ハッキリさせる冬の始まり
ー/ー僕はふと空を見た。そこには綺麗なオリオン座があった。
もう大丈夫、大丈夫、大丈夫…。
一刻も早く伝えたい。
大雨が降っても、もぅ想いはブレない。
彼女の存在がなければ僕が僕ではなくなる。
自由を求め、身勝手でワガママな生活をしていた。そこへ隙間を埋めるようにスッと入って来た。空気のような存在である彼女に会いたい。
部屋の鍵だけ持ち出て来てしまった僕は、1度も止まらずに走って帰った。
「部屋の明かりがついてる…。きっと付けたまま出てしまったんだ」
302号室。鍵を刺したら扉が空いている。
ゆっくりと開けると、リビングの方からひょこっと彼女が姿を見せてくれた。
「あ!お帰りなさい!」と、言った。
僕は何も言わずに強く抱きしめた。
「痛いよ!」と、笑いながら彼女の両手が背中に回り、温かい手でさすってくれた。そのまま、大切な会話をした。
「帰って来てくれたの?」
「うん」
「どうして?」
「どうしてかな?」彼女は笑っていた。
「ありがとう」
「何が?」
「ありがとう、本当にありがとうね」僕は求める事を心の底から覚えた。彼女じゃなきゃ駄目なんだと。
「ううん、ごめんね」
「何が?」
「勝手に出ていって」
「ううん、帰って来てくれてありがとう。鍵って、どうしたの?」
「開いてたよ」
「え!?」
「本当はドラマみたいにさ、ドアの前で座って待つ健気な女の子をやりたかったのに。手袋とマフラーまでして来たのに!」
「そっか、ごめんね。少し見たかったかも。でも寒いんだから、開けて行って良かった。今度から気をつけるね」僕も笑った。
「そうだよ、開いてるなんてありえない! ベッドに濡れた服のままダイブするよりもあり得ない!」
「なにそれ」
僕たちはお互いの目を見て微笑んだ。すると彼女は、
「あなたの心の声が聞こえた気がしたの」
「え?」と、ドキッとした。
「私に会いたいよー! って」
僕は涙が出そうになって、隠すように彼女をもう一度抱きしめた。
「あなたは私じゃないと駄目だから。私以外の人とあなたは人生歩んでいけないでしょ?」
「うん」涙が出た。
「本当に、泣き虫だなぁ」そう言ってティッシュを取ってくれた。流れた涙をポンポンッと優しく拭いてくれる。その手を掴んで僕は、
「心の声、聞こえてくれて本当によかった。本当にそう思ってたんだよ」と、彼女に感謝した。
「僕はもう大丈夫。もう迷わない。だから…」
「ちょっと待った! その続きの言葉、私言った気がする!」
「あ! 確かに! 今、気付いた! じゃぁ、僕が少しアレンジして言っても良いかな? ちょっと待っててね」そう言って僕は隠しておいた指輪を持った。
「アレンジって?」
「えっと…。あ、目!目を閉じて!」
すると彼女は微笑みながらゆっくりと瞼を下した。
僕は彼女にキスをした。そして左手の薬指に指輪を通した。
「アレンジ…嬉しい」と、今度は彼女が泣いていた。
「僕は君としか幸せになれない。2人で人生の道を作って歩んで下さい」彼女は
「目、閉じて」と言い、キスをしてくれた。ビックリして目を開けた僕に、
「はい」と言った。
幸せだった。僕は幸せ者だ。そして、もう一度キスをした。
「あ! そうだ! オリオン座!」
「オリオン座?」
「そうそう! マフラーと手袋して! 今日の夜空が凄いキレイなんだ!」
「この指輪には勝てないでしょ!」
「あ…、確かに指輪をした君には勝てないかな」と、彼女は恥ずかしそうにしていた。
「一緒にマフラー巻こう、あと手袋も! 私は右手するから左手の使って!」
「僕だってあるよ、指輪。一緒に星を見たいと思ったらタイミング逃しちゃった」と、ペアの指輪を見せた。彼女は、
「貸して! 左手出して!」とはめてくれた。
そして、
「これからも変わらず、あなたの心の声は私が聞き続けるからね」と、言われた僕は泣きそうになった。愛おしい。大好きだ。想いが止まらなくなった。そして突然、
「愛してるよ、大好きだよ」と、彼女が言った。
「え!?」と、驚いた僕に
「手袋、左手を反対にして使ってね!」と、微笑んだ。
「親指と小指合わないよ!」
「うん、我慢して!」と彼女は僕の右手を隙間なく覆ってきた。
「あ! 本当だ! 空がキレイ!」
「でしょ! 一緒に見たかったんだ!」
一緒にいる理由なんて存在しなかったんだ。
一緒にいたかったんだ。過去のトラウマを一緒に背負い、僕から離れようと何度も思ったはず。なんて情けないのだろう。
幸せで、彼女では無かったら僕は一生、作り笑いだったかもしれない。
心の声を聞いてくれた彼女は、これからも歩む道がズレたら必ず気付いてくれるだろう。
転んだら手を差し出してくれるだろう。
僕もそうでありたい。
いつの間にか隣にいる事が当たり前で。まるで空気のような存在になっていた。
沢山の事に気付かせてくれた。
『あの子』に心で言おう。
「僕には愛している人がいるから。たった1人の大切な人と一緒に生きていく。もう迷わない。だから…さようなら」
そして星空を見ていた僕たちは目を合わせ、微笑んだ。
一刻も早く伝えたい。
大雨が降っても、もぅ想いはブレない。
彼女の存在がなければ僕が僕ではなくなる。
自由を求め、身勝手でワガママな生活をしていた。そこへ隙間を埋めるようにスッと入って来た。空気のような存在である彼女に会いたい。
部屋の鍵だけ持ち出て来てしまった僕は、1度も止まらずに走って帰った。
「部屋の明かりがついてる…。きっと付けたまま出てしまったんだ」
302号室。鍵を刺したら扉が空いている。
ゆっくりと開けると、リビングの方からひょこっと彼女が姿を見せてくれた。
「あ!お帰りなさい!」と、言った。
僕は何も言わずに強く抱きしめた。
「痛いよ!」と、笑いながら彼女の両手が背中に回り、温かい手でさすってくれた。そのまま、大切な会話をした。
「帰って来てくれたの?」
「うん」
「どうして?」
「どうしてかな?」彼女は笑っていた。
「ありがとう」
「何が?」
「ありがとう、本当にありがとうね」僕は求める事を心の底から覚えた。彼女じゃなきゃ駄目なんだと。
「ううん、ごめんね」
「何が?」
「勝手に出ていって」
「ううん、帰って来てくれてありがとう。鍵って、どうしたの?」
「開いてたよ」
「え!?」
「本当はドラマみたいにさ、ドアの前で座って待つ健気な女の子をやりたかったのに。手袋とマフラーまでして来たのに!」
「そっか、ごめんね。少し見たかったかも。でも寒いんだから、開けて行って良かった。今度から気をつけるね」僕も笑った。
「そうだよ、開いてるなんてありえない! ベッドに濡れた服のままダイブするよりもあり得ない!」
「なにそれ」
僕たちはお互いの目を見て微笑んだ。すると彼女は、
「あなたの心の声が聞こえた気がしたの」
「え?」と、ドキッとした。
「私に会いたいよー! って」
僕は涙が出そうになって、隠すように彼女をもう一度抱きしめた。
「あなたは私じゃないと駄目だから。私以外の人とあなたは人生歩んでいけないでしょ?」
「うん」涙が出た。
「本当に、泣き虫だなぁ」そう言ってティッシュを取ってくれた。流れた涙をポンポンッと優しく拭いてくれる。その手を掴んで僕は、
「心の声、聞こえてくれて本当によかった。本当にそう思ってたんだよ」と、彼女に感謝した。
「僕はもう大丈夫。もう迷わない。だから…」
「ちょっと待った! その続きの言葉、私言った気がする!」
「あ! 確かに! 今、気付いた! じゃぁ、僕が少しアレンジして言っても良いかな? ちょっと待っててね」そう言って僕は隠しておいた指輪を持った。
「アレンジって?」
「えっと…。あ、目!目を閉じて!」
すると彼女は微笑みながらゆっくりと瞼を下した。
僕は彼女にキスをした。そして左手の薬指に指輪を通した。
「アレンジ…嬉しい」と、今度は彼女が泣いていた。
「僕は君としか幸せになれない。2人で人生の道を作って歩んで下さい」彼女は
「目、閉じて」と言い、キスをしてくれた。ビックリして目を開けた僕に、
「はい」と言った。
幸せだった。僕は幸せ者だ。そして、もう一度キスをした。
「あ! そうだ! オリオン座!」
「オリオン座?」
「そうそう! マフラーと手袋して! 今日の夜空が凄いキレイなんだ!」
「この指輪には勝てないでしょ!」
「あ…、確かに指輪をした君には勝てないかな」と、彼女は恥ずかしそうにしていた。
「一緒にマフラー巻こう、あと手袋も! 私は右手するから左手の使って!」
「僕だってあるよ、指輪。一緒に星を見たいと思ったらタイミング逃しちゃった」と、ペアの指輪を見せた。彼女は、
「貸して! 左手出して!」とはめてくれた。
そして、
「これからも変わらず、あなたの心の声は私が聞き続けるからね」と、言われた僕は泣きそうになった。愛おしい。大好きだ。想いが止まらなくなった。そして突然、
「愛してるよ、大好きだよ」と、彼女が言った。
「え!?」と、驚いた僕に
「手袋、左手を反対にして使ってね!」と、微笑んだ。
「親指と小指合わないよ!」
「うん、我慢して!」と彼女は僕の右手を隙間なく覆ってきた。
「あ! 本当だ! 空がキレイ!」
「でしょ! 一緒に見たかったんだ!」
一緒にいる理由なんて存在しなかったんだ。
一緒にいたかったんだ。過去のトラウマを一緒に背負い、僕から離れようと何度も思ったはず。なんて情けないのだろう。
幸せで、彼女では無かったら僕は一生、作り笑いだったかもしれない。
心の声を聞いてくれた彼女は、これからも歩む道がズレたら必ず気付いてくれるだろう。
転んだら手を差し出してくれるだろう。
僕もそうでありたい。
いつの間にか隣にいる事が当たり前で。まるで空気のような存在になっていた。
沢山の事に気付かせてくれた。
『あの子』に心で言おう。
「僕には愛している人がいるから。たった1人の大切な人と一緒に生きていく。もう迷わない。だから…さようなら」
そして星空を見ていた僕たちは目を合わせ、微笑んだ。
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