商談60 豊臣の白忍
ー/ー
『......プチンッ!』
竿先から不吉な音がした瞬間、俺は後方へ勢い良く転倒した。くそっ! GTに逃げられた!!!
あれほどの大物を逃したことは大きい。だが、今は悔やんでいる場合でもない。GTとの戦いに熱中していた俺は気付かなかった。マリンジャッカルの脅威が目前に迫っていたことに。
彼らは船から俺を睨みつけている。船員たちは覆面に迷彩服といういかにもテロリストを絵に描いたような姿をしていた。しかも、彼らはライフル銃を携帯している。なんて物騒な奴らなんだ。
俺は負けじと奴らを睨み返し、手元の竿を竹刀に見立てて上段に構えた。海賊風情が日本の侍を侮るなかれ。
マリンジャッカル船員の一人がライフルの銃口をこちらに向けてきた。奴は照準を定めると、牽制とばかりにこちらへ発砲してきた!
「ふんっ!」
俺は諸手で竿を振り下ろし弾丸を叩き落とした。こんなもの、俺からすれば蠅のようなものだ。
俺が息巻くと、今度は一斉にライフルを発砲してきた。いや待て! それはいくら何でも反則じゃないか!!? すまないゆな、パパはもう駄目かもしれない......!!
「ザッバーン!!」
死を覚悟した俺の眼前に突如水飛沫が上がる。それはまるでベールのように弾丸から俺を守った。一体何が起こったって言うんだ!?
「たくあん、行くでぇっ!!!」
そこに現れたのは白装束の......忍者!? しかも変な名前のサメをサーフボードのように乗りこなしている。というより、サメって背中に乗れるのか!? 情報量が多くて俺の頭は洪水を起こしている。
マリンジャッカルは標的を忍者に変えて一斉射撃。だが弾丸は全く命中せず、忍者に翻弄されてしまっている。
「おのれ影華! ここであったが百年目やぁ!!」
マリンジャッカルの船員は忍者の狙撃に躍起になっている。傍から見るとマリンジャッカルと影華なる忍者との抗争なのだが、影華の鮮やかな身のこなしは思わず魅入ってしまう。
「うっ! ううっ!!」
影華は敵前で空中乱舞、それと同時に二丁拳銃で船員達を狙い撃ち。船員は悉く怯んでしまった。着地先にたくあんが先回りしているのも見事な連携だ。これは後でSNSにアップせねば!
「このド阿保っ! 撮影しとらんとはよ逃げるで!!」
俺が見とれている間に影華がこちらへ引き返してきた。あれ、いつの間にかワニがやってきた!?
「ぼさっとしとるんやない! はよレモネードに乗るんや!」
レモネード、このワニのことか? 正直抵抗はあるが、今は四の五の言ってられない。俺は思い切ってレモネードに飛び乗った。
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。
『......プチンッ!』
竿先から不吉な音がした瞬間、俺は後方へ勢い良く転倒した。くそっ! GTに逃げられた!!!
あれほどの大物を逃したことは大きい。だが、今は悔やんでいる場合でもない。GTとの戦いに熱中していた俺は気付かなかった。マリンジャッカルの脅威が目前に迫っていたことに。
彼らは船から俺を睨みつけている。船員たちは覆面に迷彩服といういかにもテロリストを絵に描いたような姿をしていた。しかも、彼らはライフル銃を携帯している。なんて物騒な奴らなんだ。
俺は負けじと奴らを睨み返し、手元の竿を竹刀に見立てて上段に構えた。海賊風情が日本の侍を侮るなかれ。
マリンジャッカル船員の一人がライフルの銃口をこちらに向けてきた。奴は照準を定めると、牽制とばかりにこちらへ発砲してきた!
「ふんっ!」
俺は諸手で竿を振り下ろし弾丸を叩き落とした。こんなもの、俺からすれば蠅のようなものだ。
俺が息巻くと、今度は一斉にライフルを発砲してきた。いや待て! それはいくら何でも反則じゃないか!!? すまないゆな、パパはもう駄目かもしれない......!!
「ザッバーン!!」
死を覚悟した俺の眼前に突如水飛沫が上がる。それはまるでベールのように弾丸から俺を守った。一体何が起こったって言うんだ!?
「たくあん、行くでぇっ!!!」
そこに現れたのは白装束の......忍者!? しかも変な名前のサメをサーフボードのように乗りこなしている。というより、サメって背中に乗れるのか!? 情報量が多くて俺の頭は洪水を起こしている。
マリンジャッカルは標的を忍者に変えて一斉射撃。だが弾丸は全く命中せず、忍者に翻弄されてしまっている。
「おのれ|影華《かげはな》! ここであったが百年目やぁ!!」
マリンジャッカルの船員は忍者の狙撃に躍起になっている。傍から見るとマリンジャッカルと影華なる忍者との抗争なのだが、影華の鮮やかな身のこなしは思わず魅入ってしまう。
「うっ! ううっ!!」
影華は敵前で空中乱舞、それと同時に二丁拳銃で船員達を狙い撃ち。船員は悉く怯んでしまった。着地先にたくあんが先回りしているのも見事な連携だ。これは後でSNSにアップせねば!
「このド阿保っ! 撮影しとらんとはよ逃げるで!!」
俺が見とれている間に影華がこちらへ引き返してきた。あれ、いつの間にかワニがやってきた!?
「ぼさっとしとるんやない! はよレモネードに乗るんや!」
レモネード、このワニのことか? 正直抵抗はあるが、今は四の五の言ってられない。俺は思い切ってレモネードに飛び乗った。