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【Goodnight~良い夢を~】③

ー/ー



    ◇  ◇  ◇
「おやすみ、真理愛。……あのな、ねんねするときには『おやすみ』って言うんだ。パパ教えてあげてなくてごめんな」
 その夜。
 入浴も歯磨きも終えて一緒に部屋に戻って来た真理愛をベッドに寝かせて、絵本を読み聞かせたあとで圭亮は声を掛けた。
 他のことは両親、特に母に頼っていることも多いのだが、寝かしつけは圭亮の仕事だった。むしろこれだけは、と多少無理をしても受け持っていたのだ。

「……お、やしゅみ、ぱぱ」
「うん、──真理愛」
 新たに一つ、この娘が得た知識。圭亮が与えたものだ。
 現実問題として、共に過ごす時間の多い祖父母である両親から得るものの方が遥かに多いのは確実だとわかっている。

 これから先もっと、もっと。
 真理愛が知らないこの世界のほとんどのことは、己が教えてやりたいという思いがある。
 無理かもしれない。……きっと無理、なのだろう。

 ──だけど、その気持ちだけは忘れないでいるよ。俺は、君の「パパ」なんだから。

  ~END~



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    ◇  ◇  ◇
「おやすみ、真理愛。……あのな、ねんねするときには『おやすみ』って言うんだ。パパ教えてあげてなくてごめんな」
 その夜。
 入浴も歯磨きも終えて一緒に部屋に戻って来た真理愛をベッドに寝かせて、絵本を読み聞かせたあとで圭亮は声を掛けた。
 他のことは両親、特に母に頼っていることも多いのだが、寝かしつけは圭亮の仕事だった。むしろこれだけは、と多少無理をしても受け持っていたのだ。
「……お、やしゅみ、ぱぱ」
「うん、──真理愛」
 新たに一つ、この娘が得た知識。圭亮が与えたものだ。
 現実問題として、共に過ごす時間の多い祖父母である両親から得るものの方が遥かに多いのは確実だとわかっている。
 これから先もっと、もっと。
 真理愛が知らないこの世界のほとんどのことは、己が教えてやりたいという思いがある。
 無理かもしれない。……きっと無理、なのだろう。
 ──だけど、その気持ちだけは忘れないでいるよ。俺は、君の「パパ」なんだから。
  ~END~