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第023話 回復魔法が使えない女僧侶 その2

ー/ー



翌日。

「この屈強な男がドワーフの戦士(ファイター)バッカス、で、こちらの琥珀色の目をした令嬢が後衛の人族の女魔術師(ウイッチ)のサラで……最後に、こいつは臨時で加入してるだけの人族の 盗賊(シーフ)のシロウだ」

あれ?なんか俺の説明だけ雑で酷くね?‥‥‥と思いながらシロウはシルバを見た。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

互いの紹介を終えたパーティ一行は、早速、ダンジョンの中へを足を踏み入れた。
とはいえ、リリスはまだ 女僧侶(プリーステス)になったばかりであり、経験を積むためにまだ安全な方の地下一階を探索しているだけなのだが。

「ちょっと、貴方、近寄らないで下さいまし」

リリスは強烈に眉をひそめながらシロウに対して言う。

「あ、すみませ~ん……」

シロウは、自分の方が冒険者としての経験も上であるというのに、冒険者になりたてのリリスに愛想笑いをしながら距離を取った。

「貴方、毎日お風呂に入っていませんの?強烈な臭いで鼻が曲がりそうですわ」

「あぁ…そうですね……一週間ほど入っていませんかね」

「なっ!!!………な…なんて(けが)らわしいのかしら………」
「3m範囲内に絶対に近寄らないで下さいましねっ!」

「はい~………」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

それから1か月程経った。

神刃(ディバインブレード)!!!」

地下二階でリリスの聖魔法攻撃が、ゾンビに直撃した。

「オ"オ"ォォォ………………」

一撃でゾンビは断末魔と共に灰となって消え去る。

「うん。素晴らしい成長だよリリス」

「い……いえ、それほどでも御座いませんわ」

「いや、これならもっと早めに深い階層にも潜れそうだよ」

シルバの言葉にリリスは恥ずかしさのあまり目を逸らしながら頬を染める。

「ところで、回復の呪文はそろそろ覚えられたかい?」

「え…‥…いえ………まだ…ですわ………」

「そう……おかしいなぁ。もうレベル3の聖魔法呪文も唱えられるのに」

「………………………」

「ま、まぁ、良いじゃないか。そのうち覚えるって」

今だに回復の一つも覚えられず何も言えないリリスに代わって、シロウはシルバにそう言った。

「お前の言うとおり、確かにそうだな」

こうして、月日は過ぎていったが、リリスは一向に聖魔法のキモともいうべき回復魔法を全く覚えることは無かった。

「わしも 女僧侶(プリーステス)になろう」

次第にパーティ内でリリスでは駄目かも知れない、という雰囲気が醸し出される中、エリスが 女僧侶(プリーステス)に転職した。
シルバは反対したが、エリスの強い意志に押され渋々承諾したのであった。






みんなのリアクション

翌日。
「この屈強な男がドワーフの|戦士《ファイター》バッカス、で、こちらの琥珀色の目をした令嬢が後衛の人族の|女魔術師《ウイッチ》のサラで……最後に、こいつは臨時で加入してるだけの人族の |盗賊《シーフ》のシロウだ」
あれ?なんか俺の説明だけ雑で酷くね?‥‥‥と思いながらシロウはシルバを見た。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
互いの紹介を終えたパーティ一行は、早速、ダンジョンの中へを足を踏み入れた。
とはいえ、リリスはまだ |女僧侶《プリーステス》になったばかりであり、経験を積むためにまだ安全な方の地下一階を探索しているだけなのだが。
「ちょっと、貴方、近寄らないで下さいまし」
リリスは強烈に眉をひそめながらシロウに対して言う。
「あ、すみませ~ん……」
シロウは、自分の方が冒険者としての経験も上であるというのに、冒険者になりたてのリリスに愛想笑いをしながら距離を取った。
「貴方、毎日お風呂に入っていませんの?強烈な臭いで鼻が曲がりそうですわ」
「あぁ…そうですね……一週間ほど入っていませんかね」
「なっ!!!………な…なんて|汚《けが》らわしいのかしら………」
「3m範囲内に絶対に近寄らないで下さいましねっ!」
「はい~………」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
それから1か月程経った。
「|神刃《ディバインブレード》!!!」
地下二階でリリスの聖魔法攻撃が、ゾンビに直撃した。
「オ"オ"ォォォ………………」
一撃でゾンビは断末魔と共に灰となって消え去る。
「うん。素晴らしい成長だよリリス」
「い……いえ、それほどでも御座いませんわ」
「いや、これならもっと早めに深い階層にも潜れそうだよ」
シルバの言葉にリリスは恥ずかしさのあまり目を逸らしながら頬を染める。
「ところで、回復の呪文はそろそろ覚えられたかい?」
「え…‥…いえ………まだ…ですわ………」
「そう……おかしいなぁ。もうレベル3の聖魔法呪文も唱えられるのに」
「………………………」
「ま、まぁ、良いじゃないか。そのうち覚えるって」
今だに回復の一つも覚えられず何も言えないリリスに代わって、シロウはシルバにそう言った。
「お前の言うとおり、確かにそうだな」
こうして、月日は過ぎていったが、リリスは一向に聖魔法のキモともいうべき回復魔法を全く覚えることは無かった。
「わしも |女僧侶《プリーステス》になろう」
次第にパーティ内でリリスでは駄目かも知れない、という雰囲気が醸し出される中、エリスが |女僧侶《プリーステス》に転職した。
シルバは反対したが、エリスの強い意志に押され渋々承諾したのであった。