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変わる

ー/ー



「同じ魂のやり直し……ですか?でもこれはタイムリープと相当になると思うんで、直接そちらで行うことだと思うんですが何故ここに?」
『……すまん。宴会してたらタイミングミスってこっちにきちゃったみたい……探してもらっておっけい?』
「ひぇ……デジャヴ……?!」

 今日のウルメくんの相方はコウサカくんですね。この間みたいなメンタル回復は無いようで……ドンマイ。

 あ、ちょっと面白そうだったので見てました。ひと笑いしたので帰りましょうかね。

「……局長、話ってなに?」
「カナメ君、忙しいところごめん。至急の案件……お願いしていいかしら?」

 ほまれちゃんところに戻る前に、なにやら怪しい雰囲気のおふたりがいましたよ。

「……限定解除承認?他世界の……これ、いいの?」
「神様から直々のお願いだから、私じゃどうしようもないわ。聞いてあげてよ【神殺しの暗殺者】さん?」
「その名前、嫌いだからやめてよね?【消滅の魔女】のくせに」
「あら?私もそれ、大嫌いよ?お互い様ね?」

 いやぁ怖い。急な中二病です。
 ほんとうに、神って気まぐれですよね。なんのためにここを創り、魂を閉じ込めているのか、これが始まればもう止まることはない、この世界も変わっていくでしょう。

 ランチタイムはこの話で盛り上がってます。

「出張……?」
「なにそれ……ありえないし」

 ありえない、その通りですよ葵ちゃん。もっと言ってやってください。

「はっ!異世界の甘み……お土産!」

 ダメでした。彼女はこういう子でした。ポジティブガール。ほまれちゃんは逆に深刻な表情で考え込んでます。真面目で素直なかわいい子。私と思考が似ているから大好きなんですよ。

「ちょっと局長に話聞いてくる」
「やめとけ、無駄だよ」
「コウサカくん!なんで……!」
「もう俺が行ってきたから、だな」

 カナメくんと仲良しのコウサカくんは真っ先にカナメくんから話を聞いて、いち早く行動したのでしょう。

「上司の命令は絶対、仕事の内容は守秘義務があるので話せません!だとさ?なんなんだよまったく……」

 パクパクと怒りながらシュウマイをほうばって、コウサカくんは言いました。彼も不服なのでしょうね、わかります。

「局長らしくない……!」
「だよな?葵も少しは真面目に考えろよ、もしかしたらカナメは……」
「大丈夫だよ」
「葵ちゃん?」
「カナメくんはお土産いっぱい持って帰ってくるから!甘み!」
「ははっ……そう思わないとだめだよな」
「そう、だね……うん、ご飯食べよう?」

 葵ちゃんはこういう子でした。
 午後の仕事も普通に、いつもどおり滞りなく済まして自室に戻るほまれちゃん。

「ねぇ、今日全然声聞こえないけど、なにか知ってる?」

 あれ?そうでした?ほまれちゃんのがんばってる姿に見惚れて……。

「今日は、そういうのはいいわ」

 あらら、ご機嫌ななめ。

「もし……もしよ?神が私達をここに囲ってる理由が別にあるなら……」

 それは考えないほうがいいと思いますけど。

「みんな明るく言ってたけど、同じこと思ってるはずよ?本当にそうなるように動き始めたとしたらこの世界は……」

 変わる。
「変わる」

 久々にハモりましたね!嬉しいです!

「なぁにが嬉しいのよ。本当にそうなるなら、私達も考えて『行動』することになるわ。例えこの魂が消えることになってもね」

 カッコいい!イケメン!男前!惚れ直しちゃいます!

「ありがとう、褒め言葉として受け取っとておくわ。で、あんたはどうするの?」

 私は……どうするもなにも、ここでほまれちゃんと話をするとか、みんなにツッコミを入れるとかしかできませんよ~?

「あくまで天の声、ってことね」

 そうです、私は天の声。
 あくまで『語り手』として側にいるだけですからね。


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「同じ魂のやり直し……ですか?でもこれはタイムリープと相当になると思うんで、直接そちらで行うことだと思うんですが何故ここに?」
『……すまん。宴会してたらタイミングミスってこっちにきちゃったみたい……探してもらっておっけい?』
「ひぇ……デジャヴ……?!」
 今日のウルメくんの相方はコウサカくんですね。この間みたいなメンタル回復は無いようで……ドンマイ。
 あ、ちょっと面白そうだったので見てました。ひと笑いしたので帰りましょうかね。
「……局長、話ってなに?」
「カナメ君、忙しいところごめん。至急の案件……お願いしていいかしら?」
 ほまれちゃんところに戻る前に、なにやら怪しい雰囲気のおふたりがいましたよ。
「……限定解除承認?他世界の……これ、いいの?」
「神様から直々のお願いだから、私じゃどうしようもないわ。聞いてあげてよ【神殺しの暗殺者】さん?」
「その名前、嫌いだからやめてよね?【消滅の魔女】のくせに」
「あら?私もそれ、大嫌いよ?お互い様ね?」
 いやぁ怖い。急な中二病です。
 ほんとうに、神って気まぐれですよね。なんのためにここを創り、魂を閉じ込めているのか、これが始まればもう止まることはない、この世界も変わっていくでしょう。
 ランチタイムはこの話で盛り上がってます。
「出張……?」
「なにそれ……ありえないし」
 ありえない、その通りですよ葵ちゃん。もっと言ってやってください。
「はっ!異世界の甘み……お土産!」
 ダメでした。彼女はこういう子でした。ポジティブガール。ほまれちゃんは逆に深刻な表情で考え込んでます。真面目で素直なかわいい子。私と思考が似ているから大好きなんですよ。
「ちょっと局長に話聞いてくる」
「やめとけ、無駄だよ」
「コウサカくん!なんで……!」
「もう俺が行ってきたから、だな」
 カナメくんと仲良しのコウサカくんは真っ先にカナメくんから話を聞いて、いち早く行動したのでしょう。
「上司の命令は絶対、仕事の内容は守秘義務があるので話せません!だとさ?なんなんだよまったく……」
 パクパクと怒りながらシュウマイをほうばって、コウサカくんは言いました。彼も不服なのでしょうね、わかります。
「局長らしくない……!」
「だよな?葵も少しは真面目に考えろよ、もしかしたらカナメは……」
「大丈夫だよ」
「葵ちゃん?」
「カナメくんはお土産いっぱい持って帰ってくるから!甘み!」
「ははっ……そう思わないとだめだよな」
「そう、だね……うん、ご飯食べよう?」
 葵ちゃんはこういう子でした。
 午後の仕事も普通に、いつもどおり滞りなく済まして自室に戻るほまれちゃん。
「ねぇ、今日全然声聞こえないけど、なにか知ってる?」
 あれ?そうでした?ほまれちゃんのがんばってる姿に見惚れて……。
「今日は、そういうのはいいわ」
 あらら、ご機嫌ななめ。
「もし……もしよ?神が私達をここに囲ってる理由が別にあるなら……」
 それは考えないほうがいいと思いますけど。
「みんな明るく言ってたけど、同じこと思ってるはずよ?本当にそうなるように動き始めたとしたらこの世界は……」
 変わる。
「変わる」
 久々にハモりましたね!嬉しいです!
「なぁにが嬉しいのよ。本当にそうなるなら、私達も考えて『行動』することになるわ。例えこの魂が消えることになってもね」
 カッコいい!イケメン!男前!惚れ直しちゃいます!
「ありがとう、褒め言葉として受け取っとておくわ。で、あんたはどうするの?」
 私は……どうするもなにも、ここでほまれちゃんと話をするとか、みんなにツッコミを入れるとかしかできませんよ~?
「あくまで天の声、ってことね」
 そうです、私は天の声。
 あくまで『語り手』として側にいるだけですからね。