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炎上作戦

ー/ー



 エリシア、「小説家になろう」で執筆中——。



 最近まではPV5程度の「ゴミ」だったが、少しずつPVが増えてきた。



 そして、ついに……



 ——感想:1件



「来ましたわ!」

 期待に胸を膨らませ、即確認。



 だが——





 コメント:

「つまんね。やめたら?」





「……」



 ——プチ。



「キエエエェエえええ〜!」



 怒りのあまり、即返信。



 返信:

「じゃあお前が消えろ。どうせ書けないんだろ? することないんだったら眼鏡の埃でも拭いたら? チー牛(笑」



 その後——



 たまたまそれを見た誰かが、掲示板にスレを立てる。



「底辺作者さん、コメントくれた人をチー牛呼ばわりする」



 で、感想欄は大荒れ。



(……これは……!?)

(……炎上ですわねぇ……)



 ——と、いう話を喫茶店でヴァイにした。



 エリシアはドヤ顔で語る。



「ま、こんなふうにわざと炎上するように返信したら、コメントが200件もつきましたわ。」



 得意げな表情で紅茶をすすっている。

 しかし、ヴァイはすでに半笑いの状態だった。



 そして——



「エリシアちゃんよぉ。」

「……?」



「ところで、感想の件数ってなんか関係あんの?」



「はぁ!? こんなにたくさん感想がついたんですのよ! これで私も底辺卒業ですわ!」



「よく考えてみろよ。」



 ——ニヤニヤ〜



「あん?」

「感想欄が荒れることと書籍化は関係ねえダロォ?」



「……」



 ヴァイは肩をすくめ、口元を歪ませる。





「お前、全方位に喧嘩売ってよ……ゲヘヘ……サンドバッグになって「感想いっぱいもらえましたわ〜」って、お前相当やべえぜ! ゲヒャヒャヒャヒャ!」





 ——プルプル……!



 ヴァイはもう笑いを堪えきれない。



「ふっ! ふふ……だめだこりゃ……へっヘッヘッヘ〜……げっヘッヘッヘッヘ〜!」



 ——ピキッ



 その瞬間、エリシアの表情が固まる。

 ヴァイはヤバいと察し、一目散に喫茶店のドアを蹴り開け、外へ飛び出した。



 ——ボガァン!!



 ヴァイのすぐ背後で火球が飛来し、放置自転車が粉々になる。



「ウッヒョ〜怖え怖え!」



 エリシアが怒りのままに叫ぶ。



「待ちなさいよ! 誰がサンドバッグですって!?」



「お前しかいねえだろ! へっへっへっへ!」



 ——ズガァン!! バコォン!!



「お前もサンドバッグにして差し上げますわよ!!」



「そんな暇あったら、感想の返信でもしてろよ〜!」



 エリシアの叫び声とヴァイの笑いが商店街に響き渡り、通行人たちは「またか……」という目で二人を眺めていた。



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 そして、ついに……
 ——感想:1件
「来ましたわ!」
 期待に胸を膨らませ、即確認。
 だが——
 コメント:
「つまんね。やめたら?」
「……」
 ——プチ。
「キエエエェエえええ〜!」
 怒りのあまり、即返信。
 返信:
「じゃあお前が消えろ。どうせ書けないんだろ? することないんだったら眼鏡の埃でも拭いたら? チー牛(笑」
 その後——
 たまたまそれを見た誰かが、掲示板にスレを立てる。
「底辺作者さん、コメントくれた人をチー牛呼ばわりする」
 で、感想欄は大荒れ。
(……これは……!?)
(……炎上ですわねぇ……)
 ——と、いう話を喫茶店でヴァイにした。
 エリシアはドヤ顔で語る。
「ま、こんなふうにわざと炎上するように返信したら、コメントが200件もつきましたわ。」
 得意げな表情で紅茶をすすっている。
 しかし、ヴァイはすでに半笑いの状態だった。
 そして——
「エリシアちゃんよぉ。」
「……?」
「ところで、感想の件数ってなんか関係あんの?」
「はぁ!? こんなにたくさん感想がついたんですのよ! これで私も底辺卒業ですわ!」
「よく考えてみろよ。」
 ——ニヤニヤ〜
「あん?」
「感想欄が荒れることと書籍化は関係ねえダロォ?」
「……」
 ヴァイは肩をすくめ、口元を歪ませる。
「お前、全方位に喧嘩売ってよ……ゲヘヘ……サンドバッグになって「感想いっぱいもらえましたわ〜」って、お前相当やべえぜ! ゲヒャヒャヒャヒャ!」
 ——プルプル……!
 ヴァイはもう笑いを堪えきれない。
「ふっ! ふふ……だめだこりゃ……へっヘッヘッヘ〜……げっヘッヘッヘッヘ〜!」
 ——ピキッ
 その瞬間、エリシアの表情が固まる。
 ヴァイはヤバいと察し、一目散に喫茶店のドアを蹴り開け、外へ飛び出した。
 ——ボガァン!!
 ヴァイのすぐ背後で火球が飛来し、放置自転車が粉々になる。
「ウッヒョ〜怖え怖え!」
 エリシアが怒りのままに叫ぶ。
「待ちなさいよ! 誰がサンドバッグですって!?」
「お前しかいねえだろ! へっへっへっへ!」
 ——ズガァン!! バコォン!!
「お前もサンドバッグにして差し上げますわよ!!」
「そんな暇あったら、感想の返信でもしてろよ〜!」
 エリシアの叫び声とヴァイの笑いが商店街に響き渡り、通行人たちは「またか……」という目で二人を眺めていた。