⑤頁 みそささぎ part
ー/ー
ボクは女の子の前で傘を広げながら一回転、自分の気持ちをごまかした。だが、彼女にはそれは滑稽としか思えなかっただろう。
思えば、それはボクの一方的な想いだった。この傘の持ち主はボクの想いなど知らない。しょせんボクはあの人にとって子供でしかない。この悲哀が雨とともに流れて行ってしまえばいいのに……。
「アハハハ! お兄ちゃん変なのっ!」
女の子は笑ってくれた。今のボクにとって、目の前で彼女が笑ってくれることが唯一の慰めになっていた。
そういえば、あの人はこうやっていつもボクの側で笑ってくれていた。けど、そこに恋愛感情は存在していなかった。冷静に考えてみれば、幼馴染みってそういうものだろうな。ボクの勘違いも甚だしい。
いっそのこと、この想いは心の奥底に秘めておこう。そうすれば、きっとボクは大切な人と今まで通り笑っていられるから。
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思えば、それはボクの一方的な想いだった。この傘の持ち主はボクの想いなど知らない。しょせんボクはあの人にとって子供でしかない。この悲哀が雨とともに流れて行ってしまえばいいのに……。
「アハハハ! お兄ちゃん変なのっ!」
女の子は笑ってくれた。今のボクにとって、目の前で彼女が笑ってくれることが唯一の慰めになっていた。
そういえば、あの人はこうやっていつもボクの側で笑ってくれていた。けど、そこに恋愛感情は存在していなかった。冷静に考えてみれば、幼馴染みってそういうものだろうな。ボクの勘違いも甚だしい。
いっそのこと、この想いは心の奥底に秘めておこう。そうすれば、きっとボクは大切な人と今まで通り笑っていられるから。