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東京の梅雨入りが発表された。ここ数日は、ずっと雨の日が続いている。
桔平くんとの電話から1週間。まったく連絡を取らないままだった。
時間がほしいって、どうして言ってしまったんだろう。時間をもらって、なにを考えるの?
私はただ、否定してほしかった。桔平くんが嘘つきだったらよかったのに。
でも、桔平くんの言葉を心から信じられたんだろうか。どうせ信じないくせに、そういう質問するのは不毛だと言われたことを思い出す。初対面のときから、私はなにひとつ変わっていない。
ただの噂だって否定してくれたとしても。いまは私だけだって言ってくれたとしても。きっと私は、不安な気持ちを完全に払拭できなかった。
自分勝手な期待をして、きっと触れられたくなかったはずの過去に土足で踏み込んで。本当に最低すぎる。
やっぱり私は、桔平くんの気持ちには応えられない。応えるべきじゃない。これ以上傷つけたくないから。違う。きっと自分が、これ以上嫌われたくないだけ。
「デートの日程は、まだ決まらないの?」
七海が何回か訊いてきたけれど、桔平くんが忙しそうだからと答えて誤魔化した。
毎日天気が悪くて、ジメジメとした空気がまとわりつく。どんよりとした気分になってしまうのは、きっとこの気候のせい。
帰りにショッピングなんて気持ちにもならなくて、ただ家と学校とバイト先を往復をするだけの、つまらない毎日。ここ最近楽しかったのは、桔平くんがいたからなんだよね。そんなことは分かっていた。
桔平くんに本を返さなきゃ。それでもう、終わりにしよう。
そう思いながらもなかなか連絡できずに、また時間だけが過ぎていった。
「うわぁ、めっちゃ降ってる」
窓の外を眺めながら、七海が声を上げる。今日は梅雨本番という感じで、シャワーのような雨が降り続いていた。
「はぁ、バイト行きたくないわぁ。これから天気が荒れるらしいから、早く帰ったほうがいいよ、愛茉」
「うん、まっすぐ帰る」
荒れるって、嫌だなぁ。天気予報には雷マークがあるし……とりあえず、急いで帰ろう。
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でも、桔平くんの言葉を心から信じられたんだろうか。どうせ信じないくせに、そういう質問するのは不毛だと言われたことを思い出す。初対面のときから、私はなにひとつ変わっていない。
ただの噂だって否定してくれたとしても。いまは私だけだって言ってくれたとしても。きっと私は、不安な気持ちを完全に払拭できなかった。
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やっぱり私は、桔平くんの気持ちには応えられない。応えるべきじゃない。これ以上傷つけたくないから。違う。きっと自分が、これ以上嫌われたくないだけ。
「デートの日程は、まだ決まらないの?」
七海が何回か訊いてきたけれど、桔平くんが忙しそうだからと答えて誤魔化した。
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帰りにショッピングなんて気持ちにもならなくて、ただ家と学校とバイト先を往復をするだけの、つまらない毎日。ここ最近楽しかったのは、桔平くんがいたからなんだよね。そんなことは分かっていた。
桔平くんに本を返さなきゃ。それでもう、終わりにしよう。
そう思いながらもなかなか連絡できずに、また時間だけが過ぎていった。
「うわぁ、めっちゃ降ってる」
窓の外を眺めながら、七海が声を上げる。今日は梅雨本番という感じで、シャワーのような雨が降り続いていた。
「はぁ、バイト行きたくないわぁ。これから天気が荒れるらしいから、早く帰ったほうがいいよ、愛茉」
「うん、まっすぐ帰る」
荒れるって、嫌だなぁ。天気予報には雷マークがあるし……とりあえず、急いで帰ろう。