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報い

ー/ー



 ——広い平原の道路を歩く冒険者パーティとエリシア。



「ん?なんかいるな。」



 先頭を歩いていたメンバーの一人が指をさした。



「あれなんだ?白い馬か?」



 遠くに佇む動物の姿が見える。だが、よく見れば馬とは違うようだ。



「あ〜、あれ……リャマじゃね?」

「リャマ?」



「そうだよ。ほら、アルパカっているだろ?」

「ああ、あのモフモフしたやつ?」



「そうそう。あれの違うバージョンというか、まあ、リャマっていう種類の動物だよ。」



「へぇ……でも、なんでこんなところに一匹だけ……?」



 メンバーの一人が、何かを思いついたように呟いた。





 ——あんなところにリャマが……





 【A_LAMA(ありゃま〜)





「ふん……ふふ……。」
「つまんねんだよ、死ねよ。」
「くっそつまんねえ。」



「???」



 エリシアは、彼らの会話がまったく理解できなかった。



「えっ?なに?今のどういう意味??」



「……。」
「……。」



 気まずい沈黙が流れた。



「え、なに!?なんで全員黙るんですの!?」



 エリシアの疑問は、誰からも答えられることなく、風に流されていった——。



 エリシアは今の一言に、何か冒険の秘密が隠されているのではないかと気が気でなかった。



「アラマー?……どういうこと?」



 彼女は不安げな表情でメンバーたちを見渡す。



「いや……もういいっす。」

 メンバーの一人が面倒くさそうに手を振る。



「もういいっす、じゃなくて……え?『アリャマ〜』何かの呪文……?」



 エリシアの真剣な瞳が、冒険者たちを貫く。



「呪文とか、そういうんじゃなくて……。」



 メンバーたちは互いに視線を交わし、どう説明すべきか悩んでいる。



「え、いやでも……何か隠してますわね?」

「す……すんません。忘れてください。」



 一人のメンバーが申し訳なさそうに頭を下げる。



「ちょっと待ちなさい!絶対なんか意味が……!」



 エリシアの疑念は深まるばかり。しかし、誰もその「謎」に答えを与えようとはしない。



 ダジャレを言った張本人は、もうどうしていいか分からず、俯いたまま黙り込んでしまった。



「え、なに?なんで急に黙るんですの?」



 エリシアは疑問の視線を向けるが、誰も彼をフォローしようとはしない。



「おい……。」



 隣の仲間が小声で肩を叩くも、ダジャレ犯は完全に魂を抜かれたような顔で微動だにしない。



「ねぇ、だから!何かの暗号なんでしょう?"アラマー"って、古代語か何か?伏線?この冒険の重要なカギ……?」



 エリシアは必死に食い下がるが——



「……すまん……俺が悪かった……。」



 ダジャレ犯はポツリと呟いたきり、もう何も喋らなくなった。



「ええええええ!?どういうことですの!?」



 ますます混乱するエリシア。

 風が静かに草原を吹き抜ける。



 
 ——その後。



 冒険が終わり、パーティは一旦解散することに。



 エリシアは自宅に戻り、シャワーを浴びてさっぱりと汗を流した。そして食事を済ませ、一息つく。



 だが——。



(ありゃま〜……アラマー……。)



 彼女の頭の中から、あの言葉が離れなかった。



(やっぱり何かあるに違いありませんわ……!)



 疑念を払拭できず、エリシアは徐にスマホを取り出した。



 ——Prrrrrrr!



 コール音が響く。



「はいもしもし。」



 電話に出たのは、あのダジャレを言った冒険者だった。



「もしもしぃ〜?エリシアですけど!」

「……あれ、どうかしました?」



「いや、昼間のね……アリャマーとかいう呪文の話なんですけど。」



「えええぇ!?」



 突然の話題に、相手は明らかに動揺する。



「いやいや、あれ別に呪文とかじゃなくて……。」

「じゃあ何なんですの?」



「え、いや……その……。」



 電話口で困惑する相手。



(電話までかけてくるなよ……。)



 彼の脳裏に浮かんだのは、静かに迫り来るエリシアの追及——。



 仕方ないので正直に白状した。



「いや……あれねぇ……リャマが遠くの方にいたんで……その……。」

「で?」



 エリシアの追及の手は緩まない。





「だから……あんなところにリャマがいる!ありゃま〜!……って、その……英語の"A_Lama"と掛け合わせて……ねえ……ほら。」





「だから英語と何の関係があるんですの!?」

「えええぇ……。」



 電話越しに伝わる、圧倒的な敗北感。

 ウケなかったダジャレの説明をすることほど「情けない」ものはなかった。



 彼は静かにスマホを伏せ、エリシアの問いを聞こえないふりをした——。



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 ——広い平原の道路を歩く冒険者パーティとエリシア。
「ん?なんかいるな。」
 先頭を歩いていたメンバーの一人が指をさした。
「あれなんだ?白い馬か?」
 遠くに佇む動物の姿が見える。だが、よく見れば馬とは違うようだ。
「あ〜、あれ……リャマじゃね?」
「リャマ?」
「そうだよ。ほら、アルパカっているだろ?」
「ああ、あのモフモフしたやつ?」
「そうそう。あれの違うバージョンというか、まあ、リャマっていう種類の動物だよ。」
「へぇ……でも、なんでこんなところに一匹だけ……?」
 メンバーの一人が、何かを思いついたように呟いた。
 ——あんなところにリャマが……
 【|A_LAMA《ありゃま〜》】
「ふん……ふふ……。」
「つまんねんだよ、死ねよ。」
「くっそつまんねえ。」
「???」
 エリシアは、彼らの会話がまったく理解できなかった。
「えっ?なに?今のどういう意味??」
「……。」
「……。」
 気まずい沈黙が流れた。
「え、なに!?なんで全員黙るんですの!?」
 エリシアの疑問は、誰からも答えられることなく、風に流されていった——。
 エリシアは今の一言に、何か冒険の秘密が隠されているのではないかと気が気でなかった。
「アラマー?……どういうこと?」
 彼女は不安げな表情でメンバーたちを見渡す。
「いや……もういいっす。」
 メンバーの一人が面倒くさそうに手を振る。
「もういいっす、じゃなくて……え?『アリャマ〜』何かの呪文……?」
 エリシアの真剣な瞳が、冒険者たちを貫く。
「呪文とか、そういうんじゃなくて……。」
 メンバーたちは互いに視線を交わし、どう説明すべきか悩んでいる。
「え、いやでも……何か隠してますわね?」
「す……すんません。忘れてください。」
 一人のメンバーが申し訳なさそうに頭を下げる。
「ちょっと待ちなさい!絶対なんか意味が……!」
 エリシアの疑念は深まるばかり。しかし、誰もその「謎」に答えを与えようとはしない。
 ダジャレを言った張本人は、もうどうしていいか分からず、俯いたまま黙り込んでしまった。
「え、なに?なんで急に黙るんですの?」
 エリシアは疑問の視線を向けるが、誰も彼をフォローしようとはしない。
「おい……。」
 隣の仲間が小声で肩を叩くも、ダジャレ犯は完全に魂を抜かれたような顔で微動だにしない。
「ねぇ、だから!何かの暗号なんでしょう?"アラマー"って、古代語か何か?伏線?この冒険の重要なカギ……?」
 エリシアは必死に食い下がるが——
「……すまん……俺が悪かった……。」
 ダジャレ犯はポツリと呟いたきり、もう何も喋らなくなった。
「ええええええ!?どういうことですの!?」
 ますます混乱するエリシア。
 風が静かに草原を吹き抜ける。
 ——その後。
 冒険が終わり、パーティは一旦解散することに。
 エリシアは自宅に戻り、シャワーを浴びてさっぱりと汗を流した。そして食事を済ませ、一息つく。
 だが——。
(ありゃま〜……アラマー……。)
 彼女の頭の中から、あの言葉が離れなかった。
(やっぱり何かあるに違いありませんわ……!)
 疑念を払拭できず、エリシアは徐にスマホを取り出した。
 ——Prrrrrrr!
 コール音が響く。
「はいもしもし。」
 電話に出たのは、あのダジャレを言った冒険者だった。
「もしもしぃ〜?エリシアですけど!」
「……あれ、どうかしました?」
「いや、昼間のね……アリャマーとかいう呪文の話なんですけど。」
「えええぇ!?」
 突然の話題に、相手は明らかに動揺する。
「いやいや、あれ別に呪文とかじゃなくて……。」
「じゃあ何なんですの?」
「え、いや……その……。」
 電話口で困惑する相手。
(電話までかけてくるなよ……。)
 彼の脳裏に浮かんだのは、静かに迫り来るエリシアの追及——。
 仕方ないので正直に白状した。
「いや……あれねぇ……リャマが遠くの方にいたんで……その……。」
「で?」
 エリシアの追及の手は緩まない。
「だから……あんなところにリャマがいる!ありゃま〜!……って、その……英語の"A_Lama"と掛け合わせて……ねえ……ほら。」
「だから英語と何の関係があるんですの!?」
「えええぇ……。」
 電話越しに伝わる、圧倒的な敗北感。
 ウケなかったダジャレの説明をすることほど「情けない」ものはなかった。
 彼は静かにスマホを伏せ、エリシアの問いを聞こえないふりをした——。