月の話1
ー/ー「どうして、果物を食べたらいけないの?」
私の住んでいる星と月の交流会。どこかハンペンのような見た目をした白くてふわふわした月の人たち。私はその人たちと関わる理由が理解できなくて、果物が食べたかった。
「果物は、先代様方が封印されたのよ」
料理をしているお母さんは冷蔵庫を開ける私を見ながらいつものような説明をする。お決まりのことだが、私はいつも納得ができなくて聞き返してしまう。
「封印?」
「そうよ。 封印されたの。
私たちは先代様の言いつけに則って月との交流を行なっているの」
「でも、お母さん、私、桃が食べたいの」
「ダメよ。
果物、特に桃を食べたりしたら」
「ええ」
私は冷蔵庫に入っていた桃を眺める。桃が何をしたっていうんだ。私はゆっくりと冷蔵庫を閉める。
「なんだか、理不尽だな」
「そんなものよ。だってお国ごとなんだから」
「だって、どっかで誰かが果物を食べているか、見えたりなんてしないじゃない」
「見えるのよ」
「またまた、迷信を信じるような年齢じゃないよ」
お母さんは私の方を見てゆっくりと包丁を下ろした。
「あなた、この祭事の時に自分が含めて誰かが桃を食べたの、見たことがあるかしら」
「……ない」
「そういうことよ」
私はベランダに出て、赤い月を見る。月の人たちだって、私にとっては遠くて、本当に確かめる術なんてひとつもない。
「食べてみるしかないのかな」
まるでどこかで聞いた話のよう。
この星には神様がいる。そして月にも神様がいる。
その人たちの話なんだ。
私の住んでいる星と月の交流会。どこかハンペンのような見た目をした白くてふわふわした月の人たち。私はその人たちと関わる理由が理解できなくて、果物が食べたかった。
「果物は、先代様方が封印されたのよ」
料理をしているお母さんは冷蔵庫を開ける私を見ながらいつものような説明をする。お決まりのことだが、私はいつも納得ができなくて聞き返してしまう。
「封印?」
「そうよ。 封印されたの。
私たちは先代様の言いつけに則って月との交流を行なっているの」
「でも、お母さん、私、桃が食べたいの」
「ダメよ。
果物、特に桃を食べたりしたら」
「ええ」
私は冷蔵庫に入っていた桃を眺める。桃が何をしたっていうんだ。私はゆっくりと冷蔵庫を閉める。
「なんだか、理不尽だな」
「そんなものよ。だってお国ごとなんだから」
「だって、どっかで誰かが果物を食べているか、見えたりなんてしないじゃない」
「見えるのよ」
「またまた、迷信を信じるような年齢じゃないよ」
お母さんは私の方を見てゆっくりと包丁を下ろした。
「あなた、この祭事の時に自分が含めて誰かが桃を食べたの、見たことがあるかしら」
「……ない」
「そういうことよ」
私はベランダに出て、赤い月を見る。月の人たちだって、私にとっては遠くて、本当に確かめる術なんてひとつもない。
「食べてみるしかないのかな」
まるでどこかで聞いた話のよう。
この星には神様がいる。そして月にも神様がいる。
その人たちの話なんだ。
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「どうして、果物を食べたらいけないの?」
私の住んでいる星と月の交流会。どこかハンペンのような見た目をした白くてふわふわした月の人たち。私はその人たちと関わる理由が理解できなくて、果物が食べたかった。
「果物は、先代様方が封印されたのよ」
料理をしているお母さんは冷蔵庫を開ける私を見ながらいつものような説明をする。お決まりのことだが、私はいつも納得ができなくて聞き返してしまう。
「封印?」
「そうよ。 封印されたの。
私たちは先代様の言いつけに則って月との交流を行なっているの」
「でも、お母さん、私、桃が食べたいの」
「ダメよ。
果物、特に桃を食べたりしたら」
「ええ」
私は冷蔵庫に入っていた桃を眺める。桃が何をしたっていうんだ。私はゆっくりと冷蔵庫を閉める。
「なんだか、理不尽だな」
「そんなものよ。だってお国ごとなんだから」
「だって、どっかで誰かが果物を食べているか、見えたりなんてしないじゃない」
「見えるのよ」
「またまた、迷信を信じるような年齢じゃないよ」
お母さんは私の方を見てゆっくりと包丁を下ろした。
「あなた、この祭事の時に自分が含めて誰かが桃を食べたの、見たことがあるかしら」
「……ない」
「そういうことよ」
私はベランダに出て、赤い月を見る。月の人たちだって、私にとっては遠くて、本当に確かめる術なんてひとつもない。
「食べてみるしかないのかな」
まるでどこかで聞いた話のよう。
この星には神様がいる。そして月にも神様がいる。
その人たちの話なんだ。
私の住んでいる星と月の交流会。どこかハンペンのような見た目をした白くてふわふわした月の人たち。私はその人たちと関わる理由が理解できなくて、果物が食べたかった。
「果物は、先代様方が封印されたのよ」
料理をしているお母さんは冷蔵庫を開ける私を見ながらいつものような説明をする。お決まりのことだが、私はいつも納得ができなくて聞き返してしまう。
「封印?」
「そうよ。 封印されたの。
私たちは先代様の言いつけに則って月との交流を行なっているの」
「でも、お母さん、私、桃が食べたいの」
「ダメよ。
果物、特に桃を食べたりしたら」
「ええ」
私は冷蔵庫に入っていた桃を眺める。桃が何をしたっていうんだ。私はゆっくりと冷蔵庫を閉める。
「なんだか、理不尽だな」
「そんなものよ。だってお国ごとなんだから」
「だって、どっかで誰かが果物を食べているか、見えたりなんてしないじゃない」
「見えるのよ」
「またまた、迷信を信じるような年齢じゃないよ」
お母さんは私の方を見てゆっくりと包丁を下ろした。
「あなた、この祭事の時に自分が含めて誰かが桃を食べたの、見たことがあるかしら」
「……ない」
「そういうことよ」
私はベランダに出て、赤い月を見る。月の人たちだって、私にとっては遠くて、本当に確かめる術なんてひとつもない。
「食べてみるしかないのかな」
まるでどこかで聞いた話のよう。
この星には神様がいる。そして月にも神様がいる。
その人たちの話なんだ。