第二部 60話 学舎
ー/ー 俺は王都中を巡回して回っていた。
怪しい動きはせずに、騒ぎなどあればそこへ向かう予定だ。
「アッシュ!?」
三番街を歩いていると、突然声をかけられた。
「あれ、セシリー?」
見れば、セシリーがこちらへと走ってくる。
「あのね。私はブラウン団長から事情を聞いてる。
その上で聞いて欲しいんだけど……」
軽く息を荒げながら、セシリーは続ける。
「魔術師団の学舎にあんたが入っていったの。
このタイミングで学舎に用はないだろうからブラウン団長に報告するところなんだけど……」
「間違いなく、偽物だよ」
「でしょうね。そもそも勉強嫌いだもんね?」
「うるせー。俺はこのまま学舎に向かう。
セシリーは予定通り、ブラウン団長に報告してくれれば良い」
「分かった」
「あ……念のためだ。お前、偽物じゃないよな?」
「……なるほど。幼少時代の何を暴露して欲しい?」
「あ、はい。本物だな」
分が悪いと見た俺はセシリーに背を向けて走り出した。
そのまま魔術師団の学舎へと向かった。
ブラウン団長とのコネを最大限に使用して学舎へと入る。
何度か入ったことはあるので、大まかな構造は知っていた。
『白鬼』が立ち入りそうな場所を覗いて行く。
ブラウン団長やシェリー副団長などはすでに護衛が付いている。
それに、そもそも今は学舎にいないはずだ。
それを知らないのか?
あるいは別の目的で来たのだろうか?
魔術師団は別に軍隊というわけではない。
本来は魔術を学ぶ組織に過ぎない。
有事の際にその才能を提供する義務を持つというだけだ。
今も学舎では多くの魔術師が研究などを進めているようだった。
しばらく歩いて、通路の突き当り。
両開きの扉を抜けて、一際大きな部屋へと入る。
そこは大量の本が並ぶ、図書室だった。
ゆっくりと慎重に図書室を歩いてゆく。
すでに『アッシュ・クレフ』の姿ではないかも知れない。
「!」
しかし、予想に反して俺の姿はあった。
図書室の端で椅子に座った俺は本を読んでいた。
我ながら似合わない姿だと、こんな時でも苦笑してしまった。
怪しい動きはせずに、騒ぎなどあればそこへ向かう予定だ。
「アッシュ!?」
三番街を歩いていると、突然声をかけられた。
「あれ、セシリー?」
見れば、セシリーがこちらへと走ってくる。
「あのね。私はブラウン団長から事情を聞いてる。
その上で聞いて欲しいんだけど……」
軽く息を荒げながら、セシリーは続ける。
「魔術師団の学舎にあんたが入っていったの。
このタイミングで学舎に用はないだろうからブラウン団長に報告するところなんだけど……」
「間違いなく、偽物だよ」
「でしょうね。そもそも勉強嫌いだもんね?」
「うるせー。俺はこのまま学舎に向かう。
セシリーは予定通り、ブラウン団長に報告してくれれば良い」
「分かった」
「あ……念のためだ。お前、偽物じゃないよな?」
「……なるほど。幼少時代の何を暴露して欲しい?」
「あ、はい。本物だな」
分が悪いと見た俺はセシリーに背を向けて走り出した。
そのまま魔術師団の学舎へと向かった。
ブラウン団長とのコネを最大限に使用して学舎へと入る。
何度か入ったことはあるので、大まかな構造は知っていた。
『白鬼』が立ち入りそうな場所を覗いて行く。
ブラウン団長やシェリー副団長などはすでに護衛が付いている。
それに、そもそも今は学舎にいないはずだ。
それを知らないのか?
あるいは別の目的で来たのだろうか?
魔術師団は別に軍隊というわけではない。
本来は魔術を学ぶ組織に過ぎない。
有事の際にその才能を提供する義務を持つというだけだ。
今も学舎では多くの魔術師が研究などを進めているようだった。
しばらく歩いて、通路の突き当り。
両開きの扉を抜けて、一際大きな部屋へと入る。
そこは大量の本が並ぶ、図書室だった。
ゆっくりと慎重に図書室を歩いてゆく。
すでに『アッシュ・クレフ』の姿ではないかも知れない。
「!」
しかし、予想に反して俺の姿はあった。
図書室の端で椅子に座った俺は本を読んでいた。
我ながら似合わない姿だと、こんな時でも苦笑してしまった。
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