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第二部 39話 出張会議

ー/ー



 俺はブラウン団長と加奈の三人で小さな個室で集まっていた。
 ブラウン団長の使い魔の力で防音対策はしているが、油断できない。
 特にラルフはどこから盗み聞きしているか分からなかった。

「というわけで、ひとまずソフィアお嬢様の問題は解決です」
「なるほど。まるで『レン・クーガー』の導き、かな?」

「いいえ。呪いの類ですね」

 俺が断言すると、加奈はこくこくと頷いていた。
 ブラウン団長が「酷い言われようだな」と苦笑する。

 それでも断言できるのだから仕方ない。
 あれは『殺すな』という強力な呪いだ。

「でも……だからこそ信頼が置けます」
「うん。礼君が本気で手を打ったってことだもんね」

 来世の自分が『人を殺す気を失う』嫌がらせ、だ。

 ブラウン団長が噴き出すように笑った。
「なるほど。二人がそこまで言うなら大丈夫だろう」

 加奈と二人、頷き合う。
 絶対的な確信があった。



「では、次は私から。別の話題になってしまうが」
「……何かあったんですか?」
 加奈が純粋な興味から訊ねた。
 
 俺は視線を泳がせる。
 先ほどの会議の件だろう。

「ああ。先ほどの会議には参加していないのだったな。
 情報収集用の人員が必要になっている」
「? ナタリーとピノに任せれば一発じゃない。
 敵も味方も丸裸よ? ……ああ、なるほど」
 加奈が俺をちらりと見る。

 過保護と言われるのは分かっている。
 しかし、どうしてもアイツが危険な目に遭うことを嫌ってしまう。

「まあ、とにかくナタリーとは良く話し合いなさい」
「うん。それが良いよ。
 この話を知ったら、ナタリー自身は参加したいと思うだろうしね」
 二人は正論を叩きつけてくる。

「……はい」
 俺が気乗りしないまま、小さく頷いた。



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 俺はブラウン団長と加奈の三人で小さな個室で集まっていた。
 ブラウン団長の使い魔の力で防音対策はしているが、油断できない。
 特にラルフはどこから盗み聞きしているか分からなかった。
「というわけで、ひとまずソフィアお嬢様の問題は解決です」
「なるほど。まるで『レン・クーガー』の導き、かな?」
「いいえ。呪いの類ですね」
 俺が断言すると、加奈はこくこくと頷いていた。
 ブラウン団長が「酷い言われようだな」と苦笑する。
 それでも断言できるのだから仕方ない。
 あれは『殺すな』という強力な呪いだ。
「でも……だからこそ信頼が置けます」
「うん。礼君が本気で手を打ったってことだもんね」
 来世の自分が『人を殺す気を失う』嫌がらせ、だ。
 ブラウン団長が噴き出すように笑った。
「なるほど。二人がそこまで言うなら大丈夫だろう」
 加奈と二人、頷き合う。
 絶対的な確信があった。
「では、次は私から。別の話題になってしまうが」
「……何かあったんですか?」
 加奈が純粋な興味から訊ねた。
 俺は視線を泳がせる。
 先ほどの会議の件だろう。
「ああ。先ほどの会議には参加していないのだったな。
 情報収集用の人員が必要になっている」
「? ナタリーとピノに任せれば一発じゃない。
 敵も味方も丸裸よ? ……ああ、なるほど」
 加奈が俺をちらりと見る。
 過保護と言われるのは分かっている。
 しかし、どうしてもアイツが危険な目に遭うことを嫌ってしまう。
「まあ、とにかくナタリーとは良く話し合いなさい」
「うん。それが良いよ。
 この話を知ったら、ナタリー自身は参加したいと思うだろうしね」
 二人は正論を叩きつけてくる。
「……はい」
 俺が気乗りしないまま、小さく頷いた。