第4章〜②〜
ー/ー
続いて、グループチャットから、大嶋裕美子のアイコンを探し出してタップし、メッセージを送った。
==============
お久しぶり!
父親の知り合いから花火大会の
招待があったので、相談したい
ことがあるんだが……
もし良ければ通話できないか?
==============
こちらの方には、すぐに既読が付き、という二匹の猫のイラスト付きスタンプが返ってきた。
タイミングの良さに感謝しつつ、すぐに、スマホの画面の中の通話用アイコンをタップして、発信する。
大島裕美子は、呼び出し音にも即座に反応してくれた。
スピーカーからは、普段と変わらない快活な声が聞こえて来る。
「久しぶり〜、坂井! プールの翌日に通話して以来だね?元気にしてた〜?」
「あぁ! 急に連絡してスマン」
「いいって、いいって! それより花火を観に行くんだって? それで、ナツミを誘おうと思って、私に相談してきたと……」
口調からは、小柄な同級生のニヤニヤとした表情が想像される。
「いや、小嶋には、さっきメッセージを送らせてもらったんだ……それより、うちの家族と友人で八名まで招待可能みたいだから、先月、プールに誘ってもらったお礼に、その時のメンバーに声を掛けたいんだが……中嶋とヤスユキを誘っても大丈夫かな?」
言葉を選びながら、慎重にたずねると、最初はからかうような口調ながら、
「へ〜、さすが坂井! ナツミには、もう声を掛けてるんだね!? でも、私たちも行かせてもらって良いの?」
大嶋は、こちらのことを気に掛けるようにたずねてきた。
「あぁ、それは良いんだ! 気にしないでくれ。ちょうど、プールの時のメンバーで参加可能な人数だしな。それより、ツカサさんと中嶋の話しを聞かせてもらったこともあるし……このままヤスユキを一緒に誘っても良いモノかと悩んでいてな……」
と、気掛かりだった本題を切り出すと、
「あぁ〜、そういうことか。別に、そんなに気にすることでもないと思うんだけどなぁ〜。まぁ、でも、坂井が気になるなら、この件、私に預けてくれない? 身内にも関わることだしね。いつまでに返事をすれば良い?」
友人だけでなく、兄が関わっているからか、苦笑しながら、応答よく、質問が返ってきた。
一度、スマホから顔から離し、父親に花火大会参加の返答期限を確認する。
「出来れば、来週末までに人数を確定したいそうだ」
そう返答すると、
「オッケ〜! こっちのカタが付いたら連絡するから、石川と岡村に伝えるのは、ちょっと待ってくれない?」
と、答えが返ってきた。
「わかった! あと、ツカサさんと中嶋のこと、よろしく頼む」
「りょ〜か〜い! 色々と気に掛けてくれて、アリガトね!」
「あぁ、こちらこそ、面倒なことを引き受けてくれて助かる。ありがとう」
こんな内容で通話を終えると、「フ〜」と息をつく。
とりあえず、気掛かりだったことを一つ解決するメドが立ったことで、気持ちを落ち着けることができた。
(申し訳ないが、中嶋たちの問題は大嶋に頼らせてもらおう)
そう考えて、頭を切り替え、同時にメッセージアプリの画面を小嶋夏海とのトーク画面に変更したのだが、この日、送信したメッセージに、既読の文字がつくことはなかった。
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
おすすめ作品を読み込み中です…
この作品と似た作品
似た傾向の作品は見つかりませんでした。
この作品を読んだ人が読んでいる作品
読者の傾向からおすすめできる作品がありませんでした。
おすすめ作品は現在準備中です。
おすすめ作品の取得に失敗しました。時間をおいて再度お試しください。
続いて、グループチャットから、大嶋裕美子のアイコンを探し出してタップし、メッセージを送った。
==============
お久しぶり!
父親の知り合いから花火大会の
招待があったので、相談したい
ことがあるんだが……
もし良ければ通話できないか?
==============
こちらの方には、すぐに既読が付き、《OK》という二匹の猫のイラスト付きスタンプが返ってきた。
タイミングの良さに感謝しつつ、すぐに、スマホの画面の中の通話用アイコンをタップして、発信する。
大島裕美子は、呼び出し音にも即座に反応してくれた。
スピーカーからは、普段と変わらない快活な声が聞こえて来る。
「久しぶり〜、坂井! プールの翌日に通話して以来だね?元気にしてた〜?」
「あぁ! 急に連絡してスマン」
「いいって、いいって! それより花火を観に行くんだって? それで、ナツミを誘おうと思って、私に相談してきたと……」
口調からは、小柄な同級生のニヤニヤとした表情が想像される。
「いや、小嶋には、さっきメッセージを送らせてもらったんだ……それより、うちの家族と友人で八名まで招待可能みたいだから、先月、プールに誘ってもらったお礼に、その時のメンバーに声を掛けたいんだが……中嶋とヤスユキを誘っても大丈夫かな?」
言葉を選びながら、慎重にたずねると、最初はからかうような口調ながら、
「へ〜、さすが坂井! ナツミには、もう声を掛けてるんだね!? でも、私たちも行かせてもらって良いの?」
大嶋は、こちらのことを気に掛けるようにたずねてきた。
「あぁ、それは良いんだ! 気にしないでくれ。ちょうど、プールの時のメンバーで参加可能な人数だしな。それより、ツカサさんと中嶋の話しを聞かせてもらったこともあるし……このままヤスユキを一緒に誘っても良いモノかと悩んでいてな……」
と、気掛かりだった本題を切り出すと、
「あぁ〜、そういうことか。別に、そんなに気にすることでもないと思うんだけどなぁ〜。まぁ、でも、坂井が気になるなら、この件、私に預けてくれない? 身内にも関わることだしね。いつまでに返事をすれば良い?」
友人だけでなく、兄が関わっているからか、苦笑しながら、応答よく、質問が返ってきた。
一度、スマホから顔から離し、父親に花火大会参加の返答期限を確認する。
「出来れば、来週末までに人数を確定したいそうだ」
そう返答すると、
「オッケ〜! こっちのカタが付いたら連絡するから、石川と岡村に伝えるのは、ちょっと待ってくれない?」
と、答えが返ってきた。
「わかった! あと、ツカサさんと中嶋のこと、よろしく頼む」
「りょ〜か〜い! 色々と気に掛けてくれて、アリガトね!」
「あぁ、こちらこそ、面倒なことを引き受けてくれて助かる。ありがとう」
こんな内容で通話を終えると、「フ〜」と息をつく。
とりあえず、気掛かりだったことを一つ解決するメドが立ったことで、気持ちを落ち着けることができた。
(申し訳ないが、中嶋たちの問題は大嶋に頼らせてもらおう)
そう考えて、頭を切り替え、同時にメッセージアプリの画面を小嶋夏海とのトーク画面に変更したのだが、この日、送信したメッセージに、既読の文字がつくことはなかった。