第二部 62話 七年前の再現
ー/ー「アッシュ! 無事か?」
「ええ。ですが、リックが無力化されました」
クロード隊長が俺に歩み寄る。
「せっかくだ。情報交換といこう。今のお前は本物だろうからな」
「はは、それは確かに」
軽く言い合いながら、俺達は近くの椅子に腰掛けた。
「ここで『白鬼』と戦ったんだな?」
「ええ。セシリー……魔術師団の知り合いから話を聞いてここに来ました」
「そして、自分の姿を見つけたと。大まかな流れは俺達と同じだな。
他の団員は学舎の出入口を封鎖させているが、これじゃあ意味なかったな」
忌々しそうに砕かれた壁を見つめて、クロード隊長は溜息を吐いた。
「気になった点があります。
『白鬼』の行動は王都からの離脱を目的にはしていないように感じました」
「それは俺も思った。何か目的があるのは間違いない」
クロード隊長が頷いて続ける。
「検問より要人の護衛に人員を割くようにはしている」
「なら良いんですが……」
俺は歯切れ悪く答えた。何か別の目的があるように思える。
七年前は目的がはっきりとしていたから、護衛に集中すれば良かった。
? 七年前と似た状況を作ろうとしている?
七年前は『赤鬼』と『青鬼』が襲撃してきた。
そして『青鬼』のスキルで逃げた。
『青鬼』のスキルの詳細は不明なのでひとまず置いておく。
ひょっとしたら、あの時も『白鬼』はどこかにいたのかもしれない。
だとしたら『赤鬼』と『青鬼』が簡単に王都へ潜入できたことも説明が付く。
それにこちらの情報を王都内から得ていたなら納得できる点も多かった。
「おーい? どーしたー?」
「あ、すみません」
思わず考え込んだ俺をクロード隊長が覗き込む。
「失礼します!」
そこに声が響いた。見れば騎士団員の一人が立っていた。
「ブラウン・バケット魔術師団長の屋敷が『白鬼』に襲撃されたとのことです!」
俺とクロード隊長は顔を見合わせた。
学舎からバケット邸は遠くない。
そこにはブラウン団長やアリスはもちろん、ナタリーとソフィアもいるはずだった。
「ええ。ですが、リックが無力化されました」
クロード隊長が俺に歩み寄る。
「せっかくだ。情報交換といこう。今のお前は本物だろうからな」
「はは、それは確かに」
軽く言い合いながら、俺達は近くの椅子に腰掛けた。
「ここで『白鬼』と戦ったんだな?」
「ええ。セシリー……魔術師団の知り合いから話を聞いてここに来ました」
「そして、自分の姿を見つけたと。大まかな流れは俺達と同じだな。
他の団員は学舎の出入口を封鎖させているが、これじゃあ意味なかったな」
忌々しそうに砕かれた壁を見つめて、クロード隊長は溜息を吐いた。
「気になった点があります。
『白鬼』の行動は王都からの離脱を目的にはしていないように感じました」
「それは俺も思った。何か目的があるのは間違いない」
クロード隊長が頷いて続ける。
「検問より要人の護衛に人員を割くようにはしている」
「なら良いんですが……」
俺は歯切れ悪く答えた。何か別の目的があるように思える。
七年前は目的がはっきりとしていたから、護衛に集中すれば良かった。
? 七年前と似た状況を作ろうとしている?
七年前は『赤鬼』と『青鬼』が襲撃してきた。
そして『青鬼』のスキルで逃げた。
『青鬼』のスキルの詳細は不明なのでひとまず置いておく。
ひょっとしたら、あの時も『白鬼』はどこかにいたのかもしれない。
だとしたら『赤鬼』と『青鬼』が簡単に王都へ潜入できたことも説明が付く。
それにこちらの情報を王都内から得ていたなら納得できる点も多かった。
「おーい? どーしたー?」
「あ、すみません」
思わず考え込んだ俺をクロード隊長が覗き込む。
「失礼します!」
そこに声が響いた。見れば騎士団員の一人が立っていた。
「ブラウン・バケット魔術師団長の屋敷が『白鬼』に襲撃されたとのことです!」
俺とクロード隊長は顔を見合わせた。
学舎からバケット邸は遠くない。
そこにはブラウン団長やアリスはもちろん、ナタリーとソフィアもいるはずだった。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
作者の他の作品
この作者の他作品はありません。
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。