表示設定
表示設定
目次 目次




【Prologue】

ー/ー



 ──俺、ホントはお前のことが……。

 そこであたしは不意に目覚めた。
 夜八時。半端な時間にベッドでうとうとしてたとこを、スマホの着信音に起こされたみたい。

 夢の中でくらい、望みが叶ってもいいんじゃないの? なんで途中なんだよ。いや、現実との差で虚しいだけかもしれないけどさぁ、でも。

《なぁ、これからそっちの家行っていい? ちょっと話あるんだけど。》
 確かめたスマホには、幼馴染みの祥平(しょうへい)が寄越したメッセージ。……ほんの一瞬、夢との境目が曖昧になった気がする。

 通り隔てて隣のマンションに住んでる彼。幼稚園から高校の今までずっと一緒で、異性とか関係なくよく遊んだなぁ。
 中学生になっても高校生になっても、変わらず友達。すごく仲の良い、友達。
 今日はパパはまだ仕事、ママはもう夕食の片付けも終わってリビングでテレビ観てる。

 あたしは三人兄妹の二番目なんだけど、お兄ちゃんはなんか飲み会で遅くなるらしくて、妹は塾で帰りは十時過ぎ。あたしとは曜日が違うんだ。
 だから今、この家に居るのは二人だけ。

 一応ママに許可取ってから、あたしは彼にOKの返信する。





スタンプを贈って作者を応援しよう!

次のエピソードへ進む 【1】①


みんなのリアクション



おすすめ作品を読み込み中です…



 ──俺、ホントはお前のことが……。
 そこであたしは不意に目覚めた。
 夜八時。半端な時間にベッドでうとうとしてたとこを、スマホの着信音に起こされたみたい。
 夢の中でくらい、望みが叶ってもいいんじゃないの? なんで途中なんだよ。いや、現実との差で虚しいだけかもしれないけどさぁ、でも。
《なぁ、これからそっちの家行っていい? ちょっと話あるんだけど。》
 確かめたスマホには、幼馴染みの|祥平《しょうへい》が寄越したメッセージ。……ほんの一瞬、夢との境目が曖昧になった気がする。
 通り隔てて隣のマンションに住んでる彼。幼稚園から高校の今までずっと一緒で、異性とか関係なくよく遊んだなぁ。
 中学生になっても高校生になっても、変わらず友達。すごく仲の良い、友達。
 今日はパパはまだ仕事、ママはもう夕食の片付けも終わってリビングでテレビ観てる。
 あたしは三人兄妹の二番目なんだけど、お兄ちゃんはなんか飲み会で遅くなるらしくて、妹は塾で帰りは十時過ぎ。あたしとは曜日が違うんだ。
 だから今、この家に居るのは二人だけ。
 一応ママに許可取ってから、あたしは彼にOKの返信する。