② 頁 エビフライ 様part
ー/ー
いくぶんか先刻よりも雨音が大きくなったような気がした。
大粒の水滴が古びた木製の屋根の隙間からベンチの端に落ちる。
田舎のバス停はどうしてこうも古いままなんだろう。
一向に来ないバス、バシバシと激しい音を立てながら勢いを増す雨と垂れ込める暗雲。山裾にかかる霞か靄か……。
まるで心境を表現したようだな、などと詩人にでもなった気分だ。
柄にもなくロマンチストになってしまうのは彼女の影響だろう。
いつからだろうか。
最初は、根拠もなく前向きで肯定的な彼女を変なやつだと思っていた。
だけど長く一緒にいるうちに何故か分からないけれど惹かれていったのだ。
「大丈夫だよ」と言われれば大丈夫のような気がしたし、「止まない雨は無いよ」と言われれば、そうなんだろうと思えるほどに。
まあ、それに対して言葉で肯定できないのは今も昔も変わらない自分はどうかとも思わなくもないけれど。
「いつか絶対2人で虹を、か」彼女の言葉を反芻し
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だけど長く一緒にいるうちに何故か分からないけれど惹かれていったのだ。
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まあ、それに対して言葉で肯定できないのは今も昔も変わらない自分はどうかとも思わなくもないけれど。
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