第33話【対決編】テラvsアレス宿命の対決!決着の地は〝お茶会会場〟!?
ー/ー第33話【対決編】テラvsアレス宿命の対決!決着の地は〝お茶会会場〟!?
「……ここが貴様の終着駅だ、勇者テラ」
魔王城の深層、ステンドグラスの極彩色の光が床に降り注ぐ〝謁見の間〟。
そこに立ちはだかるのは、漆黒の鎧を身に纏ったアレスだった。その手には、禍々しい黒紫の魔剣サタンブレイドが握られている。
テラが背後の壁を豪快にブチ抜き、土煙と共に現れると、アレスは静かに剣を正眼に構えた。
「……やっぱり最後はお前か、アレス。ここまで散々暴れたが、お前を倒さねえと締まらねえよな」
「……ここで決着をつける。魔王軍最強の剣士として、貴様を討つ!」
「ケッ、言ってろ!いくぜ、ガイアセイバー!」
『待ってたぞ、この時を!行こう相棒、愛しの〝光る君〟が目の前で私を呼んでるんだ!』
『……〝光る君〟!相変わらず眩しすぎて目が潰れそうだわ……でも、その輝きを闇で塗り潰すのが私の愛なのよ!』
「……いくぞ!深淵断罪(アビス・ブレイク)!」
アレスが地を蹴り、紫の雷を伴った漆黒の衝撃波が空間を切り裂く。テラはガイアセイバーを両手で握り込み、真正面からそれを迎撃した。
「重てえ……!だが、これでこそ〝最後〟に相応しいじゃねえか!」
「まだだ!深淵残火(アビス・エンバー)!」
アレスの剣から放たれた黒い炎が、テラの周囲に巨大な火柱を立てる。
ステンドグラスの光が炎に反射し、部屋全体が血のような赤に染まった。
『素敵よ〝光る君〟!火花がまるで私たちの結婚式のキャンドルみたいだわ!』
『ああ、燃える!燃えるぞ!私の刀身が歓喜でドロドロに溶けちまいそうだ!』
「うるせえ!暑苦しいんだよお前ら!!」
怒り狂ったテラが炎の中から飛び出す。アレスもまた、迎え撃つべく剣を構え直した。
テラは炎を突き破り、理不尽なまでの加速でアレスの懐へ潜り込む。剣戟の音が、まるで雷鳴のように部屋中に響き渡る。
『もっと激しく!もっと熱く!ああ、〝紫の上〟と火花を散らすたびに、俺の刀身が歓喜で震えてやがる!』
『ええ、最高よ〝光る君〟!私の鞘が、貴方の切っ先を求めて疼いて止まらないわ!』
「……戦いに集中しろッ!!」
アレスの冷静な仮面が、剣たちのノロケ話によって微かに歪む。だが、その怒りが剣技をさらに鋭くさせた。
アレスは空中を蹴り、テラの頭上から剣を振り下ろす。
テラはガイアセイバーを両手で握り込み、真っ向からその重圧を跳ね返す。すかさずアレスは即座に剣を返し、連撃を叩き込む。
〝深淵断罪(アビス・ブレイク)〟の衝撃波が何度もホールを駆け抜け、そのたびに極彩色のガラスがダイヤモンドダストのように舞い散る。
「燃えてきたぜ!アレス、お前との喧嘩が一番楽しいじゃねえか!」
「……余裕でいられるのも今の内だ!何度でもいくぞ!深淵断罪(アビス・ブレイク)!!」
漆黒の波動が連鎖的に爆発し、ステンドグラスを粉々に砕く。舞い散るガラスの破片が二人を照らす。
一進一退の攻防。一打ごとに城そのものが悲鳴を上げている。
二人の戦いは極限を迎える。
アレスは剣を鞘に納めるような独特の構えを取った。黒い魔力が一点に凝縮され、空間が歪む。
「これで……終局だ。深淵断罪・極 (アビス・ブレイク・エクストリーム)!」
「これで最後だ!喰らいやがれ、テラ・クラァァァッシュ!!」
『いけぇぇぇ!愛の力を見せてやれ!』
『さあ、受け止めてあげるわ!私たちの愛の結晶(爆発)を!』
聖剣と魔剣、そして二人の全力の剣技が――。
漆黒の魔力と、純粋すぎる暴力の光が、部屋の中央で正面衝突した。
――ドゴォォォォォォォォォンッ!!!
あまりにも膨大なエネルギーの激突に、既にボロボロだった魔王城の構造が、ついに悲鳴を上げた。足元の床が、まるで意志を持ったかのように一気に崩れ落ちる。
「しまっ……!?」
「キャアアアアアア!!」
「おわっ、マジか!?」
テラ、アレス、セレネ、そして恋仲の聖剣と魔剣は、瓦礫と共に真っ逆さまに暗闇へと落下していった。
※※※
……静寂が訪れる。
長い落下の後。砂埃を払いながら、テラが真っ先に身を起こした。
「……ててて、生きてんのか。セレネ、大丈夫か?」
「なんとか……。でもここ、どこですか?魔王城の地下って、もっとこう……ウジ虫とか這ってる場所じゃ……」
テラが頭を振りながら身を起こすと、そこにはありえない光景が広がっていた。
そこは城の地下深く、広大な鍾乳洞を利用した秘密の楽園。
柔らかな光に包まれたその場所には、世界中で〝魔王に連れ去られた〟と報じられ、行方不明と言われていたはずの少女たちがいた。
少女たちは、フリフリのドレスを纏い、最高級のケーキを囲んでティータイムを過ごしていた。
「あら、また上から誰か落ちてきたわ」
「今度の人は、なんだか乱暴そうね。紅茶、淹れてあげる?」
「……は?行方不明と言われてた女の子たち!?なんだ、これ。どうなってやがんだ……!?」
救出対象だったはずの少女たちが、魔王の膝元で誰よりも〝幸せ〟そうに暮らしている。
テラがぶち抜いた壁の先にあったのは、魔王の凶行ではなく、世界の歪んだ姿そのものだった。
テラは今、世界の〝真実〟に触れようとしていた。
「……ここが貴様の終着駅だ、勇者テラ」
魔王城の深層、ステンドグラスの極彩色の光が床に降り注ぐ〝謁見の間〟。
そこに立ちはだかるのは、漆黒の鎧を身に纏ったアレスだった。その手には、禍々しい黒紫の魔剣サタンブレイドが握られている。
テラが背後の壁を豪快にブチ抜き、土煙と共に現れると、アレスは静かに剣を正眼に構えた。
「……やっぱり最後はお前か、アレス。ここまで散々暴れたが、お前を倒さねえと締まらねえよな」
「……ここで決着をつける。魔王軍最強の剣士として、貴様を討つ!」
「ケッ、言ってろ!いくぜ、ガイアセイバー!」
『待ってたぞ、この時を!行こう相棒、愛しの〝光る君〟が目の前で私を呼んでるんだ!』
『……〝光る君〟!相変わらず眩しすぎて目が潰れそうだわ……でも、その輝きを闇で塗り潰すのが私の愛なのよ!』
「……いくぞ!深淵断罪(アビス・ブレイク)!」
アレスが地を蹴り、紫の雷を伴った漆黒の衝撃波が空間を切り裂く。テラはガイアセイバーを両手で握り込み、真正面からそれを迎撃した。
「重てえ……!だが、これでこそ〝最後〟に相応しいじゃねえか!」
「まだだ!深淵残火(アビス・エンバー)!」
アレスの剣から放たれた黒い炎が、テラの周囲に巨大な火柱を立てる。
ステンドグラスの光が炎に反射し、部屋全体が血のような赤に染まった。
『素敵よ〝光る君〟!火花がまるで私たちの結婚式のキャンドルみたいだわ!』
『ああ、燃える!燃えるぞ!私の刀身が歓喜でドロドロに溶けちまいそうだ!』
「うるせえ!暑苦しいんだよお前ら!!」
怒り狂ったテラが炎の中から飛び出す。アレスもまた、迎え撃つべく剣を構え直した。
テラは炎を突き破り、理不尽なまでの加速でアレスの懐へ潜り込む。剣戟の音が、まるで雷鳴のように部屋中に響き渡る。
『もっと激しく!もっと熱く!ああ、〝紫の上〟と火花を散らすたびに、俺の刀身が歓喜で震えてやがる!』
『ええ、最高よ〝光る君〟!私の鞘が、貴方の切っ先を求めて疼いて止まらないわ!』
「……戦いに集中しろッ!!」
アレスの冷静な仮面が、剣たちのノロケ話によって微かに歪む。だが、その怒りが剣技をさらに鋭くさせた。
アレスは空中を蹴り、テラの頭上から剣を振り下ろす。
テラはガイアセイバーを両手で握り込み、真っ向からその重圧を跳ね返す。すかさずアレスは即座に剣を返し、連撃を叩き込む。
〝深淵断罪(アビス・ブレイク)〟の衝撃波が何度もホールを駆け抜け、そのたびに極彩色のガラスがダイヤモンドダストのように舞い散る。
「燃えてきたぜ!アレス、お前との喧嘩が一番楽しいじゃねえか!」
「……余裕でいられるのも今の内だ!何度でもいくぞ!深淵断罪(アビス・ブレイク)!!」
漆黒の波動が連鎖的に爆発し、ステンドグラスを粉々に砕く。舞い散るガラスの破片が二人を照らす。
一進一退の攻防。一打ごとに城そのものが悲鳴を上げている。
二人の戦いは極限を迎える。
アレスは剣を鞘に納めるような独特の構えを取った。黒い魔力が一点に凝縮され、空間が歪む。
「これで……終局だ。深淵断罪・極 (アビス・ブレイク・エクストリーム)!」
「これで最後だ!喰らいやがれ、テラ・クラァァァッシュ!!」
『いけぇぇぇ!愛の力を見せてやれ!』
『さあ、受け止めてあげるわ!私たちの愛の結晶(爆発)を!』
聖剣と魔剣、そして二人の全力の剣技が――。
漆黒の魔力と、純粋すぎる暴力の光が、部屋の中央で正面衝突した。
――ドゴォォォォォォォォォンッ!!!
あまりにも膨大なエネルギーの激突に、既にボロボロだった魔王城の構造が、ついに悲鳴を上げた。足元の床が、まるで意志を持ったかのように一気に崩れ落ちる。
「しまっ……!?」
「キャアアアアアア!!」
「おわっ、マジか!?」
テラ、アレス、セレネ、そして恋仲の聖剣と魔剣は、瓦礫と共に真っ逆さまに暗闇へと落下していった。
※※※
……静寂が訪れる。
長い落下の後。砂埃を払いながら、テラが真っ先に身を起こした。
「……ててて、生きてんのか。セレネ、大丈夫か?」
「なんとか……。でもここ、どこですか?魔王城の地下って、もっとこう……ウジ虫とか這ってる場所じゃ……」
テラが頭を振りながら身を起こすと、そこにはありえない光景が広がっていた。
そこは城の地下深く、広大な鍾乳洞を利用した秘密の楽園。
柔らかな光に包まれたその場所には、世界中で〝魔王に連れ去られた〟と報じられ、行方不明と言われていたはずの少女たちがいた。
少女たちは、フリフリのドレスを纏い、最高級のケーキを囲んでティータイムを過ごしていた。
「あら、また上から誰か落ちてきたわ」
「今度の人は、なんだか乱暴そうね。紅茶、淹れてあげる?」
「……は?行方不明と言われてた女の子たち!?なんだ、これ。どうなってやがんだ……!?」
救出対象だったはずの少女たちが、魔王の膝元で誰よりも〝幸せ〟そうに暮らしている。
テラがぶち抜いた壁の先にあったのは、魔王の凶行ではなく、世界の歪んだ姿そのものだった。
テラは今、世界の〝真実〟に触れようとしていた。
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