場合は互いに弾かれる。
 その弾かれ方は石と石がぶつかった場合と同じだ。今までの経験からそれは分かる。
 だが、俺の場合はそれが過剰に弾かれるということだろう。
 どの程度弾かれるのか、確認する必要がありそうだった。
 授業とは言え、明日から戦うことになる。
 魔法を使う姿は何度も見てきたが、使ったことはない。