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第二部 57話 誤認逮捕

ー/ー



 スーレを出発してから二日。王都が見えて来た。
 どうやら『白鬼』は本当に王都まで来たようだった。

 西側の門へと馬車を寄せる。
 検問待ちの列に並んだ。

「一番隊のアッシュ・クレフです。
 スーレでの任務から戻りました」

 所属と状況を簡単に報告する。
 普段はこれで通れるのだが、今日は勝手が違っていた。

「……はい。確認しますので、少々お待ちください」
「? 分かりました」



 数分後、俺達は騎士団員に囲まれていた。
 強引に突破しても良いが、意味はないだろう。

 ナタリーとアリスが心配そうに周囲を見回している。
 ブラウン団長は黙って成り行きを見守っているようだった。

 その中の一人が前に出る。
 見覚えのない男性だった。

 癖の強い黒髪と無精髭。
 高い身長を猫背で丸めながら、面倒臭そうに頭を掻いていた。

「直接会うのは初めてか? アッシュ・クレフ。
 三番隊隊長『クロード・ベルク』だ。一番隊の留守を任されている」
「初めまして。これはどういうことですか?」
 クロード隊長の言葉に答えながら、周囲への警戒は怠らない。

「ああ、心配するな。用があるのはお前だけだよ。
 ちょっと付いて来てくれれば良い」
「……何の用でしょうか?」
「ははは、そりゃあそうだ。肝心の用件を言ってなかったな」
 俺の言葉を笑い飛ばしたクロード隊長が続ける。

「アッシュ・クレフ。騎士団長襲撃の容疑で連行する」



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 スーレを出発してから二日。王都が見えて来た。
 どうやら『白鬼』は本当に王都まで来たようだった。
 西側の門へと馬車を寄せる。
 検問待ちの列に並んだ。
「一番隊のアッシュ・クレフです。
 スーレでの任務から戻りました」
 所属と状況を簡単に報告する。
 普段はこれで通れるのだが、今日は勝手が違っていた。
「……はい。確認しますので、少々お待ちください」
「? 分かりました」
 数分後、俺達は騎士団員に囲まれていた。
 強引に突破しても良いが、意味はないだろう。
 ナタリーとアリスが心配そうに周囲を見回している。
 ブラウン団長は黙って成り行きを見守っているようだった。
 その中の一人が前に出る。
 見覚えのない男性だった。
 癖の強い黒髪と無精髭。
 高い身長を猫背で丸めながら、面倒臭そうに頭を掻いていた。
「直接会うのは初めてか? アッシュ・クレフ。
 三番隊隊長『クロード・ベルク』だ。一番隊の留守を任されている」
「初めまして。これはどういうことですか?」
 クロード隊長の言葉に答えながら、周囲への警戒は怠らない。
「ああ、心配するな。用があるのはお前だけだよ。
 ちょっと付いて来てくれれば良い」
「……何の用でしょうか?」
「ははは、そりゃあそうだ。肝心の用件を言ってなかったな」
 俺の言葉を笑い飛ばしたクロード隊長が続ける。
「アッシュ・クレフ。騎士団長襲撃の容疑で連行する」