第7話 創生の力
ー/ー「よう、死ぬ前よりは元気そうだな。どうだい?自分の作った世界の感想は」
占い師姿のヤンセが問う。
「最悪だ。ドラゴンに襲われて死にそうになるわ、助かっても街を歩いてるだけで恥ずかしくて死にそうになる」
俺は街並みを見渡す。建物や住人の姿は中世風でファンタジックなのに、よく見るとテレビや電話等の家電があったり飛行船が飛んでいたり、看板には日本語で文字が書かれている。そんな世界を作ったのが俺というのが輪をかけて頭を痛くさせる。
「はっはっは。中学生が作った物語なんてそんなもんだ。それよりな、信雄よ。俺っちがこうしてお前に会いに来たのは、授け忘れた“チート能力”があるからだ」
何だと!?
「ほら、受け取れ」
と、ヤンセが差し出したのは一冊のノート。
「ウワー!!!」
と、俺は叫びながらそれを奪い取った。そのノートこそ、この恥ずかしい世界と物語を綴った“漆黒の聖典”だったのだから。
「死んだ俺を更に辱めに来やがったのか!このクソ神!」
と、俺はノートのページを破ろうとしたが、だが紙であるはずのページはびくともしなかった。
「そのノートはこの宇宙そのもの。破ったり消したりは出来ないぜ」
微笑みながら、ヤンセは続ける。
「だが、“書き加える”ことは可能だ」
と、俺にペンを差し出した。
「……」
俺は受け取ったペンで、マーツェの街のページに一文を書き加える。
【マーツェの広場にはスィンジーコの泉という観光スポットがあり、シジミジールという飲み物が売られている。】
すると、突如として中央広場に大きな泉が現れた。
「マーツェ名物のシジミジールだよー!二日酔いに効くぞー」
と、屋台を引く商人まで現れたじゃないか。
「松江だけに宍道湖と蜆汁か。面白いじゃん」
と、ヤンセ。
「このノート、書いた事が本当になるのか?」
忌まわしき書物“漆黒の聖典”は、まるでドリームノートの様に恐ろしい力を持つ“チートアイテム”となっていた。
「それは、この世界を創ったお前だけの能力。ただし、一度書いた事は消せない。そしてこの世界をどうするかはお前次第だ……」
ならば、俺のやるべき事はただ一つだ。
占い師姿のヤンセが問う。
「最悪だ。ドラゴンに襲われて死にそうになるわ、助かっても街を歩いてるだけで恥ずかしくて死にそうになる」
俺は街並みを見渡す。建物や住人の姿は中世風でファンタジックなのに、よく見るとテレビや電話等の家電があったり飛行船が飛んでいたり、看板には日本語で文字が書かれている。そんな世界を作ったのが俺というのが輪をかけて頭を痛くさせる。
「はっはっは。中学生が作った物語なんてそんなもんだ。それよりな、信雄よ。俺っちがこうしてお前に会いに来たのは、授け忘れた“チート能力”があるからだ」
何だと!?
「ほら、受け取れ」
と、ヤンセが差し出したのは一冊のノート。
「ウワー!!!」
と、俺は叫びながらそれを奪い取った。そのノートこそ、この恥ずかしい世界と物語を綴った“漆黒の聖典”だったのだから。
「死んだ俺を更に辱めに来やがったのか!このクソ神!」
と、俺はノートのページを破ろうとしたが、だが紙であるはずのページはびくともしなかった。
「そのノートはこの宇宙そのもの。破ったり消したりは出来ないぜ」
微笑みながら、ヤンセは続ける。
「だが、“書き加える”ことは可能だ」
と、俺にペンを差し出した。
「……」
俺は受け取ったペンで、マーツェの街のページに一文を書き加える。
【マーツェの広場にはスィンジーコの泉という観光スポットがあり、シジミジールという飲み物が売られている。】
すると、突如として中央広場に大きな泉が現れた。
「マーツェ名物のシジミジールだよー!二日酔いに効くぞー」
と、屋台を引く商人まで現れたじゃないか。
「松江だけに宍道湖と蜆汁か。面白いじゃん」
と、ヤンセ。
「このノート、書いた事が本当になるのか?」
忌まわしき書物“漆黒の聖典”は、まるでドリームノートの様に恐ろしい力を持つ“チートアイテム”となっていた。
「それは、この世界を創ったお前だけの能力。ただし、一度書いた事は消せない。そしてこの世界をどうするかはお前次第だ……」
ならば、俺のやるべき事はただ一つだ。
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